SRAdmin のインストール方法

内容
casp1032jp
内容
以下の方法で、SRAdmin をインストールできます。
  • CA Spectrum
    GUI
    CA Spectrum
     GUI からローカル コンピュータに
    CA Spectrum
    をインストールする場合、インストール プロセス中に SRAdmin をインストールできます。リモートでインストールする場合、
    CA Spectrum
     GUI から SRAdmin をインストールすることはできません。
    CA Spectrum
     GUI を使って
    CA Spectrum
    9.0 より前のリリースからローカルでアップグレードする場合、SRAdmin をローカル マシン上で自動的にアップグレードすることはできません。その代わり、SRAdmin をインストールするオプションがあります。
  • SRAdmin GUI
    CA Spectrum
     のリモート インストールまたは分散インストールを実行する場合、SRAdmin GUI から SRAdmin をインストールします。
    CA Spectrum
    GUI インストールを使用してローカル
    CA Spectrum
    インストールを実行する代わりに、SRAdmin GUI から SRAdmin をインストールすることもできます。
  • Linux および Windows プラットフォームでの SRAdmin の手動インストール
    注:
    GUI インストール オプションの代わりとして、SRAdmin を手動でインストールします。
  • Linux および Windows プラットフォーム上での SRAdmin のサイレント モード インストール
    注:
    GUI および手動のインストール オプションの代わりとして、SRAdmin をサイレント モードでインストールします。
SRAdmin デーモンのインストール
CA Spectrum
 のリモート インストールまたはローカル分散インストールを実行する場合、SRAdmin GUI から SRAdmin をインストールします。
CA Spectrum
GUI インストールを使用してローカル
CA Spectrum
インストールを実行する代わりに、SRAdmin GUI から SRAdmin をインストールすることもできます。
注:
9.0 リリース以降から
CA Spectrum
をアップグレードする場合、SRAdmin をインストールする必要はありません。SRAdmin は自動的にアップグレードされます。
以下の手順に従います。
  1. Linux、または Windows のインストール前提条件が満たされていることを確認します。
  2. Linux にインストールする場合、root としてログインしていることを確認します。ただし、root 権限を得るために sudoers ファイルを使用している場合は除きます。Windows にインストールする場合、管理者権限を持つユーザとしてログインしていることを確認します。
  3. 適切なドライブにインストール メディアを挿入します。
    [インストール]ダイアログ ボックスが表示されます。
  4. CA Spectrum
     リモート管理のインストール]をクリックします。
    使用許諾契約のダイアログ ボックスが表示されます。
  5. 使用許諾契約をスクロールさせて読み、使用許諾契約に同意して、[次へ]をクリックします。
    デフォルトのディレクトリと共に[インストール場所]ダイアログ ボックスが表示されます。
  6. デフォルトの場所にインストールする場合は[次へ]をクリックします。または[選択]を選択して別のディレクトリを選択し[次へ]をクリックします。
    注:
    Windows のデフォルトのディレクトリは C:/Program Files/SRAdmin です。Linux のデフォルト ディレクトリは /sw/SPECTRUM/SRAdmin です。
    進捗バーを示すダイアログ ボックスが表示されます。
    注:
    Linux プラットフォームでシェルからインストーラを起動した場合、インストーラが起動する前に以下の警告が表示される場合があります。この警告ではインストール時に問題が発生することはないので、無視できます。
    awk: cmd. line:6: warning: escape sequence `\.' treated as plain `.'
    インストールが完了すると、[インストール完了]ダイアログ ボックスが表示されます。
  7. [完了]をクリックして終了します。
    SRAdmin デーモンがインストールされました。
Windows への SRAdmin デーモンの手動インストール
CA Spectrum
GUI または SRAdmin GUI から SRAdmin をインストールする代わりに SRAdmin を手動でインストールできます。
注:
Windows で net start を使用して sradmin を開始する前に、Visual Studio ランタイムのインストールを実行する必要があります。コマンド プロンプトで <
spectrum cd ディレクトリ
>/nt/nttools/VS2012 に移動し、vcredist_x86.exe を実行します。
以下の手順に従います。
  1. インストールの前提条件を満たしていることを確認します。
  2. 適切なドライブに 
    CA Spectrum
    インストール メディアを挿入します。
  3. 管理者または管理者権限を持つユーザとしてログインします。
    注:
    Cygwin32 bash シェルを実行している場合は終了してください。
  4. コマンド プロンプトを起動し、Program Files ディレクトリに移動します。
  5. 以下を入力して、SRAdmin ディレクトリを作成します。
    mkdir SRAdmin
  6. cd SRAdmin を実行します。
  7. 以下を入力し、インストール メディアから SRAdmin ディレクトリに
    CA Spectrum
     リモート管理デーモンをコピーします。
    copy <installation_media drive>\sdic\windows\sradmin.exe
  8. 以下を入力して、
    CA Spectrum
     リモート管理デーモンをインストールします。
    sradmin.exe --install
  9. 以下を入力して、
    CA Spectrum
     リモート管理デーモンを起動します。
    sradmin.exe --start
    SRAdmin デーモンがインストールされました。
Linux への SRAdmin デーモンの手動インストール
CA Spectrum
GUI または SRAdmin GUI から SRAdmin をインストールする代わりに SRAdmin を手動でインストールできます。
以下の手順に従います。
  1. インストールの前提条件を満たしていることを確認します。
  2. 適切なドライブにインストール メディアを挿入します。
  3. root としてログインし、以下を入力して SRAdmin ディレクトリ パスを作成します。
    mkdir -p /sw/SPECTRUM/SRAdmin
    ディレクトリ パスは /etc/rc2.d/ ディレクトリの S99sradmin ファイルに保存されます。
  4. 以下を入力し、SRAdmin デーモンを SRAdmin ディレクトリにコピーします。
    cp <installation_media drive>/sdic/linux/sradmin.exe /sw/SPECTRUM/SRAdmin
  5. 以下を入力して init.d ディレクトリに sradmin.rc2 をコピーします。
    cp <installation_media drive>/sdic/linux/sradmin.rc2 /etc/init.d/sradmin
  6. 以下を入力してファイルの権限を変更します。
    chmod 500 /etc/init.d/sradmin
  7. 以下のコマンドを実行します。
    /sbin/chkconfig --add sradmin
  8. 以下を入力して、
    CA Spectrum
     リモート管理デーモンを起動します。
    /etc/init.d/sradmin start
    SRAdmin デーモンがインストールされました。
Windows へのサイレント モードでの SRAdmin デーモンのインストール
別の方法として、サイレント モードを使用して、SRAdmin デーモンを Windows にインストールすることもできます。
注:
SRAdmin デーモンをサイレント インストールでインストールすると、デフォルトでは /sw/SPECTRUM/SRAdmin/ ディレクトリにインストールされます。SRAdmin デーモンを別のディレクトリにインストールするには、サイレント インストール手順を完了する前に、以下のコマンドを実行します。
srainstall.bin -f <properties file>
プロパティ ファイルには以下の情報が含まれます。
INSTALLER_UI=silent USER_INSTALL_DIR=/sradmin
以下の手順に従います。
  1. インストールの前提条件を満たしていることを確認します。
  2. 適切なドライブにインストール メディアを挿入します。
  3. 管理者または管理者権限を持つユーザとしてログインします。
  4. コマンド プロンプトを開き、適切なドライブに移動します。
  5. 以下のコマンドを実行します。
    sdic\nt\ srainstall.exe -i silent
    SRAdmin デーモンがサイレント インストールされます。
Linux へのサイレント モードでの SRAdmin デーモンのインストール
別の方法として、サイレント モードを使用して、SRAdmin デーモンを Linux にインストールすることもできます。
注:
SRAdmin デーモンをサイレント インストールでインストールすると、デフォルトでは /sw/SPECTRUM/SRAdmin/ ディレクトリにインストールされます。SRAdmin デーモンを別のディレクトリにインストールするには、以降の手順を実行する前に、以下のコマンドを実行します。
srainstall.bin -f <properties file>
プロパティ ファイルには以下の情報が含まれます。
INSTALLER_UI=silent USER_INSTALL_DIR=/sradmin
以下の手順に従います。
  1. インストールの前提条件を満たしていることを確認します。
  2. 適切なドライブにインストール メディアを挿入します。
  3. root としてログインし、以下のディレクトリ パスに移動します。
    <installation_media drive>/sdic/linux
  4. 以下のコマンドを実行します。
    srainstall.bin -i silent
    注:
    Linux プラットフォームでは、インストーラの起動前に、以下の警告が表示されることがあります。この警告ではインストール時に問題が発生することはないので、無視できます。
    awk: cmd. line:6: warning: escape sequence `\.' treated as plain `.'
    SRAdmin デーモンがサイレント インストールされます。
サイレント モードでの CA Spectrum のインストール
ホスト インストール情報ファイルの作成
分散インストーラ(distinst.exe)は、ホスト インストール情報(HII)ファイル内の情報を使用して分散インストールを完了します。
以下の手順に従います。
  1. テキスト エディタを使用して、ホスト インストール情報用にテキスト ファイルを作成します。別の方法として、<
    $SPECROOT
    >InstallTools/LOGS/<
    version_date
    > ディレクトリにある hostargs.<
    time
    > ファイルを、スタート ポイントとして使用することもできます。
    注:
    新規インストールの場合、hostargs.<
    time
    > ファイルは存在しません。
  2. CA Spectrum
    のインストールを予定している各コンピュータについて、HII ファイルのパラメータを入力します。
  3. ファイルに有効なファイル名を付け、tmp などのディレクトリに保存します。有効である限り、HII ファイル名は重要ではありません。
    注:
    このファイル名は、分散インストール クライアントを実行する場合に必要になります。
  4. テキスト エディタを終了します。
    HII ファイルが作成されました。
HII ファイルのパラメータ
以下のテーブルは、ホスト インストール情報ファイルのパラメータです。
パラメータ
Description
remote_host=<
remote host to install on
>
インストールのターゲット システムのホスト名です。
注:
ホスト名の代わりに IP アドレスまたは localhost を入力しないでください。 
l_handle=<
landscape handle
>
リモート システムのランドスケープ ハンドルです。
SpectroSERVER
 インストールにのみ必要です。
install_dir=<
path
>
CA Spectrum
 がインストールされているディレクトリ。たとえば、/usr/Spectrum や C:/win32app/Spectrum です。
install_owner=<
username
>
インストールの所有者です。
main_loc_serv=<
location server
>
メイン ロケーション サーバのホスト名(パッチを使わないすべてのインストールで必要)。リモート ホスト名を指定できるのは、
SpectroSERVER
をインストールする場合のみです。
注: ホスト名の代わりに IP アドレスを入力しないでください。 
vcd_path=<
vcd path
>
インストール情報のパスです。たとえば、インストール ファイルがローカル ディレクトリ /tmp/SpectrumInstallMedia にある場合、vcd_path=/tmp/SpectrumInstallMedia と入力します。
ss_install=yes|no
(オプション)
デフォルト
は Yes (新規インストールの場合)です。リモート コンピュータに
SpectroSERVER
をインストールしない場合は No を選択します。初めてインストールする場合のみ:
huge_landscape_handle =yes|no
デフォルト
は No です。巨大なランドスケープ ハンドル タイプの場合は「yes」、レガシー ランドスケープ ハンドル タイプの場合は「no」を指定します。
ss_install=yes の場合(初めてインストールする場合のみ)に考慮する必要があります。
詳細については、「ランドスケープ ハンドル」を参照してください。 
oc_install=yes|no
(オプション)
デフォルト
は No です。リモート コンピュータに OneClick をインストールしない場合は No を選択します。初めてインストールする場合のみ:
xtn_install=yes|no
(オプション)
デフォルト
は Yes (新規インストールの場合)です。XTN とマークが付いたコンポーネントをインストールしない場合は No を選択します。初めてインストールする場合のみ:
注:
ss_install パラメータを Yes に設定した場合は、xtn_install パラメータを Yes に設定します。XTN としてマークされたコンポーネントが OneClick または
SpectroSERVER
のいずれかでインストールされていない場合、xtn_install を Yes に設定しないでください。
install_type=full|minimal
デフォルト
は Full です。Full は、標準インストール タイプ(すべての
CA Spectrum
コンポーネント)を示します。リモート オペレーション サーバに対しては minimal を選択します。新しいインストールのみに必要です。
patch=yes|no
(オプション)
デフォルト
は No です。パッチをインストールする場合は Yes を選択します。
注:
このパラメータは、ベース リリース バージョン上でサービス パック/ホット フィックス リリースにアップグレードする場合(10.2 から 10.2.1 へのアップグレードなど)にのみ適用され、対象が PTF (Patch Temporary Fix)ファイルの場合や、移行シナリオ( 9.x から 10.x への移行など)では適用されません。
same=yes|no
(オプション)
デフォルト
は No です。現在インストールされているファイルとバージョンと同じものを再インストールする場合は、Yes を選択します。
overwrite=yes|no
(オプション)
デフォルト
は No です。same=yes の選択時にすべてのファイルが上書きされるようにし、インストール済みのファイルとインストールされるファイルを比較するプロセスを省略するには、Yes を選択します。ファイルは保持されません。
locale=
<value>
(アップグレード/マイグレーションのみ)インストールする言語を選択します(evformat/pcause/eventtables)。
CA Spectrum
 9.3 または 9.3 H01 からアップグレードしている場合は、このパラメータを使用しないでください。
値:
en_US = 英語、ja_JP = 日本語、zh_CN = 中国語(簡体字)、zh_TW= 中国語(繁体字)。
exclude_parts=<
PART-NUMBE
R>;
<PART-NUMBER
>
インストールからコンポーネントを除外します。このリストは、今後のアップグレードおよびパッチ用に保存されます。
以下に例を示します。
exclude_parts=SA-RPT-MGR では、OneClick 分散インストールから
CA Spectrum
 Report Manager が除外されます。
exclude_parts=SA-CFMGR;SA-SPM では、OneClick 分散インストールから NCM および SPM が除外されます。
ignore_disk_space=yes|no
(オプション)
デフォルト
は No です。ディスク容量の警告にかかわらずインストールを続行する場合は Yes を選択します。
remove_vnmdb_lock=yes|no
デフォルト
は No です。存在する場合、vnmdb ロック ファイルを削除します。
SpectroSERVER
が実行されていない場合にのみ、Yes を入力します。
srm_source_host=<
hostname
>
(オプション)Report Manager のオプションです(デフォルトは移行なしです)。
CA Spectrum
 Report Manager データベースを取得するために必要な MySQL ホスト名。
(オプション)Report Manager のオプションです(デフォルトは移行なしです)。
CA Spectrum
 Report Manager データベースに必要な MySQL パスワード。
srm_ss_servers=<
server lists
> (「;」で区切る)
(オプション) Report Manager のオプションです(デフォルトはメイン ロケーション サーバです)。Report Manager による情報の収集元の
SpectroSERVER
tomcat_port=xxxxxx
Apache Tomcat のポート番号です。
デフォルト
: Windows では 80、Linux では 8080。
tomcat_root=<
tomcat root directory
>
既存の Apache Tomcat ディレクトリです。デフォルトは OneClick インストール ディレクトリです。
server_username=<
user name
>
(オプション)Windows のみでプロセス デーモン(processd)サーバによって使用されます。Windows ドメインの場合、構文は
<domain>\<username
> です。デフォルトは SRAdmin ユーザ名です。
server_password=<
password
>
(オプション)Windows のみで processd サーバによって使用されます。デフォルトは SRAdmin のパスワードです。
パスワード ファイルの作成
パスワード ファイルには、リモートのコンピュータのアカウントとパスワードが含まれます。パスワード ファイルは、Linux および Windows で作成できます。このファイルには、ホストごとに 1 つエントリを追加します。各行には次の項目が含まれます。
  • ホスト名
  • root および管理者のアカウント名
  • root および管理者のアカウント パスワード
パスワード ファイルにはシャープ記号(#)またはバックスラッシュ(\)を使用できます。
CA Spectrum
 では、パスワード文字の前に円記号を入れないとコメント行として解釈されます。
たとえば、パスワードが test#computer である場合、パスワード ファイルには test\#computer と入力します。パスワードが test\computer の場合、パスワード ファイルには test\\computer と入力します。
注:
sudoers ファイルを使用すると、ユーザはリモート クライアントに対して制限付きの root 権限を持つことができます。root 権限は、
CA Spectrum
のインストールに必要なコマンドのみに使用できます。このオプションは、Linux オペレーティング システムで使用できます。
パスワード ファイルの作成
root および管理者パスワードを省略してホスト名およびユーザ名だけをパスワード ファイルに入力することができます。この場合、
CA Spectrum
 分散インストール クライアントでは、コマンド ラインでパスワードを入力するように求められます。
パスワード入力後、インストーラはすべてのエントリに対してこの同じパスワードを使用するかどうか尋ねます。[いいえ]と答えると、パスワード ファイル内のホストにパスワード エントリが存在しない場合、常にパスワードの入力を求められます。
以下の手順に従います。
  1. テキスト エディタを使用して、パスワード ファイルを作成します。
  2. CA Spectrum
     のインストールを計画しているすべてのシステムに対し、ホスト名、アカウント名およびパスワードのエントリを追加します。この情報は、以下の順序で入力する必要があります。
    • Linux の場合:
      <host name> <root account name> <root password>
    • Windows の場合:
      <host name> <administrator account name> <administrator password>
    注:
    <
    root password
    > および <
    administrator password
    > は任意で入力します。
  3. 有効な名前を付けてファイルをディレクトリに保存します。パスワード ファイル名が有効な場合、これは重要ではありません。
    注:
    分散インストール クライアントの実行にはこのファイル名を使用します。
  4. テキスト エディタを終了します。
    パスワード ファイルが作成されました。
制限付きの root 権限の付与(Linux)
Sudo(super user do)はサードパーティ製のアプリケーションです。このアプリケーションを使用すると、システム管理者は root または別のユーザとして特定のコマンドをユーザに実行させることができます。
CA Spectrum
 は(Sudo アプリケーションが使用する) sudoers ファイルと互換性があります。具体的には、sudoers ファイルを使用して、リモート システム上で 
CA Spectrum
インストールを実行するために必要な root 権限をユーザに付与できます。このファイルにより、
CA Spectrum
 がインストールされるすべてのリモート システムに対して、インストール プログラムが完全な root 権限を持つ必要がなくなります。
注:
CA Spectrum
では、ユーザ権限の変更に実際の Sudo アプリケーションは使用しません。その代わり、sudoers ファイル内の該当する情報を解析して指定したユーザにインストール権限を与えます。Sudo アプリケーションの詳細については、http://www.courtesan.com/sudo/ を参照してください。
SRAdmin デーモンは、
CA Spectrum
 のインストールを予定しているすべてのコンピュータにインストールする必要があります。また、sudoers ファイルも
CA Spectrum
をインストールするすべてのコンピュータで必要です。
CA Spectrum
をインストールするそれぞれのリモート コンピュータで、以下の手順を実行します。
以下の手順に従います。
  1. sudoers ファイルに以下のエントリを追加します。このエントリによって、指定したユーザは root として sradmin.exe プログラムを実行できるようになります。
    <username> <client_host> = <path_to_sraadmin>/sradmin.exe
    • username
      インストールを実行するには、root 権限を持つユーザを指定します。このパラメータを ALL に設定すると、すべてのユーザに root 権限が付与されます。
    • client_host
      ローカル ホスト システム(つまり、分散インストールを実行する予定のシステム)の名前です。このパラメータを ALL に設定すると、NIS および DNS ネームスペースにあるすべてのコンピュータが指定されます。
    • path_to_sradmin
      sradmin.exe アプリケーションへのパスです。デフォルトのパスは /sw/SPECTRUM/SRAdmin/ です。また、<
      path_to_sraadmin
      >/sradmin.exe の代わりに、ユーザが指定したサーバのすべてのプログラムに対して root 権限を持つことを示す ALL を使用することもできます。
    注:
    このエントリは 1 行に入力する必要があります。行継続文字は使用しないでください。
  2. sradmin.exe アプリケーションがあるディレクトリに sudoers というシンボリック リンク ファイルを作成します。デフォルトでは、このディレクトリは /sw/SPECTRUM/SRAdmin です。シンボリック リンク ファイルを作成するには、以下のコマンドを使用します。
    ln -s <full path to sudoers file from step 1> sudoers
  3. 以下の条件を満たしているかどうかを確認します。
    • root(0) がこれらのファイルを両方とも所有している。
    • グループが root(0) に設定されている。
    • ファイルの権限が 0440 である。
    制限付きの root 権限が許可されます。
sudoers ファイルの所有者の変更(Linux)
デフォルトでは、root が sudoers ファイルを所有します。sudoers ファイルの所有者を変更すると、ファイルにアクセスできるユーザ数を制限することができます。次に、指定されたユーザが所有する sudoers ファイル内にある設定だけを sradmin.exe アプリケーションが継承するように、sradmin.exe スタートアップ パラメータを変更します。他のユーザが所有する Sudoers ファイルは無視されます。
sudoers ファイルの所有者を変更するには、sradmin.exe の起動に使用される S99sradmin ファイルのコマンドラインに --sudoowners パラメータを追加します。
以下の手順に従います。
  1. 以下のファイルを開きます。
    • Linux の場合: /etc/rc2.d/K09sradmin
  2. 以下の行を見つけます。
    $SRADHOME/sradmin.exe --start
  3. この行に以下のパラメータを追加します。
    --sudoowners=<username>
    • username
      sudoers ファイルを所有するユーザを指定します。たとえば、以下のように指定できます。
      $SRADHOME/sradmin.exe --start --sudoowners=bsmith
  4. ファイルを保存して閉じます。
    これで sudoers ファイルの所有者が変更されました。
Windows での分散インストール クライアントの実行
Windows システムで分散インストール クライアントを実行する前提条件は、以下のとおりです。
  • 以下のシステムの時間設定が互いに 2 分以内に同期することを確認します。
    • インストールを実行している Windows システム
    • インストールを受信しているリモート ホスト
    時間設定が同期されない場合、分散インストールはリモート システムの SRAdmin デーモンに認証されません。
  • SpectroSERVER
     および OneClick クライアントを含む分散環境内のすべての
    CA Spectrum
    プロセスがシャットダウンしていることを確認します。
  • 名前が解決されているか確認します。
以下の手順に従います。
  1. Windows システムにログオンします。
  2. 分散インストール クライアント(sdicnt.exe)を見つけます。
    • インストール メディアからインストールする場合、実行可能ファイルは <
      installation_media drive
      >:\sdic ディレクトリにあります。
    • ダウンロードしたパッチからインストールする場合、実行可能ファイルは
      <$SPECROOT
      >/Install-Tools/sdic ディレクトリにあります。
  3. (オプション) 
    CA Spectrum
    分散インストール クライアントを実行する前に確認試験を実行します。このテストは、パスワード ファイル内のユーザ名およびパスワードと、リモート コンピュータ上の SRAdmin のバージョンを確認し、VCD パスを検証します。このテストを実行するには、以下のコマンドを入力します。
    <pathtoexecutable>\sdicnt.exe -h <host file> -p <password file> -test
    • pathtoexecutable
      分散インストール クライアントの場所を指定します。
    • host file
      リモート ホストのインストール情報を含むファイルを指定します。ホスト ファイルが分散インストール クライアントと同じディレクトリにない場合、このパスを含めます。
      例:
      -h C:/tmp/hostinfo
    • パスワード ファイル
      アカウントおよびパスワード情報を含むファイルを指定します。パスワード ファイルが分散インストール クライアントと同じディレクトリにない場合、このパスを含めます。
    注:
    テストの結果が、画面および LOGS_
    YYYYMMDD
    サブディレクトリ(
    YYYY
    = 年、
    MM
    = 月、
    DD
    = 曜日)に表示されます。このサブディレクトリは、
    CA Spectrum
    分散インストール クライアントと同じディレクトリにあります。
  4. 以下のように、
    CA Spectrum
    分散インストール クライアントを実行します。
    <pathtoexecutable>\sdicnt.exe -h <host file> -p <password file>[-accept]
    • pathtoexecutable
      CA Spectrum
       分散インストール クライアント(sdicnt.exe)の場所を指定します。
    • host file
      リモート ホストのインストール情報を含むファイルを指定します。ホスト ファイルが分散インストール クライアントと同じディレクトリにない場合、このパスを含めます。
      例:
      -h C:/tmp/hostinfo
    • パスワード ファイル
      アカウントおよびパスワード情報を含むファイルを指定します。パスワード ファイルが分散インストール クライアントと同じディレクトリにない場合、このパスを含めます。
    • -accept
      (オプション)ライセンス契約を画面に表示せずに確認および同意します。このオプションによりサイレント インストールが可能になります。
      ライセンス契約は、以下の場所にあります。
      • インストール ディレクトリの <
        install dir
        >/InstallTools/license/license.txt。
      • インストール メディアでは、<
        installation_media
        >/<
        plat
        >/license/license.txt にあります。
        plat
        は nt、sunos、または linux のいずれかを示します。
      注:
      -accept コマンドを使用する場合、以下の 2 つの手順を実行する必要はありません。
    Ctrl + C を押すといつでもインストールを終了できますが、リモートでのインストールは続行されます。
    注:
    インストールの結果が、画面および LOGS_
    YYYYMMDD
    サブディレクトリに表示されます。このサブディレクトリは、分散インストール クライアントを実行したディレクトリにあります。
  5. ライセンス使用条件を確認します。終了したら、許諾契約の条項を承認し、Y (はい)を入力して Enter キーを押すことによりインストールを続行します。
    注:
    Enter キーを押すと 1 行ずつスクロールします。スペース キーを押すと、1 ページずつスクロールします。
    インストールが完了すると、インストール完了を示す以下のようなメッセージが表示されます。Windows での分散インストール クライアントの実行が終了します。
Linux での分散インストール クライアントの実行
Linux システムで分散インストール クライアントを実行する前提条件は、以下のとおりです。
  • 以下のシステムの時間設定が互いに 2 分以内に同期することを確認します。
    • インストールを実行している Linux システム
    • インストールを受信しているリモート ホスト
    時間設定が同期されない場合、分散インストールはリモート システムの SRAdmin デーモンに認証されません。
  • SpectroSERVER
     および OneClick クライアントを含む分散環境内のすべての
    CA Spectrum
    プロセスがシャットダウンしていることを確認します。
  • 名前が解決されているか確認します。
以下の手順に従います。
  1. Linux システムにログオンします。
  2. 分散インストール クライアント(Linux では sdiclinux.exe)を見つけます。
    • インストール メディアからインストールする場合、実行可能ファイルは
      <installation_media mount
      >/sdic ディレクトリにあります。
    • ダウンロードしたパッチからインストールする場合、実行可能ファイルは
      <$SPECROOT
      >/Install-Tools/sdic ディレクトリにあります。
  3. (オプション)分散インストール クライアントを実行する前に確認試験を実行します。このテストは、パスワード ファイル内のユーザ名およびパスワードと、リモート コンピュータ上の SRAadmin のバージョンを確認し、VCD パスを検証します。このテストを実行するには、以下のコマンドを入力します。
    • Linux の場合:
      <pathtoexecutable>/sdiclinux.exe -h <host file> -p <password file> -test
    注:
    テストの結果が、画面および LOGS_
    YYYYMMDD
    サブディレクトリ(
    YYYY
    = 年、
    MM
    = 月、
    DD
    = 曜日)に表示されます。このサブディレクトリは、分散インストール クライアントと同じディレクトリにあります。
  4. 以下のように分散インストール クライアントを実行します。
    • Linux の場合:
      <pathtoexecutable>/sdiclinux.exe -h <host file> -p <password file> [-accept]
    Ctrl + C を押すといつでもインストールを終了できますが、リモートでのインストールは続行されます。
    注:
    インストールの結果が、画面および LOGS_
    YYYYMMDD
    サブディレクトリに表示されます。このサブディレクトリは、分散インストール クライアントと同じディレクトリにあります。
  5. ライセンス使用条件を確認します。終了したら、許諾契約の条項を承認し、Y (はい)を入力して Enter キーを押すことによりインストールを続行します。
    注:
    Enter キーを押すと 1 行ずつスクロールします。スペース キーを押すと、1 ページずつスクロールします。
    インストールが完了すると、インストール完了を示す以下のようなメッセージが表示されます。Linux での分散インストール クライアントの実行が終了します。
root パスワードなしの分散インストール
Linux 環境の特定の条件下では、ユーザ名およびパスワードのプロンプトを表示しないで、分散インストールを実行できます。
このシナリオが正しく機能するには、ローカル マシンから root として分散インストールを実行します。インストール プログラムはユーザ名またはパスワードを求めることなく、自動的に実行されます。
注:
このプロセスでは、
CA Spectrum
ライセンス契約の承認は自動化されません。インストールを続行するには、ライセンス契約の条項に手動で同意する必要があります。
ログ ファイル
CA Spectrum
 分散インストールクライアントは、LOGS_
YYYYMMDD
(インストールを開始した
YYYY
= 年、
MM
= 月、および
DD
= 日)という名前のサブディレクトリを作成します。このサブディレクトリには、
CA Spectrum
 をインストールする各システムのファイルが格納されています。これらのファイルを表示するには、分散インストール クライアントを起動したディレクトリに対する書き込み権限が必要です。
これらのファイルは、以下の命名規則を使用します。
<host_name>.HH.MM
host_name
リモート ホスト名を指定します。
  • HH
    インストールが開始された時間を指定します。
  • MM
    インストールが開始された分を指定します。
注:
分散インストールの結果が、LOGS_
YYYYMMDD
サブディレクトリに表示されます。
重複インストール
CA Spectrum
 GUI インストールの完了後、新規インストールの <
$SPECROOT
>InstallTools/LOGS/<
version_date
> ディレクトリにある hostargs.<
time
> ファイルを、別のインストールのベースラインとして使用することができます。潜在的に変更が必要なのは、hostargs<
time
> ファイルの remote_host パラメータのみです。
また、以下のシナリオのいずれかでは、server_user 名および server_password パラメータに値を追加します。
  • ドメインの Windows にインストールする
  • <
    password file
    > で使われている既存のユーザ名とパスワードを使用しない。
ドメインの Windows に
CA Spectrum
 をインストールする場合は、パスワード ファイルを作成します