インプレース アップグレードを実行する方法

このセクションには、以下のトピックが含まれます。
casp1032jp
このセクションには、以下のトピックが含まれます。
保持する
CA Spectrum
データがある場合、
インプレース
アップグレードを実行します。インプレース アップグレードでは、旧バージョンのシステムと同じディレクトリに新しいバージョンの
CA Spectrum
がインストールされます。インプレース アップグレードではデータベースの移行を必要としません。サーバ プラットフォームを変更し、データの移行を必要とするアップグレードについては、「CA Spectrum の移行およびアップグレード」ページの「Windows および Linux での移行およびアップグレード」を参照してください。
インプレース アップグレードを実行する方法
  1. アップグレード前のタスクをすべて完了します。
  2. 既存の SpectroSERVER データベースを保持します。
  3. CA Spectrum イベントおよび統計データベースを保持します。
  4. CA Spectrum
    の旧バージョンの上から
    CA Spectrum
    をインストールします。
このセクションでは、backlevel バージョンからのアップグレード、フォールト トレラント環境でのアップグレード、およびフォールト トレランスがない環境でのアップグレードの各手順を説明します。
注:
旧バージョンの一部である
CA Spectrum
データベースおよびアップグレード可能なコンポーネントを保持するには、他にも手順を実行する必要があります。
アップグレード前のタスクの完了
Spectrum アップグレードの前に、以下のタスクを完了します。
以下の CA Spectrum アプリケーションを停止します。
  1. OneClick から、ユーザをすべてログオフし、OneClick クライアントをすべてシャットダウンします。これは、OneClick ホーム ページ内の[クライアント詳細] Web ページにあります。
    注:
    OneClick クライアントのシャットダウンの詳細については、「OneClick 管理」を参照してください。
  2. VnmSh 接続をすべて停止します。
    注:
    VnmSh の停止の詳細については、「コマンド ライン インターフェース」を参照してください。
  3. Bash シェルをすべて終了します。
既存の
SpectroSERVER
データベースの保存
インプレース アップグレードを実行する前に、既存の
SpectroSERVER
データベースを保存できます。
以下の手順に従います。
  1. SpectroSERVER
    が実行されていることを確認し、
    CA Spectrum
    コントロール パネルを開きます。
  2. CA Spectrum
    コントロール パネルで[データベースの保存]をクリックして、現在の
    SpectroSERVER
    データベースのコピーを作成します。
    [オンライン データベース バックアップ]ダイアログ ボックスが表示されます。
  3. [バックアップ圧縮を使用]オプションが選択されていることを確認します。
  4. デフォルトをそのまま使用するか、[バックアップ ディレクトリ]フィールドにディレクトリ パスを入力します。
    デフォルトのディレクトリ パスは、以下のとおりです。
    • Windows の場合: C:/win32app/SPECTRUM/SS-DB-Backup
    • Linux の場合: /usr/SPECTRUM/SS-DB-Backup
    注:
    デフォルトを変更する場合、
    CA Spectrum
    のインストール ディレクトリ以外のディレクトリを選択します。
  5. [必要な最小ディスク容量]のデフォルトの 20 をそのまま使用するか、適切な値を入力します。
  6. 変更をすべて保存するために[名前を付けて保存]を選択します。
  7. [今すぐバックアップを開始]をクリックします。
    バックアップの進行が[ステータス]に表示されます。
    バックアップには、
    CA Spectrum
    によって db_YYYYMMDD_HHMM のフォーマットで名前が自動的に割り当てられ、.SSdb の拡張子が付けられます。YYYYMMDD はバックアップが開始された年、月、および日を示し、HHMM は時間と分を示します。たとえば 10/06/06 の 10:42 に開始されたバックアップには db_20061006_1042.SSdb という名前が付きます。
    注:
    圧縮が有効になっていたため、このファイルは .gz の拡張子が付いたファイルとして圧縮されました。
  8. [保存]と[終了]をクリックします。
    データベースがバックアップされます。
  9. データベースを
    CA Spectrum
    インストール ディレクトリ外に移動します。
    既存の
    SpectroSERVER
    データベースが確保されています。
CA Spectrum
イベントおよび統計データベースの保持
CA Spectrum
をアップグレードする前に、
CA Spectrum
イベントおよび統計データベースを保持することができます。
以下の手順に従います。
  1. CA Spectrum
    コントロール パネル内の[
    SpectroSERVER
    の停止]をクリックして、
    SpectroSERVER
    およびアーカイブ マネージャを停止し、次に
    CA Spectrum
    コントロール パネルを閉じます。または、コマンド プロンプトで Spectrum 所有者として「<$SPECROOT>/bin/stopSS.pl」を実行することにより、コマンド ラインから
    SpectroSERVER
    およびアーカイブ マネージャを停止できます。
  2. コマンド プロンプトから cd <
    $SPECROOT
    >\SS\DDM を実行します。<
    $SPECROOT
    > は、
    CA Spectrum
    がインストールされているディレクトリです。
  3. 以下のコマンドを入力します。
    ddm_save dbsavefile
    ファイル dbsavefile.tgz が作成されました。
  4. dbsavefile.tgz を
    CA Spectrum
    のインストール ディレクトリ外の場所に移動します。 既存の
    CA Spectrum
    イベントおよび統計データベースは保持されます。
CA Spectrum のインストール
インストール手順については、「新規インストール」を参照してください。
注:
SpectroSERVER
を起動する前に、アップグレードされた新規
SpectroSERVER
データベースを、-cm オプションを使用して SSdbsave ユーティリティでバックアップすることをお勧めします。このユーティリティは SS-Tools ディレクトリにあります。オンライン データベース バックアップにアクセスする前に、新規
SpectroSERVER
が失敗した場合に備えて、新規
SpectroSERVER
データベースをバックアップすることでデータベースの整合性を保つことができます。
モデリング カタログとモデルを保存するには、以下のコマンドを使用します($SPECROOT/SS フォルダに移動します)。
../SS-Tools/SSdbsave -cm <save_file>
保存ファイルの推奨される命名規則は、日付スタンプと保存コマンドのフラグを組み合わせたものです。この場合は、「c」(カタログ)フラグと「m」(モデル)フラグの両方を使用しているので、2016 年 9 月 14 日とすると、保存ファイル名は db_20160914_cm のように入力します。
「db_20160914_cm.SSdb」という名前のファイルが作成されます。「.SSdb」というサフィックスは自動的に追加されます。