MID サーバを使用した ServiceNow の OneClick 通知の設定
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概要
ServiceNow は、OneClick アラームと関連付けられたチケットが変更された場合、OneClick に通知を送信できます。これらの通知により、チケットへの変更を反映するように OneClick でチケットに関連付けられているアラームが更新されて、チケットに対する変更が反映されます。チケットがクローズされた場合に、関連するチケットを OneClick にクリアさせるための「チケットのクローズ」自動通知が生成されるように、ServiceNow 統合を設定できます。同様に、チケットの転送が完了した場合は、「チケットの転送」通知によって、関連するアラームのトラブルシュータ情報が OneClick で更新されます。
注:
チケットが ServiceNow でクローズ/解決された場合、ユーザがアラームをクリアできる場合にのみ、OneClick は関連するアラームをクリアします。これらの通知は「キーワード」を使用します。このキーワードは、統合で設定される OneClick のキーワードに一致する必要があります。キーワードは大文字と小文字が区別されます。
デフォルトでは、クローズ アクションのキーワードは「Closed」であり、転送アクションのキーワードは「Transfer」です(ServiceNow および CA Spectrum の両方の統合セットアップにおいて)。これらのキーワードは ServiceNow および CA Spectrum の統合セットアップでカスタマイズできます。
CA Spectrum OneClick へのプッシュ通知を行うための ServiceNow の設定
ServiceNow から CA Spectrum への OneClick 通知を設定するには、以下の手順に従います。
ServiceNow と
CA Spectrum
が互いに通信できるように設定する前に、MID アプリケーション サーバに統合コンポーネントをダウンロードしてインストールします。 管理、インスツルメンテーション、およびディスカバリ(MID)サーバは Java サーバであり、これによって ServiceNow プラットフォームと外部アプリケーション、データ ソース、およびサービス間のデータの通信および移動が容易になります。MID サーバへの統合コンポーネントのダウンロードおよびインストール
- ServiceNow から MID サーバをダウンロードしてインストールします(CA Spectrum がインストールされているサーバまたは別のサーバに)。 管理、インスツルメンテーション、およびディスカバリ(MID)サーバは Java サーバであり、これによって ServiceNow プラットフォームと外部アプリケーション、データ ソース、およびサービス間のデータの通信および移動が容易になります。MID のインストールについては、ServiceNow のドキュメントを参照してください。注:インストールおよび設定中に MID サーバに割り当てた名前を手元に用意しておき、ビジネス ルールの作成中にMID サーバを使用した ServiceNow の OneClick 通知の設定使用できるようにしておいてください。
- MID サーバ インストール ディレクトリに OneClick サーバから統合コンポーネントをダウンロードしてインストールします。MID エージェントがインストールされているマシンに統合コンポーネントをダウンロードすることができます。これを実行するには、使用しているオペレーティング システムに応じて、以下の方法のいずれかを使用します。重要:ServiceNow からの OneClick の通知を開始する前に、OneClick 管理ページの[Service Desk 設定]-[統合パラメータ]ページで、ポーリングが無効になっていることを確認してください。
- ServiceNow サーバ インスタンスに移動し、以下のビジネス ルールを作成します。
- Update
- クリア
詳細については、「ビジネス ルールの作成」を参照してください。 この例では、統合を完了して有効にした後で更新およびクローズ アクションのビジネス ルールを作成する方法について説明します。以下については、ServiceNow™ のマニュアルを参照してください。
MID サーバと OneClick Web サーバで異なるオペレーティング システムを使用
ServiceNow MID サーバが OneClick Web サーバと異なるオペレーティング システムを使用している場合、以下の手順を実行します。
- http://supportconnect.ca.com/ を参照して、お使いの MID サーバに適している統合コンポーネントのバージョンを特定します。
- オペレーティング システムに対応する統合コンポーネントの適切なバージョンを MID サーバ上の以下のディレクトリにダウンロードして保存します。MID Server_Installation_directory
- MID サーバに統合コンポーネントを保存したら、手順 5 から始まる、同じオペレーティング システムを使用して統合コンポーネントをインストールし設定するための手順に従います。
MID サーバ と OneClick Web サーバで同じオペレーティング システムを使用
CA Spectrum
OneClick Web サーバから統合コンポーネントをダウンロードし、MID サーバにインストールします。以下の手順に従います。
- Service Desk サーバから、OneClick 管理ページに移動します。http://OneClick Web server/spectrum/admin/index.jsp
- [管理]ページの左側のパネルにある[Service Desk 設定]リンクをクリックします。以下に示すように、[Service Desk 設定]管理ページが右側の限パネルに表示されます。

- [統合コンポーネント]リンクをクリックして、oc_components.exe ファイルをダウンロードします。この自己解凍アーカイブ ファイルには、Service Desk サーバを設定するための実行可能プログラムが含まれます。
- MID サーバ上のディレクトリに oc_components.exe ファイルを保存します。MID Server_Installation_directory
- MID サーバ ホスト コンピュータにログインし、MID_Server_Installationディレクトリに移動します。
- ダウンロードした oc_components.exe ファイルの場所を特定します。
- Linux:以下のコマンドを実行して、oc_components.exe ファイルを実行できるようにします。chmod 755 oc_components.exeWindows:ダウンロードしたファイルを実行可能ファイルにするには、ファイルの権限を編集しないでください。
- oc_components.exe ファイルを実行します。OneClickIntegrationSetup (.exe)ファイルが <MID Server_Installation_directory> ディレクトリに抽出されます。
- MID Server_Installation_directory/OneClickIntegrationSetup (.exe)設定プログラムを実行します。各プロンプトでは、要求された情報を入力し、Enter キーを押して続行します。以下の表に、各プロンプトと必要される情報について説明します。
OneClick 統合セットアップ プロンプト | Description |
OneClick Server name?> | OneClick Web サーバのホスト名を入力します。 |
OneClick Server port?> | OneClick Web サーバのポートを入力します。 |
OneClick Homepage path [default="spectrum"]?> | OneClick ホーム ページ URL で使用されているのがデフォルト値の http://< oc> Web server /spectrum である場合は、Enter キーを押してそれを受け入れます。それ以外の値が使用されている場合は、このプロンプトで OneClick ホーム ページ URL の正しいホーム ページ パス部分を入力します。 このホーム ページ パスの値は、例 http://< OneClick Web server >/path 内の <path> の部分に相当します。OneClick のデフォルト値は「spectrum」です。 |
Username?> | OneClick 管理者のユーザ名を入力します。この名前は、OneClick Web サーバをインストールした CA Spectrum 「スーパー ユーザ」です。 |
Password?> | OneClick 管理者のパスワードを入力します。 |
Confirm password?> | OneClick 管理者のパスワードを再度入力し Enter キーを押します。 |
Enable logging? [yes|no]> | 「 yes 」を入力してログ記録を有効化するか、「no 」を入力してログ記録を無効化して、Enter キーを押します。統合に関する問題のトラブルシュートを行う場合に限り、ログ記録を有効にすることをお勧めします。統合をアクティブにすると、大きなログ ファイルが作成される可能性があります。ログ記録を有効にすると、統合によって Service_Desk_Installation_directory /bin ディレクトリに oc-notification.log という名前のファイルが作成されます。この場合は、ログ記録によってこのログ ファイルに Service Desk 通知に関する情報が書き込まれます。 CA Spectrum 通知が発生するたびに情報がログ記録されます。この情報にはアクティビティのタイプと、アクティビティが成功したかどうかが含まれます。失敗の通知の場合、このログ ファイルには、ポートが無効である、または OneClick Web サーバが使用不可能であるなど、考えられる原因が含まれる場合があります。 |
Enable SSL? [yes|no]> | 「 yes 」を入力して SSL を有効化するか、「no 」を入力して SSL を無効化して、Enter キーを押します。注: CA Spectrum Tomcat で SSL を有効にするには、OneClick をインストールし、「CA Spectrum の管理」を参照してください。 CA Service Desk Tomcat で SSL を有効にするには、「」を参照してください。 |
Path to the JRE root installation directory?> | JRE ルート インストール ディレクトリ パスを入力し Enter キーを押します。「bin/java –version」を追加して、正常なコマンドとなるように、JRE ルート インストール ディレクトリを指定します。 注: Java 2 Runtime Environment (JRE)バージョン 1.8.0 以降が必要です。 |
Close keyword [default="Closed"]?> | デフォルト値を使用するには、このプロンプトで、キーワードを指定せずに、Enter キーを押します。 空白行はそのままにして Enter キーを押します。 |
Transfer keyword [default="Transfer"]?> | デフォルト値を使用するには、このプロンプトで、キーワードを指定せずに、Enter キーを押します。 空白行はそのままにして Enter キーを押します。 |
OneClick 統合セットアップ プログラムによって、
MID Server_Installation_directory
に、NotifyOneClick (拡張子はオペレーティング システムによって異なり、.bat または .sh)という名前のファイルが作成されます。注:
この情報を後で再設定するには、OneClickIntegrationSetup プログラムを再度実行するか、または MID Server_Installation_directory
/oc-integration.cfg 設定ファイルの値を手動で編集します。このファイルに加えられた変更はいずれもすぐに有効になります。追加の再起動は必要ありません。ビジネス ルールの作成
- [システム定義]タブの[ビジネス ルール]に移動し、[新規]をクリックします。
- ビジネス ルールに関連する名前(「Update」など)を指定します。
- [テーブル]ドロップダウンから[インシデント]を選択します。
- 「アクティブ」および[詳細]チェック ボックスを選択します。
- [When to run (実行日時)]セクションで、以下の手順に従います。
- [When (いつ)]ドロップダウンから[after (後)]を選択します。
- 更新ルールの[順番]フィールドに「100」と入力します。
- [更新]チェック ボックスを選択します。
- フィルタ条件を追加します。更新ルールの場合
割り当て先 + 変更内容 AND説明 + 次の値を含む +「このチケットは OneClick によって作成されました」。
以下の図に、ServiceNow でビジネス ルールのフィルタ条件がどのように表示されるかを示します。

ページの下部にある
[詳細]
セクションには、関連する詳細を変更することで更新
の以下のスクリプトが表示されます。 以下のスクリプト内のコメントを参照してください。
function onBefore(current, previous) { //This function will be automatically called when this rule is processed.myFunction();} //Updatefunction myFunction() { var jarLocation = "C:\\MID_Server\\OCNotify.jar";//OCNotifier.jar"; \\example: "C:\\Users\\abcuser\\Desktop\\OCNotifier.jar";var midHost = "mid.server.spectrum_mid";var ecc = new GlideRecord('ecc_queue'); ecc.initialize(); ecc.agent = midHost; ecc.topic = "Command"; ecc.queue = "output"; var description = current.description; var re = new RegExp("Alarm ID: ((\\w+)(-\\w+){4})"); var expResult = re.exec(description); var assignee = current.assigned_to.getDisplayValue(); var cmd = "java -jar " + jarLocation + " " + "update " + expResult [1] + " " + encodeURI(assignee); ecc.payload='<parameters><parameter name="name" value="'+cmd+'"/></parameters>'; ecc.insert();}
クローズ
ルールを作成するには、「ビジネス ルールの作成」に記載されている手順に従います手順 5 b で、
[順番]
フィールドに「200」と入力します。手順 5d で、クローズ
ルールの以下のフィルタ条件を追加します。状態 = クローズ AND説明 + 次の値を含む +「このチケットは OneClick によって作成されました」AND状態 + 変更内容[Add “OR” Clause (“OR” 句の追加)]ボタンをクリックします。状態 + = + 解決 AND説明 + 次の値を含む + 「このチケットは OneClick によって作成されました」 AND状態 + 変更内容
以下の図に、ServiceNow でビジネス ルールのフィルタ条件がどのように表示されるかを示します。

ページの下部にある
[詳細]
セクションには、関連する詳細を変更することでクローズの以下のスクリプトが表示されます。以下のスクリプト内のコメントを参照してください。
function onBefore(current, previous) { //This function will be automatically called when this rule is processed. myFunction();}//Clearfunction myFunction() { var jarLocation = "C:\\MID_server\\OCNotify.jar"; var midHost = "mid.server.spectrum_mid"; var ecc = new GlideRecord('ecc_queue'); ecc.initialize(); ecc.agent = midHost; ecc.topic = "Command"; ecc.queue = "output"; var description = current.description; var re = new RegExp("Alarm ID: ((\\w+)(-\\w+){4})"); var expResult = re.exec(description); var status = current.state.getDisplayValue(); var cmd = "java -jar " + jarLocation + " " + "clear " + expResult [1] + " " + encodeURI(status); ecc.payload='<parameters><parameter name="name" value="'+cmd+'"/></parameters>'; ecc.insert();}
セットアップは完了です。
ServiceNow でチケットに対して更新を加えた場合、ServiceNow 側でチケットに加えられた変更が完了した後に、CA Spectrum OneClick コンソールで関連するアラームに変更が反映されていることを確認できます。
重要:
ServiceNow から CA Spectrum OneClick への OneClick 通知を無効にするには、ビジネス ルールに移動し、両方のビジネス ルール(更新とクリア)の[アクティブ]
チェック ボックスをクリアし、[保存]
をクリックします。