サポート対象の AWS (Amazon Web Services)クラウド監視
casp1032jp
概要
CA Spectrum r10.2.1 以降、CA UIM と CA Spectrum の統合を使用することで、CA Spectrum では AWS (Amazon Web Services)クラウド監視がサポートされています。CA UIM で展開される AWS モニタリング プローブを使用すると、AWS インスタンスからメトリック データを収集できます。その後、このデータは CA UIM から CA Spectrum に同期されます。現在は、AWS リソースを同期して、
VPC
ドメイン - サブネット
ドメイン - EC2 インスタンス
の順に階層をドリルダウンしています。すべての AWS クラウド エンティティは UIM ホスト サーバ(モデル タイプ UIMHostServer)としてモデリングされます。
仮想プライベート クラウド
(VPC)は、AWS アカウント専用の仮想ネットワークです。AWS クラウドの他の仮想ネットワークからは論理的に分離されます。VPC で、Amazon EC2 インスタンスなどの AWS リソースを起動できます。この VPC を設定することができます。その場合、その IP アドレス範囲を選択し、サブネットを作成して、ルート テーブル、ネットワーク ゲートウェイ、およびセキュリティの設定を行います。サブネット
は VPC の IP アドレスの範囲です。選択したサブネットで AWS リソースを起動できます。インターネットに接続する必要があるリソースにはパブリック サブネットを使用し、インターネットに接続されないリソースにはプライベート サブネットを使用します。Amazon VPC は、Amazon EC2 用のネットワーク層です。 Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)は、Amazon Web Services (AWS)クラウドでスケーラブルなコンピューティング キャパシティを提供します。 Amazon EC2 は、世界中の複数の場所でホストされています。これらの場所は地域と可用性ゾーンで構成されます。各地域は個別の地理的領域です。各地域には、可用性ゾーンと呼ばれる複数の分離された場所があります。
IP アドレスを使用することで、VPC 内のリソースは相互に通信でき、また、インターネットを介してリソースと通信することができます。Amazon EC2 と Amazon VPC では、IPv4 および IPv6 アドレッシング プロトコルがサポートされます。デフォルトでは、Amazon EC2 と Amazon VPC は IPv4 アドレッシング プロトコルを使用します。VPC を作成する場合は、IPv4 CIDR ブロック(プライベート IPv4 アドレスの範囲)を割り当てる必要があります。プライベート IPv4 アドレスにはインターネット経由で到達できません。インターネット経由でインスタンスに接続する場合、またはパブリック エンドポイントを持つ他の AWS サービスとインスタンス間の通信を有効にする場合は、インスタンスにグローバルに固有のパブリック IPv4 アドレスを割り当てることができます。
AWS エンティティにはそれぞれパブリック IP とプライベート IP の両方があります。これらの IP は、
PrimaryIPV4Address
および OtherIPAddresses
という対応する属性で指定されます。 場合によっては、パブリック IP とプライベート IP が一意ではなく、同じになるため、SpectroSERVER では VM に到達できません。このような場合、CA Spectrum は AWSInstanceState
属性/[インスタンス状態]
フィールドを使用して、VM の状態を確認し、SpectroSERVER の状態を表示します。また、CA Spectrum は、パブリック IP とプライベート IP が更新されるまで、その特定のデバイスのポーリングを停止します。トポロジ ビュー
以下のアイコンは、CA UIM から CA Spectrum への同期後の AWS エンティティを表しています。


EC2 インスタンス モデルを関連するコンテキストで表示するには、以下の手順に従います。
CA Spectrum OneClick コンソールの
エクスプローラ ビュー
で、[ユニバース]-[UIM インベントリ]
コンテナに移動して、[トポロジ]
タブを選択します。トポロジ ビューには、CA Spectrum に同期される、(設定した) CA UIM のすべてのインベントリが表示されます。

ロケータでの検索
事前設定された検索を使用して、CA Spectrum データベースで、すべての AWS EC2 インスタンスをすばやく見つけることができます。
検索は、
ナビゲーション
ペインの[ロケータ]
タブ内の[UIM マネージャ]
-[クラウド]-[AWS]-[すべての EC2 インスタンス]
フォルダ下でグループ化されます。
AWS エンティティに関連付けられているすべての EC2 インスタンスを表示するには、以下の手順に従います。
- [ロケータ]タブの[UIM マネージャ]-[クラウド]-[AWS]に移動して、[すべての EC2 インスタンス]を選択します。
- [検索するランドスケープの選択]ダイアログ ボックスで、検索するランドスケープを選択します。
- [OK]をクリックします。コンテンツペインに、クエリに一致する結果が表示されます。
AWS 関連の QoS メトリック
[EC2 インスタンス]-[情報タブ]
ビューには、EC2 インスタンスの以下の QOS メトリック情報が表示されます。
メトリック名 | Description | Units |
インスタンス状態 | このメトリックは、EC2 インスタンスの稼働ステータスです。0 から 2 までの数値を使用して、ステータスのしきい値を設定することができます。 次のように、各数にステータス値が割り当てられます。 0: インスタンスが実行中です 1: ユーザがインスタンスを停止しました 2: インスタンスがクラッシュしました | State |
CPU 使用率(%) | このメトリックは、インスタンスで現在使用されている割り当て済み EC2 コンピューティング ユニットの割合です。 この情報を使用して、選択したインスタンスでアプリケーションを実行するために必要な処理能力を識別できます。 | 割合 |
ディスク読み取り操作数 | このメトリックは、インスタンスに使用可能なすべての一時ディスクからの完了した読み取り操作の数です。 この情報を使用して、アプリケーションがディスクから読み取る速度を識別できます。 | カウント |
ディスク書き込み操作数 | このメトリックは、インスタンスに使用可能なすべての一時ディスクへの完了した書き込み操作の数です。 この情報を使用して、アプリケーションがディスクに書き込む速度を識別できます。 | カウント |
ディスク読み取りバイト数 | このメトリックは、インスタンスに使用可能なすべての一時ディスクから読み取られたバイト数です。 この情報を使用して、アプリケーションがインスタンスのハード ディスクから読み取るデータ量を識別できます。 | バイト |
ディスク書き込みバイト数 | このメトリックは、インスタンスに使用可能なすべての一時ディスクに書き込まれたバイト数です。 この情報を使用して、アプリケーションがインスタンスのハード ディスクに書き込むデータ量を識別できます。 | バイト |
ネットワーク受信バイト数 | このメトリックは、インスタンスによってすべてのネットワーク インターフェース上で受信されたバイト数です。 この情報を使用して、インスタンスでのアプリケーションへの受信ネットワーク トラフィックのボリュームを識別できます。 | バイト |
ネットワーク送信バイト数 | このメトリックは、インスタンスによってすべてのネットワーク インターフェースで送信されたバイト数です。 この情報を使用して、インスタンスでのアプリケーションからの送信ネットワーク トラフィックのボリュームを識別できます。 | バイト |