アセット割り当てをカスタマイズする方法
内容
casp1032jp
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アセット マッピング ファイルを編集して、OneClick から CA Service Desk Manager アセットを検索および作成する方法をカスタマイズできます。カスタマイズにより、CA Service Desk Manager ユーザは、問題を効率よくトラブルシュートすることができます。
CA Spectrum
モデルと CA Service Desk Manager アセットとの間の属性マッピングを変更するには、以下のタスクを実行します。- service-desk-asset-mapping.xml ファイルと service-desk-asset-mapping.xsd ファイルを、$SPECROOT/tomcat/webapps/spectrum/WEBINF/svdsk/config からにコピーします。$SPECROOT/custom/svdsk/config
- に置かれている service-desk-asset-mapping.xml ファイルのコピーを変更します。$SPECROOT/custom/svdsk/configXML ファイルには <asset> エレメントが含まれます。<asset>> エレメントでは、エレメントの mtype_h attribute 属性に定義されているCA Spectrumモデル タイプ用のアセット マッピングを定義します。各 <asset> エレメントは、デフォルトの子エレメントと、複数の <constant> 子および <mapping> 子を保持しています。
アセット マッピング XML ファイルの編集
CA Spectrum
モデルと CA Service Desk Manager アセットとの間の属性マッピングを変更するには、service-desk-asset-mapping.xml ファイルを編集します。ファイルの編集では、アセット情報をどのように見つけるか、および各アセットに関するどの情報を CA Service Desk Manager に提供するかを変更します。以下の手順に従います。
- テキスト エディタで service-desk-asset-mapping.xml ファイルを開きます。
- 変更するアセット情報として mtype_h 属性を見つけます。注:CA Spectrumデバイス モデル タイプのみがアセットをトラブル チケットに割り当てます。デバイス モデル タイプの mtype_h 属性は「0x1004b」です。
- デフォルト パラメータを変更してアセット クエリを作成します。
- アセットを作成するためにアセット マッピングを定義します。選択したアセットの <constant> 属性と <mapping> 属性を変更します。注:アセットを作成する場合、名前とクラスの属性は常に必要です。さらに、CA Service Desk Manager の「nr Object」に格納されている他のアセット属性を指定します。「nr Object」に定義されている属性の完全なリストについては、「」を参照してください。CA Service Desk トラブル チケットに記録される情報が定義されます。
- ファイルを保存します。アセット マッピング ファイルの編集は完了です。注:変更内容はすぐには有効になりません。変更操作の完了後、CA Spectrumで変更を適用します。
アセットの検索および割り当てのカスタマイズ
CA Spectrum
モデルと CA Service Desk アセットとの間でのアセット属性のマッピング方法をカスタマイズする場合は、service-desk-asset-mapping.xml ファイルを使用します。問題のトラブルシューティングを行うには、このカスタマイズが役に立ちます。XML ファイルは、OneClick サーバ上の
$SPECROOT
/tomcat/webapps/spectrum/WEB-INF/svdsk/config フォルダにあります。このファイルには <asset> エレメントが含まれます。各 <asset> エレメントは、デフォルトの子エレメントと、複数の <constant> 子および <mapping> 子を保持しています。以下のセクションでは、アセットの検索および割り当てをカスタマイズするのに必要な XML 構文、エレメント、および注意事項について説明します。XML 構文
XML ファイルでは、以下の基本的な構文が使用されます。
- <asset mtype_h="asset_ID"> - <search> - <and> - <equals> <sd-attribute>SD_name</sd-attribute> <model-attribute>SPEC_name_attribute</model-attribute> </equals> - <equals> <sd-attribute>SD_name2</sd-attribute> <model-attribute>SPEC_name_attribute2</model-attribute> </equals> </and> </search> - <constant> <sd-attribute>constant</sd-attribute> <value>constant_value</value> </constant> - <mapping> <sd-attribute>mapping_name</sd-attribute> <model-attribute>mapping_name_attribute</model-attribute> </mapping> </asset>
エレメント
XML ファイル構文には、以下のエレメントが含まれます。
- <asset mtype_h="asset_ID">エレメントの mtype_h 属性(asset_ID)に定義されているCA Spectrumモデル タイプのアセット マッピングを定義します。デバイス モデル タイプ(「0x1004b」)について、サポートされているエレメントは <asset> エレメントのみです。このエレメントには以下の子エレメントが含まれます。
- デフォルト
- <constant>
- <mapping>
例:<asset mtype_h="0x1004b"> - デフォルトCA Spectrumモデルの CA Service Desk でアセットを検索するためのクエリを定義します。このエレメント内では、<and>、<or>、および <equals> の子エレメントを埋め込むことにより、AND、OR、および=の各論理をアセット クエリに対して定義することができます。デフォルト エレメントには、複数の子エレメントを含めることができます。操作の順序は階層によって決定されるので、必要に応じて論理エレメントをかっこで囲みます。
- <and>CA Service Desk Manager とCA Spectrumとの間のアセットの一致を検索する場合に、この属性が必須であることを示します。<and> エレメントは、デフォルト エレメントの子エレメント間に表示されます。
- <or>CA Service Desk Manager とCA Spectrumとの間のアセットの一致を検索する場合に、この属性がオプションであることを示します。<or> エレメントは、デフォルト エレメントの子エレメント間に表示されます。
- <equals>検索のために CA Service Desk Manager とCA Spectrumの属性マッピングを定義します。定義する各 <equals> 関係には、以下の子エレメントを含める必要があります。
- <sd-attribute>SD_name</sd-attribute> -- クエリで検索するアセット属性(SD_name)を定義します。CA Service Desk Manager の「nr Object」にアセット クエリのために定義されている任意のアセット属性を使用することもできます。
- <model-attribute>SPEC_name_attribute</model-attribute> -- 検索時に照合するモデル属性(SPEC_name_attribute)テキストを定義します。
注:モデル属性が設定されていない場合、パラメータはクエリで使用されません。使用可能なnr Object属性の全リストを確認できます。詳細については、「」を参照してください。
- <constant>アセットを作成する場合は、モデルの属性値に関係なく、指定された値(constant_value)をアセット属性(constant)に割り当てます。アセット作成用の複数の <constant> ルールを定義できます。定義する各 <constant> エレメントには、以下の子エレメントを含める必要があります。
- <sd-attribute>constant</sd-attribute>
- <value>constant_value</value>
- <mapping>アセットを作成する場合は、モデルで指定されたアセット属性(mapping_name_attribute)の値を、指定されたアセット属性(mapping_name)に割り当てます。アセットを作成する場合に複数の <mapping> ルールを定義できますが、それらのルールは、すべての <constant> ルールの後に表示される必要があります。各 <mapping> エレメントには、以下の子エレメントが含まれます。
- <sd-attribute>mapping_name</sd-attribute>
- <model-attribute>mapping_name_attribute</model-attribute>
注記
アセットを作成する場合は、名前属性とクラス属性が常に必要です。さらに、CA Service Desk Manager の「nr Object」に格納されている他のアセット属性も指定できます。たとえば、<sd-attribute> エレメントに以下の CA Service Desk 属性を含めることができます。
- クラス(必須) CA Service Desk Manager 内のアセット クラスを確定します。アセットを作成する場合は、事前にアセット クラスが存在する必要があります。
- 名前(必須)アセット名を定義します。
- 説明「注」セクション テキストを設定します。
- alarm_idアセットの IP アドレスを定義します。
- mac_addressアセットの MAC アドレスを定義します。
- serial_numberアセットのシリアル番号を定義します。
- system_nameアセットのホスト名を定義します。
OneClick は、nr Object 以外に CA Service Desk テーブル内のオブジェクトを作成しません。このため、他のオブジェクト(ベンダーなど)への参照である特定のアセット属性については、CA Service Desk Manager で手動で作成する必要があります。次に、オブジェクト識別子を使用して、各属性にアセット マッピングを割り当てます。nr Object 属性の完全なリストについては、「」を参照してください。
注:
CA Spectrum
検索条件を使用して、既存アセットを識別できます。指定した検索条件を持つアセットが検索で見つからなかった場合は、「一致が見つかりません」というメッセージが生成されます。新しいアセット ID は指定したパラメータに基づいて作成されます。ただし、ホスト名、シリアル番号、MAC アドレス、DNS 名、アセット ラベルなどのプロパティを変更すると、CA Spectrum
で新しいアセット ID が作成されません。詳細については、「Asset Matching Logic」および「アセットの割り当てについて」を参照してください。例: カスタム アセット クエリの作成
この例では、モデル名に一致する名前属性を持つか、またはモデルのネットワーク アドレス(IP アドレス)に一致する alarm_id 属性とモデルの MAC アドレスに一致する mac_address 属性とを持つアセットを CA Service Desk で見つける方法を示します。ここで示す論理は、以下の論理ステートメントで表すことができます。
(name='<MODEL_NAME>') OR ( (alarm_id='<NETWORK_ADDRESS>') AND (mac_address='<MAC_ADDRESS>') )
<MODEL_NAME>、<NETWORK_ADDRESS>、および <MAC_ADDRESS> のモデル属性が、それぞれ 0x1006e、0x1027f、および 0x110df である場合は、アセットのデフォルト エレメントを以下のように変更します。
<search> <or> <equals> <sd-attribute>name</sd-attribute> <model-attribute>0x1006e</model-attribute> </equals> <and> <equals> <sd-attribute>alarm_id</sd-attribute> <model-attribute>0x1027f</model-attribute> </equals> <equals> <sd-attribute>mac_address</sd-attribute> <model-attribute>0x110df</model-attribute> </equals> </and </or> </search>
例: アセット作成におけるカスタム属性マッピングの作成
この例では、
CA Spectrum
内のすべてのデバイス モデル タイプによって、モデル属性 MODEL_NAME と MAC_ADDRESS をそれぞれアセット属性名と mac_address に割り当てます。また、各アセット記述を、「SPECTRUM OneClick」と表示されるように割り当てます。クラスは「SPECTRUM Device」(CA Service Desk Manager で以前に手動で作成され、cr:9 として定義された)となるようにします。以下のコードでは、デバイス モデル アセット マッピングに対して 2 つの <constant> エレメントと 2 つの <mapping> エレメントを定義することによってこれらのパラメータを設定する方法を示します。MODEL_NAME および MAC_ADDRESS のモデル属性はそれぞれ、0x1006e および 0x110df であると仮定します。
<asset mtype_h="0x1004b"> ... <constant> <sd-attribute>description</sd-attribute> <value>Device modeled by SPECTRUM <oc></value> </constant> <constant> <sd-attribute>class</sd-attribute> <value>cr:9</value> </constant> <mapping> <sd-attribute>name</sd-attribute> <model-attribute>0x1006e</model-attribute> </mapping> <mapping> <sd-attribute>mac_address</sd-attribute> <model-attribute>0x110df</model-attribute> </mapping> </asset>