推論ハンドラ

推論ハンドラでは、モデル タイプの動作およびインテリジェンスを定義します。各推論ハンドラは、特定のタスクを実行できます。タスクは、属性の値を変更するのと同じくらい単純な場合があります。あるいは、ネットワーク セグメント上の管理対象エレメントをすべて検出するというような複雑なタスクもあります。推論ハンドラでは、平均を計算するというような汎用的なタスクも実行できます。あるいは、推論ハンドラでは、LAN スイッチ ポートのモデルを作成するなど、モデル タイプに固有の詳細なタスクも実行できます。基本的に、推論ハンドラは CA Spectrum の中心である多くのインテリジェンスです。CA Spectrum は、推論ハンドラのため、多くのインフラストラクチャ管理機能を提供できます。
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推論ハンドラでは、モデル タイプの動作およびインテリジェンスを定義します。各推論ハンドラは、特定のタスクを実行できます。タスクは、属性の値を変更するのと同じくらい単純な場合があります。あるいは、ネットワーク セグメント上の管理対象エレメントをすべて検出するというような複雑なタスクもあります。推論ハンドラでは、平均を計算するというような汎用的なタスクも実行できます。あるいは、推論ハンドラでは、LAN スイッチ ポートのモデルを作成するなど、モデル タイプに固有の詳細なタスクも実行できます。基本的に、推論ハンドラは CA Spectrum の中心である多くのインテリジェンスです。CA Spectrum は、推論ハンドラのため、多くのインフラストラクチャ管理機能を提供できます。
推論ハンドラは、モデル タイプに関連付けられている C++ コード セグメントです。通常、推論ハンドラは、広範なトリガをサポートするコードの休止中の部分です。トリガされると、推論ハンドラはタスクを実行します。タスクの結果は、新規の 1 つのデータ、変更されたモデリング スキーム、トリガされた別の CA Spectrum サブシステム(別の推論ハンドラなど)などになります。推論ハンドラは、処理が終了すると、アイドル状態になり、別のトリガを待機します。
推論ハンドラは、モデル タイプおよびそのモデル タイプが特定の条件にどのように対応するかに基づいて、モデルの動作を指定します。推論ハンドラは以下の内容を定義できます。
  • 作成、破棄、またはアクティブ化された場合のモデルの動作。
    注:
    モデルがアクティブになるのは、モデリングされる管理対象エレメントと必要な通信を確立したときです。
  • モデルの属性の値が変更されたか、またはそのモデルに対してイベントが生成された場合のモデルの動作。
  • モデルが別のモデルとの新しい関連付けを形成する場合、またはモデルが既存の関連付けから削除される場合のモデルの動作。
  • 特定のアクションを処理する方法。
推論ハンドラはナレッジ ベース内のモデル タイプに関連しており、そのモデル タイプのインスタンス化されたモデルに対して実行されます。モデル タイプの 2 つのモデルの外部状態が同じように変更された場合、いずれのモデルも同じように反応します。ただし、そのモデルのステータスを反映した特定のモデルの属性の値は、推論ハンドラに影響を与えます。あるモデルの属性値が別のモデルの属性値とは異なる場合があります。そのため、外部状態が同じで、推論ハンドラが各モデルに同様に反応した場合でも、同じモデル タイプの 2 つのモデルによる反応が異なる結果を示すことがあります。
たとえば、ルータを表すモデル タイプと関連付けられている推論ハンドラは、「新しいルータ モデルがインスタンス化されるたびに、ルータのインターフェースを表すモデルを作成する」という 1 つの特定のタスクを実行するように設計されています。このタスクが終了すると、推論ハンドラのジョブが終了します。推論ハンドラは、このジョブを再度実行できるように、このモデル タイプから次のルータ モデルの作成を待機します。
ルータ モデル タイプには、ルータ上に存在するインターフェースの数およびタイプを記録しておく属性があります。インスタンスが作成された各ルータ モデルは、コンピューティング インフラストラクチャ内の特定のルータを表します。また、ルータ モデルごとに、これらの属性の値が異なる場合もあります。推論ハンドラが作成するインターフェース モデルの数とタイプは、これらの値に基づいています。このため、複数のルータ モデルがナレッジ ベースに作成され、それそれがネットワーク内で同じタイプの異なるルータを表す場合、同じ推論ハンドラは新規ルータ モデルごとに異なる(ただし、適切な)数とタイプのインターフェース モデルを作成します。
前述の推論ハンドラがもう一度トリガされるのは、現実世界のルータが再設定されたという通知をルータ モデルが受信した場合です。再設定によって、ルータ上のインターフェースの数またはタイプが変わる場合があります。この変更が発生すると、推論ハンドラはその新しい情報を使用してこれらのインターフェース モデルを再作成します。この動的適応モデリング機能は、CA Spectrum 全体にわたる推論ハンドラの基本用途の 1 例です。
アクション
CA Spectrum では、属性の読み取りや書き込みなど、モデル上で実行できる操作のセットを定義します。実行可能な操作を拡張するために、CA Spectrum では
アクション
を実行できます。アクションは、CA Spectrum がモデルで使用するために定義する操作の基本セットに含まれないあらゆる操作です。モデルにアクションを送信すると、モデル タイプは何らかの方法で反応します。たとえば、要求されたデータをアクションの送信者に返したり、モデル タイプに応じて特定のタスクを実行したりできます。