CA Spectrum でのマルチテナントのサポート
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基本の説明
リリース 10.2.2 以降、Spectrum Gateway (spectrumgtw)プローブで設定可能な CA Spectrum と CA UIM の統合に対応するマルチテナンシーがサポートされます。
CA UIM のマルチテナンシー モデルは、発生元タグ(所有権)に基づきます。 CA Spectrum と CA UIM の統合では、この発生元タグの情報を活用します。spectrumgtw プローブによって、発生元をランドスケープにマップできます。CA UIM の発生元を CA Spectrum ランドスケープにマップすることにより、特定の発生元に属するインベントリは、マップ先のランドスケープでモデリングされます。
重要:
マルチテナンシーを有効にして、設定するには、CA UIM 8.51 または 8.51 SP1 に spectrumgtw プローブ v8.64 をインストールする必要があります。この機能は、前のバージョンのプローブではサポートされていません。さらに、UMP が展開されている同じロボットで、webservices_rest パッケージ バージョン 8.51 以降を導入する必要があります。以下の図では、CA Spectrum でマルチテナンシーを有効にするプロセスの概要について説明します。

CA UIM と CA Spectrum インストール セットアップに関して明確な区別がある(1 つの発生元があるテナントごとに、UIM ハブが 1 台、SpectroSERVER が 1 台など)展開では、単に発生元をランドスケープにマップすれば十分です。
ただし、(同じランドスケープでモデリングする必要がある IP アドレスが重複する)テナントごとに複数の発生元がある場合、または複数の UIM テナントのエンティティを同じランドスケープでモデリングする必要がある場合の展開では、ランドスケープで Secure Domain Connector を設定し、SDC とランドスケープの組み合わせを発生元にマップする必要があります。
プローブは、CA UIM 環境内で発生元のリストを取得します。その後、CA Spectrum ランドスケープを CA UIM の発生元にマップできます。
重要:
複数の発生元を同じランドスケープにマップすると、同じ発生元を複数のランドスケープにマップできません。CA Spectrum と CA UIM の統合におけるマルチテナンシーの仕組み
CA Spectrum の REST コールを使用して、手動で発生元をランドスケープにマップすると、spectrumgtw プローブによって発生元からランドスケープへのマッピングが送信されます。これらのマッピングは、CA Spectrum OneClick サーバまたは spectrumgtw プローブが再起動するたびに、CA Spectrum に送信されます。マッピングが実行されると、発生元に属するエンティティは、マップ先のランドスケープでモデリングされます。
注:
マッピングを変更して、設定を保存するたびに、spectrumgtw プローブは再起動します。spectrumgtw プローブが CA Spectrum からアラームを取得すると、各アラームについて、プローブはランドスケープを特定し、対応する発生元を取得するためにマッピングと照合して発生元をアラーム内に挿入した後に、CA UIM にアラームを送信します。
Spectrum 10.2.2 までは、最大 2 つの UIM イベント管理モデルが作成され(選択したランドスケープに 1 つ、選択した SS がダウンした場合に MLS にもう 1 つ)、CA UIM からのアラームが処理されました。 発生元をランドスケープにマップする場合、1 つの UIM イベント管理モデルが、マップで指定されたように、ランドスケープごとに作成されます。これにより、それぞれのランドスケープにアラームを分割できます。
CA Spectrum に IP またはホスト名がないイベント モデルが、アラームに対して作成されます。IP やホスト名が重複している場合、同じイベント モデルがプレース ホルダとして、このようなアラームをアサートするために使用されている可能性があります。アラームの発生元は、適切なイベント モデルを識別して、アラームをアサートするようになりました。
CA Spectrum と CA UIM の統合にマルチテナンシーを設定
マルチテナンシーを有効にするには、以下の手順を実行します。
- プローブのアドミン コンソールで、spectrumgtw プローブ設定インターフェース/GUI に移動します。
- [UMP Connection Details (UMP 接続の詳細)]セクションで、[Configure multi-tenancy (マルチテナンシーの設定)]オプションを有効にして、UMP 詳細を更新し、設定を保存します。プローブ設定インターフェースには、マルチテナント マッピングノードが表示されます。
- [マルチテナント マッピング]ノード -[ランドスケープ マッピング]セクションで、[新規]をクリックして、新しいランドスケープから発生元へのマッピングを作成します。
- CA UIM の発生元を CA Spectrum ランドスケープにマップし、表示されるオプション リストからマッピングの変更を保存します。
- OneClick 管理 Web サーバで[管理]タブをクリックし、[UIM 設定]ページに移動します。
- 統合設定の詳細を更新し、統合を有効にします。
- 統合のテストおよび保存を行います。
注:
spectrumgtw プローブでのマルチテナンシーの設定および有効化に関する詳細については、「spectrumgtw 詳細設定」を参照してください。