CA Spectrum と CA UIM
casp1032jp
重要:
CA Spectrum 10.2.3 と Spectrumgtw プローブ v8.65 からの統合設定の GUI は大きく変更されています。統合設定は、spectrumgtw AC のドキュメントを参照してください。注:
Spectrum v10.1.2 リリースから、SNMP Gateway プローブおよび SBGW/Southbound ゲートウェイは、CA UIM から CA Spectrum へのアラーム同期では非推奨になっています。 このリリースからは、アラーム同期には Spectrum Gateway (spectrumgtw)プローブを使用することをお勧めします。初めてこの統合を使用するか、既存のユーザかどうかにかかわらず、この統合の変更内容を理解するために、「spectrumgtw プローブを使用した CA Spectrum - CA UIM 統合 - ファクトシート」を参照することをお勧めします。
詳細については、以下の CA Spectrum - CA UIM 統合互換性マトリクスを参照してください。
CA Spectrum | CA UIM | nis API/NIS Restful API (Wasp エディション)を使用したインベントリ同期 | snmpgtw/SBGW | spectrumgtw |
10.1 | 8.2、8.3 | nisapi_service_host v8.01 http://nmscdn.nimsoft.com/nisapi_8.x/nisapi_service_host-8.0.1.zip | はい | 該当なし |
10.1.1 | 8.2、8.3 | nisapi_service_host v8.04 http://nmscdn.nimsoft.com/nisapi_8.0.0/nisapi_service_host-8.0.4.zip | はい | 該当なし |
10.1.2 | 8.47、8.5 | CA UIM 8.47 以降、nisapi を個別に展開する必要がなくなりました。 CA UIM のコア コンポーネントである wasp プローブには、nisapi_service_host プローブ機能が含まれています。 デフォルトでは、nisapi パッケージは CA UIM のインストールまたはアップグレードの一部として wasp で展開されます。 | 該当なし | 8.47、8.49 |
10.1.2/10.2 | 8.51 | 該当なし | 8.51 | |
10.2.1 | 8.51 | 該当なし | 8.6、8.61、および 8.64 (マルチテナンシー機能はサポートされていません) | |
10.2.2 | 8.51 および 8.51 SP1 | 該当なし | 8.64 | |
10.2.3 | 8.51 および 8.51 SP1 |
| 該当なし | 8.65 |
10.3.0 | 8.51、8.51 SP1、および 9.0.1 | 該当なし | 8.66 および 8.67 | |
10.3.1 | 8.51、8.51 SP1、および 9.0.2 | 該当なし | 8.67 |
重要:
CA UIM の以前のリリースでは、nisapi_service_host パッケージは service_host プローブに展開されました。CA UIM 8.47 リリースの時点で、service_host プローブは廃止され、その機能は wasp プローブに移動されました。この変更は、CA Spectrum 統合に影響を与えます。つまり、nisapi を個別に展開する必要がなくなりました。デフォルトでは、CA Spectrum 統合では、CA UIM のインストールまたはアップグレードの一部として wasp で展開される nisapi パッケージを使用します。- デフォルトでは、waspプローブはポート 80 を使用します。ただし、wasp プローブは CA UIM のコア コンポーネントであるため、このポートは正しく機能している CA UIM 環境ですでに開いている必要があります。 詳細については、wasp プローブのマニュアルを参照してください。
概要
CA Spectrum - CA Unified Infrastructure Management (CA UIM)(旧称: CA Nimsoft または CA Nimsoft Monitor)の統合により、CA UIM からの情報とアラームで CA Spectrum の監視機能が拡張され、以下の利点が提供されます。
- ネットワーク全体のホスト サーバと VMware 環境の可用性、および障害管理に関するそれらのパフォーマンス データを、1 つのアプリケーション ペインで包括的に参照することができます。また、ネットワークおよびサーバ要素全体にわたるエンド ツー エンドの根本原因および影響の分析を提供し、CA Spectrum のコア機能を他のインフラストラクチャ ドメインに拡張します。
- CA UIM および CA Spectrum 間の高度な状態相関により、堅牢な障害管理を構築することができます。
- サーバ管理に CA UIM 機能を活用し、エンド ツー エンドのインフラストラクチャ管理に CA Spectrum ネットワーク管理機能を活用します。
以下のビデオでは、CA Spectrum と CA UIM の統合によりインフラストラクチャを監視し、CA Spectrum の根本原因分析機能を使用して問題を迅速にトラブルシューティングして解決する方法について説明します。
CA Spectrum と CA UIM の双方向統合
spectrumgtw
プローブを使用して、CA Spectrum と CA UIM 間の双方向の統合を有効にできます。この統合により、CA Spectrum によってすべての CA UIM アラームを受信し、CA UIM によって CA Spectrum インベントリ情報とすべての CA Spectrum アラームを受信できるようになります。
双方向の統合の詳細については、「CA Spectrum と CA UIM の双方向統合」を参照してください。
双方向の統合とその機能の詳細については、以下のビデオを参照してください。
CA Spectrum と CA UIM の統合の拡張と強化:
CA Spectrum の [UIM 設定] ページへの GUI 変更
CA Spectrum 10.2.3 リリース以降、[CA Spectrum 管理]ページの[UIM 設定]セクションに主要な GUI の変更が行われます。CA Spectrum または CA UIM の spectrumgtw プローブから、統合オプションを選択して設定できます。詳細については、統合アーキテクチャ ページの「統合アーキテクチャの変更」を参照してください。
使用可能な設定オプションは以下のとおりです。
- [統合なし]- Spectrum-UIM 統合を無効化するには、このオプションを選択します。
- [レガシー統合]- spectrumgtw プローブ v8.64 を CA Spectrum 10.2.3 と共に使用している場合は、このオプションを選択します。
- [SpectrumGateway 統合]- spectrumgtw プローブ v8.65 を使用している場合は、このオプションを選択します。Spectrum-UIM の統合は、UIM の spectrumgtw プローブを経由して設定されます。
UIM の spectrumgtw プローブ v8.65 経由の統合の設定
CA UIM の spectrumgtw プローブ(v8.65)および CA Spectrum r10.2.3 を使用している場合、CA Spectrum と CA UIM 間の統合は、CA UIM の spectrumgtw プローブ(v8.65)アドミン コンソールから設定されます。[CA Spectrum OneClick 管理]-[UIM 設定]ページで[SpectrumGateway 統合]オプションを選択します。[保存]をクリックし、CA UIM の spectrumgtw プローブ(v8.65)アドミン コンソールに移動して、設定を完了します。設定手順については、spectrumgtw プローブ ドキュメントの「プローブの展開と設定」を参照してください。
重要:
既存の統合を[レガシー統合]
から[SpectrumGateway 統合]
に切り替える前に、CA Spectrum 10.2.3 のトップにパッチ 10.02.03.PTF_10.2.303
がインストールされていることを確認します。このパッチは、[レガシー統合]から[SpectrumGateway 統合]に統合を移動した後、UIMEventAdmin モデルを保持するためのソリューションです。VHM の拡張機能
CA Spectrum 10.2.3以降、CA Spectrum は CA Spectrum-CA UIM 統合がマルチテナンシーで有効化されている場合、UIM モデルおよび SystemEdge モデルの両方を監視できるようになりました。
マルチテナンシーで統合が有効化されている場合、CA UIM の発生元を CA Spectrum ランドスケープにマップします。このシナリオでは、CA Spectrum はマルチテナンシー マッピングの一部であるランドスケープ上の UIM モデルを監視し、さらにマルチテナンシー マッピングの一部ではないランドスケープ上の SystemEdge AIM ベースのモデルを監視することができます。
CA Spectrum-CA UIM の統合がマルチテナンシーなしで有効化されている場合、CA Spectrum は UIM のモデルのみを監視します。すべての SystemEdge AIM ベースのモデルは、すべてのランドスケープ上で削除されます。
vMotion サポートの拡張機能
r10.2.3 以降、VMware で VM が移行された(vMotion)場合、spectrumgtw プローブは変更を認識し、CA Spectrum に送信します。変更は、CA Spectrum 階層に表示されます。CA Spectrum 階層の変更を反映する時間は、UIM vmware プローブが CA UIM に変更を発行する頻度に基づきます。この機能は、レガシー統合および spectrumgtw プローブ 8.65 バージョンでの統合の両方に対応しています。
注:
spectrumgtw 8.6.5 を展開して開始した後、UIM vmware プローブを再起動する必要があります。照合の拡張機能
以前のリリースでは、CA Spectrum が UIM ホストサーバをモデル化するときに、ルータやスイッチなどのネットワーク デバイスの IP アドレスが同じ場合、CA Spectrum は IP アドレスに基づいて照合し、ネットワーク デバイスは UIM Manager Hierarchy の一部として表示されていました。
CA Spectrum 10.2.3 以降、同じシナリオでは、CA Spectrum は UIM Manager Hierarchyで UIM ホスト サーバ/UIM VM モデルを作成し、IP アドレスを持つネットワーク デバイスとの照合は停止します。
カスタマイズされたアラームのサポート
R10.2.3 以降、CA Spectrum で UIM アラーム(重大度の変更)のカスタマイズを管理できます。spectrumgtw プローブ 8.65 バージョンは機能拡張され、Spectrum ユーザがカスタマイズができるようになりました。詳細については、spectrumgtw AC 設定ドキュメントの「カスタマイズされたアラームのサポート」を参照してください。
保守スケジュールの同期
R10.2.3 以降、CA Spectrum からのデバイス上のメンテナンス モード スケジュールは spectrumgtw プローブ v8.65 経由の統合を使用して CA UIM へ、さらに CA UIM から CA Spectrum へと同期されます。詳細については、「保守モードのスケジュール」を参照してください。
CA Spectrum でのマルチテナントのサポート
r10.2.2 リリース以降、CA Spectrum ではマルチテナンシーがサポートされます。このために、Spectrum Gateway (spectrumgtw)プローブによって有効になった双方向 CA Spectrum - CA UIM 統合を通じて、CA UIM のマルチテナント機能が活用されます。CA UIM のマルチテナンシー モデルは、発生元タグ(所有権)に基づきます。 CA Spectrum によって提供される REST コールを使用して、spectrumgtw プローブは、この発生元情報を活用します。spectrumgtw プローブを使用すると、発生元をランドスケープにマップできます。CA Spectrum のマルチテナンシーの詳細については、「CA Spectrum でのマルチテナントのサポート」を参照してください。
特定のアラームのフィルタおよび同期
CA Spectrum と CA UIM の統合では、Spectrum から UIM または UIM から Spectrum への特定アラームのフィルタおよび同期がサポートされます。 アラーム フィルタ ソリューションを使用すると、項目を整理して、監視が不要なアラームの同期を除外できます。 アラーム フィルタを適用すると、Spectrum または UIM でフィルタされたアラームのみを表示できます。アラームのフィルタリングは、Spectrum Gateway (spectrumgtw)プローブで設定できます。 詳細については、「Spectrum Gateway (spectrumgtw)プローブ」ドキュメントの「特定のアラームの同期」を参照してください。
選択的インベントリ同期
r10.2.1 以降、CA Spectrum と CA UIM の統合では、サーバ管理エンティティのみの選択的同期をサポートしています。 この機能を使用すると、完全なインベントリ同期を回避し、UIM から Spectrum に同期する必要があるサーバ インベントリのみを選択できます。 詳細については、「Web サーバを介した CA Spectrum と CA UIM の統合(サーバ管理)」ページの「選択的インベントリ同期」を参照してください。
カスタム属性の同期
CA UIM から CA Spectrum にカスタム属性を同期することができます。CA Spectrum - UIM 双方向管理の統合を有効にすると、以下のカスタム属性が UIM から CA Spectrum に同期されます。詳細については、「カスタム属性」を参照してください。
サポート対象の AWS (Amazon Web Services)クラウド監視
CA UIM と CA Spectrum の統合を使用すると、CA Spectrum では AWS クラウド(Amazon Web Services)の監視をサポートします。CA UIM で展開される aws (Amazon Web Services)監視プローブを使用すると、AWS インスタンスからメトリック データを収集できます。その後、このデータは CA UIM から CA Spectrum に同期されます。詳細については、「サポート対象の AWS (Amazon Web Services)クラウド監視」を参照してください。
サポート対象の azure (Microsoft Azure Monitoring)
CA UIM と CA Spectrum の統合を使用すると、CA Spectrum で Microsoft Azure Monitoring がサポートされます。CA UIM で展開される azure (Microsoft Azure Monitoring)プローブを使用すると、AWS インスタンスからメトリック データを収集できます。その後、このデータは CA UIM から CA Spectrum に同期されます。詳細については、「サポート対象の azure (Microsoft Azure Monitoring)」を参照してください。
ESX ホスト サーバ保守モードの拡張機能
CA Spectrum 10.2.1 から、保守モード時に ESX ホストと VM 間でデフォルトの相関を保持するかどうかを選択できるようになりました。デフォルトでは、ESX ホスト下のすべての VM は自動的に保守モードに設定されます。親 ESX ホスト サーバのみを保守モードに設定し、ESX サーバ上でホストされている子 VM を除外するように選択できます。詳細については、「ESX ホストの保守モードまたはハイバネーション モードへの設定」を参照してください。
SNMP プロファイルの同期
このリリースから、グローバル コレクション内の CA Spectrum インベントリの SNMP プロファイルが、Spectrum gateway (spectrumgtw)プローブによって SNMP Collector に同期され、SNMP 認証情報を再入力せずに監視できるようになります。
spectrumgtw プローブによって CA Spectrum から CA UIM にインベントリ データが同期されると、SNMP 認証情報も同期されて CA UIM データベースに格納されます。CA Spectrum から同期された SNMP プロファイルはディスカバリ サーバと共有され、SNMP Collector プローブが同期されたプロファイルに関連する IP 範囲を提供したら、CA UIM インターフェースにログイン中に SNMP 認証情報を再入力する必要がなくなります。
統合パラメータの設定は、Spectrum gateway の設定で行います。この機能は、spectrumgtw プローブ 8.6 バージョンを使用する CA Spectrum 10.2.1 と CA UIM 8.5.1 の統合でのみ使用できます。
Spectrum Gateway (spectrumgtw)プローブと CA Spectrum 間の SSL 通信
Spectrum Gateway (spectrumgtw)プローブ 8.6 を使用する CA Spectrum 10.2.1 と CA UIM 8.5.1 間の CA Spectrum - CA UIM 統合では、Gateway プローブと CA Spectrum 間の安全な(https)通信をサポートしています。CA Spectrum OneClick サーバで SSL (HTTPs)が設定されており、Spectrum Gateway (spectrumgtw)プローブ設定で通信プロトコルとして https が選択されていることを確認する必要があります。
詳細については、以下を参照してください。
OneClick のセキュア ソケット レイヤ用の設定
Spectrum のフォールト トレラント シナリオ
CA Spectrum にバックエンドの変更が加えられ、特定の SpectroSERVER (セカンダリ SpectroSERVER の場合)で、CA UIM によって報告された、新しいエンティティがモデリングされないようになりました。ただし、モデルとそれらの関係の更新はセカンダリ SpectroSERVER で引き続き行われます。
ログの強化
CA Spectrum - CA UIM 統合では、OneClick サーバのログ記録が強化され、モデリング済みのものとそうでないもの、複数の ESX ホスト間での VM の移動、関係の追加と削除などに関する洞察が提供されるようになりました。
照合の拡張機能
これまで CA Spectrum は、Vcenter、VM、ホストなどのエンティティを照合していました。CA Spectrum は、エラー シナリオで重複を防ぐために、すでにモデリングされている場合は、データセンター、クラスタ、リソース プールなどの論理エンティティを対応するエンティティ タイプの既存モデルと照合できます。
CA Spectrum は、ESX ホストと既存の ESX ホストまたは UIMHostServer モデルの照合のみを行うようになりました。ESX ホストが UIM Host Server モデルと照合された場合、既存の UIMHostServer モデルは削除され、その ESX ホストに対する新しい ESX モデルが作成されます。新しく作成されたモデルは、仮想化とサーバの両方の階層の一部となります。
注:
CA Spectrum で ESX サーバがすでにモデリングされており、モデル タイプが VMware ESX ホストまたは UIM ホスト サーバ以外の場合、ESX サーバは CA Spectrum - CA UIM 統合の一部として照合されません。VM をサーバとして管理するための標準ソリューション
VMware インベントリを同期するために
vmware
プローブを展開する必要がなくなりました。CA UIM で VM がサーバとして監視されている場合、サーバ管理対象として CA Spectrum へと取得できます。注:
vmware プローブを使用すると、CA UIM のコンテキストでスタンドアロン ESX ホスト サーバと対応する階層を監視できます。CA Spectrum はこれをサポートしていません。これは、vmware プローブを使用して vCenter を介して ESX サーバを監視している場合にのみサポートされます。CA Spectrum (Virtualization Management)での未報告のエンティティの削除
以前のバージョンの CA Spectrum - CA UIM 統合では、同期サイクル中にレポートされなかった仮想エンティティ/モデルが自動的に削除されました。このリリースから、これらのモデルは削除される代わりに未報告のエンティティ/モデル コンテナに配置されます。
「未報告のエンティティの削除」を参照してください。