属性マップ
内容
casp1032jp
内容
属性マップは自然リソースの属性値を同等のリソース ヘルス値に関連付けるもので、マッピングされた値ごとに、根本原因理由文字列を指定できます。整数値があるすべての属性をマッピングできます。同じ属性に対して、複数の属性マップが存在する可能性があります。また、複数の属性に異なる値のマッピングが設定されていることも、単に別の根本原因理由文字列が設定されていることもあります。各属性マップには、目的を説明する独自の名前が付けられています。
属性マップがサービス ポリシーに追加された場合、2 つの目的で役に立ちます。まず、どのリソース属性を監視するか指定します。属性マップは、リソース属性値がどのようにリソースのヘルスを示すかのマッピングを提供します。リソース モデルに対して指定された属性が変更された場合、サービスは値を評価して、相対的なリソース ヘルスを決定し、他のすべてのリソース ヘルス値が設定されたそのヘルス値を、ルール セットに適用します。
標準装備の属性マップが十分でない場合、カスタム属性マップを作成できます。ユーザが作成したすべての属性マップは、Service Manager のどのユーザでも編集および削除できます。
属性マップについて、以下の内容を考慮してください。
- 属性マップには一意の名前をつける必要があります。
- CA が作成した属性マップは編集または削除できません。
- 1 つの属性に複数のマッピングを設定できます。
- 属性マップで指定されている属性は、サービス リソースでサポートされている必要があります。サービス リソースでサポートされていないウォッチ対象属性が指定されたポリシーがサービスで使用されていると、CA Spectrum では、サービス管理モデルでマイナー(イエローの)アラームが生成されます。
- 属性がどのような値を返すのか、またそれらの値が、監視されているリソースの状態について何を示しているのかを理解して、これらの値をサービス ヘルス値にマップできるようにする必要があります。
- 属性マップは最低でも 1 つのマップ値を含む必要があり、デフォルトの根本原因理由を定義する必要があります。
- 同じサービス ヘルス値に対して、複数の属性値をマッピングできます。たとえば、「無効」、「ダウン」、および「到達不能」というポート ステータス値はすべて、「ダウン」というリソース ヘルスにマッピングされます。
- 選択した属性から複数の列挙値が返される場合は、新しいマッピングを保存する前に、それぞれの値を、稼働中、ダウン、低下、またはやや低下にマップする必要があります。
- Service Manager の属性マップは、単一値のマッピングに加え、範囲値をサポートするようになりました。
たとえば、属性マップ値は、単一値 100、範囲値 100 ~ 200 という形式で表示できます。以下の情報を使用して、属性マップを設定できます。
1~99 = やや低下
- 100~199 = 低下
- 200~300 = ダウン
また[次の値より大きい]および[次の値より小さい]演算子もサポートされているため、マップ値のセットは次の式のように表されることがあります。
- <100 = ダウン
- 100-200 = 低下
- 300-400 = 低下
- >400 = ダウン
属性マップの作成
[サービス ポリシー エディタ]を使用して、カスタム属性マップを作成できます。
以下の手順に従います。
- [属性マップ]タブをクリックして、[作成]をクリックします。[属性マップの作成]が表示されます。
- 以下のプロパティを指定します。
- 属性マップ属性マップを指定します。一意の名前を指定します。
- デフォルト根本原因理由サービス ヘルス状態の根本的な理由を指定します。後で、サービス ヘルス値に対して特別な属性値をマップする場合は、各マッピングに対するデフォルトの理由を上書きできます。
- [属性]をクリックします。[属性セレクタ]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 許可されているタイプ(カウンタ、整数、日付、タイム ティック、およびゲージ)の属性を選択し、[OK]をクリックします。[属性マップの作成]ダイアログ ボックスが表示されます。
- [追加]をクリックします。[値とサービス ヘルスのマッピングの追加]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 以下の値を入力します。
- 属性値サービス ヘルス値にマップする属性値を指定します。
- サービス ヘルス属性値にマップするサービス ヘルス値を指定します。
- 根本原因理由このマッピングに対して提示する根本原因を記述します。根本原因理由は、OneClick コンポーネント詳細画面の[根本原因]タブと、サービス停止履歴テーブル内の[停止情報の詳細]に表示されます。詳細な根本原因理由を提供するために特別に新しい属性マップを作成することができます。たとえば、標準的な状態属性マップでは一般的な根本原因理由が定義されます。状態属性に対して目的に合った属性マップを複数作成することが重要です。たとえば、ケーブル モデムを監視するサービスに特定した状態属性マップを定義し、「モデムの切断、データ転送異常」といったような根本原因理由を定義できます。これらの属性マップは、より説明的な文字列であり、「リソースで重大な問題が検出されました。リソースでは過去にメジャーな問題が検出されています」という標準的な状態文字列の代わりに使用されます。
- [OK]をクリックします。マップ値画面には、新しい属性値およびサービス ヘルスのマッピングが一覧で表示されます。
- [作成]をクリックし、新しい属性マップを保存します。Service Manager のすべての属性マップ リストに、新しい属性マップが表示されます。このマップは、ユーザが作成したすべてのポリシーで使用できます。
コピーから属性マップを作成する
既存のマップをコピーし、必要な設定を別の名前で保存して、属性マップを作成できます。
以下の手順に従います。
- [属性マップ]タブをクリックし、コピーするマップを選択して、[コピー]をクリックします。[属性マップの作成]ダイアログ ボックスが表示されます。ここでは、コピーするマップの設定が示されています。
- 一意の名前を指定し、必要に応じて(適切な場合には設定コマンドを使用して)設定を修正し、[作成]をクリックします。Service Manager のすべての属性マップ リストに、新しい属性マップが表示されます。このマップは、ユーザが作成したすべてのポリシーで使用できます。
属性マップの編集
使用中のポリシーに含まれているかどうかに関係なく、ユーザ定義の属性マップはどれも編集できます。属性マップに対する編集内容が保存されると、関連するポリシーを使用するすべてのサービスまたはリソース監視は、編集に基づいているヘルスのうちモデルのサービス ヘルスに変化をもたらす可能性があるヘルスを再評価します。
属性マップを編集する前に、以下の内容を考慮してください。
- 属性マップの名前、属性値に対するサービス ヘルスの指定、デフォルト根本原因理由、および各サービス ヘルス マッピングの根本原因理由を変更できます。
- 元々指定されている属性は変更できません。
以下の手順に従います。
- [属性マップ]タブをクリックし、編集する属性マップを選択して、[編集]をクリックします。[属性マップの編集:<属性マップ名>]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 必要に応じて、(該当する箇所では設定コマンドを使用し)設定を修正して、[OK]をクリックします。属性マップが編集されます。
属性マップの削除
ユーザが作成した属性マップで、現在使用中のポリシーに含まれていないものは、どれでも削除できます。
以下の手順に従います。
- [属性マップ]タブをクリックし、削除するマップを選択して、[削除]をクリックします。属性マップ リストから属性マップが削除されます。