CA Spectrum の移行およびアップグレード

このセクションには、以下のトピックが含まれます。
casp1032jp
このセクションには、以下のトピックが含まれます。
重要:
  • アップグレードおよび移行のシナリオでは、CA Spectrum は自動的にレガシー ランドスケープ ハンドル タイプを使用します。10.2 より前のランドスケープ ハンドルはすべて、レガシー ランドスケープ ハンドル タイプに属します。
  • ただし、CA Spectrum 10.2 の新規インストール時に巨大なランドスケープ ハンドル タイプを選択し、サーバ間で 10.2 SSdbs の移行を行う場合、10.2 内の巨大なランドスケープ ハンドル タイプの移行がサポートされます。
Windows での移行およびアップグレード
既存の
SpectroSERVER
データベース、アーカイブ マネージャ データベースおよびその他のアップグレード可能なコンポーネントを別のシステムに移行してから、
CA Spectrum
をアップグレードできます。このようにすると、インストール プロセス中も既存の 
CA Spectrum
のバージョンでネットワークの管理を続けることができます。
注:
CA Spectrum
のインストールは、あるシステムから別のシステムへ、またはあるディレクトリから別のディレクトリへ移動することはできません。その代わり、最初に 
CA Spectrum
データベースのコピーまたは移動を行ってから、インストール プログラムを実行して、再配置されたデータベースに 
CA Spectrum
を再インストールします。
重要:
C:\Program Files\CA ディレクトリは、
CA Spectrum
の初回インストール中に自動的に作成されます。また、他の CA 製品に共通の
CA Spectrum
コンポーネントは、このディレクトリに自動的にインストールされます。このディレクトリは、
CA Spectrum
アップグレード中に必要に応じて自動的に更新されます。このディレクトリからファイルを削除しないでください。
以下の手順に従います。
  1. すでに存在する場合、既存のデータベースからリモートのランドスケープをすべて削除します。
  2. [OneClick ユーザ]タブからユーザ モデルを作成します。新しい 
    CA Spectrum
    バージョンをインストールするディレクトリの所有者と同じ名前をそのモデルに付けます。
  3. 既存の SpectroSERVER データベースを保持します(「インプレース アップグレードを実行する方法」ページの「既存の SpectroSERVER データベースの保持」を参照)。
    重要:
    移行用に 
    SpectroSERVER
    データベースをバックアップする場合、モデリング カタログとモデルの両方を含めます。カタログのみ、またはモデルのみの移行はサポートされていません。
  4. CA Spectrum イベントおよび統計データベースを保持します(「インプレース アップグレードを実行する方法」ページの「CA Spectrum イベントおよび統計データベースの保持」を参照)。
  5. SS-DB-Backup ディレクトリの dbsavefile.SSdb.gz ファイルから、dbsavefile.SSdb ファイルを抽出します。
  6. 保存された SSdb ファイルを dbsavefile.SSdb ファイルにコピーします。SSdb ファイルでバックアップ圧縮が有効になっていた場合、gzip -d <
    database_file.gz
    > を実行して SSdb を解凍し、コピーを実行します。たとえば、cp db_20080105_1153.SSdb dbsavefile.SSdb を実行します。
    重要:
    dbsavefile.SSdb ファイルは圧縮しないでください。dbsavefile.SSdb が圧縮されている場合、インストール時にデータベースは移行されません。
  7. インストール ディレクトリ <
    $SPECROOT
    > を、新しいバージョンの 
    CA Spectrum
     用に作成します。
    重要:
    インストール キットがコピーおよび抽出されるフォルダにスペースがないことを確認します。インストーラ(.exe)ファイルがその絶対/完全パス内のスペースを含む場所にある場合、CA Spectrum のインストールは失敗します。
    CA Spectrum
    は、パスにスペースを含むディレクトリにはインストールできません。ディレクトリ パス内にスペースがあると、インストールは失敗します。 
  8. $SPECROOT
    に SS サブディレクトリを作成します。
  9. 以前の 
    CA Spectrum
    インストール ディレクトリから、アップグレードされた 
    CA Spectrum
    インストールの
    $SPECROOT
    ディレクトリに、カスタム ディレクトリをコピーします。
  10. dbsavefile.SSdb ファイルを
    $SPECROOT
    \SS サブディレクトリにコピーするか(バイナリ モードで) FTP 転送します。
    注: 
    の新バージョンをインストールする場合、既存の 
    SpectroSERVER
    データベースの移行により、既存のすべてのモデルは、新しい 
    SpectroSERVER
    CA Spectrum
    データベースへ移行されます。この移行には、アイコンの配置、グルーピング、注釈など、トポロジ ビューを含むモデルが含まれます。
  11. SS サブディレクトリに DDM サブディレクトリを作成します。
  12. dbsavefile.tgz を新しい
    $SPECROOT
    \SS\DDM ディレクトリにコピーするか(バイナリ モードで) FTP 転送します。
    ディレクトリ構造は、現在以下のようになっています。
    spec--spectrum_upgrade_dir_struct
  13. (オプション) OneClick Web サーバを移行するには、旧 OneClick Web サーバをインストールしたコンピュータから、<
    $SPECROOT
    >\custom ディレクトリの内容をコピーします。新しい OneClick Web サーバ インストールで <
    $SPECROOT
    >/custom ディレクトリへコンピュータにこれらのコンテンツを貼り付けます。
重要: 
の移行とアップグレードを実行する場合、別のコンピュータに <$SPECROOT>/custom/common/config/custom-jnlp-config.xml ファイルをコピー
しない
CA Spectrum
でください。このファイルには、カスタム ディレクトリのコピー先のコンピュータと互換性がないメモリ設定が含まれている可能性があります。
注:
トポロジ ビューへのカスタム バックグラウンド イメージ(<
$SPECROOT
>/custom/images/background)のマッピングは、
SpectroSERVER
 データベースでメンテナンスされます。<
$SPECROOT
>\custom ディレクトリの詳細については、「OneClick カスタマイズ」を参照してください。
これで 
CA Spectrum
は移行されアップグレードされました。
Linux での移行およびアップグレード
既存の 
CA Spectrum
データベースおよびその他のアップグレード可能なコンポーネントを別のシステムに移行してから、
CA Spectrum
をアップグレードできます。このようにすると、インストール プロセス中も既存の 
CA Spectrum
のバージョンでネットワークの管理を続けることができます。
注: 
CA Spectrum
のインストールは、あるシステムから別のシステムへ、またはあるディレクトリから別のディレクトリへ移動しないでください。その代わり、最初に 
CA Spectrum
データベースのコピーまたは移動を行ってから、インストール プログラムを実行して、再配置されたデータベースに 
CA Spectrum
を再インストールします。
重要:
/opt/CA ディレクトリは、
CA Spectrum
の初回インストール時に自動的に作成されます。また、他の CA 製品に共通の
CA Spectrum
コンポーネントは、このディレクトリに自動的にインストールされます。このディレクトリは、
CA Spectrum
アップグレード中に必要に応じて自動的に更新されます。このディレクトリからファイルを削除しないでください。
以下の手順に従います。
  1. すでに存在する場合、既存のデータベースからリモートのランドスケープをすべて削除します。
  2. [OneClick ユーザ]タブからユーザ モデルを作成します。新しい 
    CA Spectrum
    バージョンをインストールするディレクトリの所有者と同じ名前をそのモデルに付けます。
  3. 既存の SpectroSERVER データベースを保持します(「インプレース アップグレードを実行する方法」ページの「既存の SpectroSERVER データベースの保持」を参照)。
    重要:
    移行用に 
    SpectroSERVER
    データベースをバックアップする場合、モデリング カタログとモデルの両方を含めます。カタログのみ、またはモデルのみの移行はサポートされていません。
  4. CA Spectrum イベントおよび統計データベースを保持します(「インプレース アップグレードを実行する方法」ページの「CA Spectrum イベントおよび統計データベースの保持」を参照)。
  5. SS-DB-Backup ディレクトリの dbsavefile.SSdb.gz ファイルから、dbsavefile.SSdb ファイルを抽出します。
  6. 保存された SSdb ファイルを dbsavefile.SSdb ファイルにコピーします。SSdb でバックアップ圧縮が有効になっていた場合、最初に gzip -d <
    database_file.gz
    > を実行して SSdb を解凍し、コピーを実行します。たとえば、cp db_20080105_1153.SSdb dbsavefile.SSdb を実行します。
    重要:
    dbsavefile.SSdb ファイルは圧縮しないでください。dbsavefile.SSdb が圧縮されている場合、インストール時にデータベースは移行されません。
  7. 以下のように新しいバージョンの
    CA Spectrum
    用に、インストール ディレクトリ <
    $SPECROOT
    > を、2 つのデータベース ファイル用のサブディレクトリと共に作成します。
    mkdir -p <$SPECROOT>/SS/DDM
    注:
    インストール ディレクトリ名として、/opt/SPECTRUM は使用しないでください。この場所は、インストール時に自動作成されるディレクトリ用に予約されています。また、ディレクトリの所有者名が、
    CA Spectrum
     の新規バージョンをインストールするディレクトリの所有者の名前と同じであることを確認します。
    重要: 
    CA Spectrum
    は、名前にスペースを含むディレクトリにはインストールできません。ディレクトリ パス内にスペースがあると、インストールは失敗します。
  8. dbsavefile.SSdb ファイルを <
    $SPECROOT
    >/SS ディレクトリにコピーするか(バイナリ モードで) FTP 転送します。
    注: 
    の新バージョンをインストールする場合、既存の 
    SpectroSERVER
    データベースの移行により、既存のすべてのモデルは、新しい 
    SpectroSERVER
    CA Spectrum
    データベースへ移行されます。この移行には、アイコンの配置、グルーピング、注釈など、トポロジ ビューを含むモデルが含まれます。
  9. dbsavefile.tgz ファイルを <
    $SPECROOT
    >/SS/DDM ディレクトリにコピーするか(バイナリ モードで) FTP 転送します。
    ディレクトリ構造は、現在以下のようになっています。
    spec--spectrum_upgrade_dir_struct
  10. (オプション) OneClick Web サーバを移行するには、旧 OneClick Web サーバをインストールしたコンピュータから、<
    $SPECROOT
    >\custom ディレクトリの内容をコピーします。新しい OneClick Web サーバ インストールで <
    $SPECROOT
    >/custom ディレクトリへコンピュータにこれらのコンテンツを貼り付けます。
    重要: 
    の移行とアップグレードを実行する場合、別のコンピュータに <$SPECROOT>/custom/common/config/custom-jnlp-config.xml ファイルをコピー
    しない
    CA Spectrum
    でください。このファイルには、カスタム ディレクトリのコピー先のコンピュータと互換性がないメモリ設定が含まれている可能性があります。
    注:
    トポロジ ビューへのカスタム バックグラウンド イメージ(<
    $SPECROOT
    >/custom/images/background)のマッピングは、
    SpectroSERVER
    データベースでメンテナンスされます。<
    $SPECROOT
    >\custom ディレクトリの詳細については、「OneClick カスタマイズ」を参照してください。
これで 
CA Spectrum
は移行されアップグレードされました。
ポスト マイグレーション タスク
注:
ポスト マイグレーション タスクとして、アーカイブ マネージャ テーブル変換を実行することをお勧めします。
アーカイブ マネージャ テーブル変換
ポスト マイグレーション タスクの実行中、テーブルを変換するスクリプトの実行に時間がかかるため、アーカイブ マネージャがときどき停止します。この変換時間は、テーブルのサイズによって異なります。アーカイブ マネージャのパフォーマンスを改善するには、アーカイブ マネージャ データベース テーブルの MySQL エンジンを MyISAM から InnoDB に変換することをお勧めします。イベント取得のパフォーマンスを改善するため、イベント テーブルがパーティショニングされます。
前提条件
  1. ディスクの空き容量がイベント テーブル サイズの 3 倍以上あることを確認してください。  
手順
 
  1. bash シェルを開き、
    $specroot/SS/DDM/scripts
    に移動します。 
    注:
    • スクリプトを実行する前に、潜在的なデータ損失に対する予防策として、アーカイブ マネージャ データベースのバックアップを取得することをお勧めします。
    • DDM データベースに含まれているデータが 10 日未満の場合、正常なデータ変換を実行するための手順について、KB000115500 記事を参照してください。
  2. DDM データベース テーブル エンジンを MyISAM から InnoDB に変換するには、以下のスクリプトを実行します。
    convert_current_myisam_to_innodb.pl
  3. テーブルの変換後、アーカイブ マネージャを起動するように促されます。アーカイブ マネージャを起動するには、「Y」と入力します。