データ保持の設定
内容
casp1032jp
内容
レポート データ保持機能を使用すると、以下のタイプのレポート データのアーカイブまたはパージを実行できます。
- アラーム
- イベント
- アセット
- 可用性
- SPM テスト結果
レポート データベースに保存するデータについて、保存期間を日単位で指定できます。アーカイブ エキスパートでは、急速に蓄積していく主要なレポート データ テーブルに対してテーブル容量およびディスク消費容量の統計が提供され、消費トレンドに基づき、すべてのデータベース テーブルに適用される保存期間が提示されます。
アーカイブ オプションとパージ オプションの違いは、アーカイブの場合、運用中のレポート データベースから別のアーカイブ データベースにデータが移動されます。一方、パージの場合、インストールからデータが完全に消去されます。このため、パージするように指定したすべてのデータが必要ないことを確認してください。
アーカイブ済みのデータは、レポートを生成するために Report Manager にインポートすることはできません。そのため、保存期間を過ぎた場合、データをアーカイブして、アーカイブ データベースに移動してください。たとえば、過去 90 日間のレポートだけを生成する場合に、保存期間を 90 日に指定します。レポート データベースに保存されてから 90 日間が経過したデータはすべて、毎日、自動的にアーカイブされます。
SRM レポートでは、変換されたテーブル/イベント テーブルのデータのみを使用して、レポートを生成します。アーカイブされたデータは、レポートを生成するため使用できません。たとえば、変換されたテーブルからデータを抽出するアラーム レポートは、変換されたテーブルに対して指定されている保存期間で設定されている日数にわたるレポートを実行します。同様に、イベント レポートは、イベント テーブルに対して指定されている保存期間で設定されている日数にわたるレポートを実行します。
注:
アーカイブ済みデータへのアクセスと使用には、任意のサードパーティ アプリケーションを使用できます。ただし、CA は、アーカイブ済みデータの使用に対するサポートを提供しません。古いデータをアーカイブまたはパージすると、レポート データベースに空きができ、現在および最近の履歴データに使用できます。これにより、迅速なレポート生成が可能になり、レポート データベースの最大容量に達した場合に発生する問題を防ぐことができます。
組織で、指定する保存期間の履歴レポート データのみを必要とする場合は、アーカイブまたはパージを有効にします。保存期間を設定する前に、組織のレポート要件を必ず把握しておきます。必要とされる保存期間よりも長く設定する場合、不要なデータを保存することになります。反対に、設定する期間の長さが十分でない場合は、確認したいデータが保存されません。レポート データはアーカイブせずにパージすると、ディスク容量を節約できます。
以下の手順に従います。
- Spectrum Report Manager管理ツールにアクセスします。
- [アーカイブ エキスパート]オプションを選択します。[アーカイブ エキスパート]パネルが表示されます。
- 以下のフィールド値を確認します。フィールド値を変更できます。詳細については、「基本設定」を参照してください。
- データ保存期間(日) - 変換されたテーブル(デフォルト = 90 日)変換されたテーブルの保存期間(日)を表示します。「変換されたテーブル」は、イベントに由来する情報(たとえば、アラームや停止)が含まれる、急速に累積するすべてのテーブルを示します。変換されたテーブルは、アーカイブおよびパージ アクティビティに参加するテーブルです。イベント テーブルの保存期間は個別に設定されます。保存期間よりも古いデータは、毎日、午前 12 時 30 分にアーカイブされます。注:保存期間内のクリアされていないアラームおよび進行中の停止は、アーカイブまたはパージされません。保存期間外(保存期間が開始される前など)にアラームがクリアされた場合や、停止が終了した場合は、そのアラームまたは停止データはアーカイブまたはパージされます。
- データ保存ポリシー
- すべてのデータ -- (デフォルト)すべてのデータを、レポート目的のために SRM レポート データベースに保存します。SRM データのアーカイブまたはパージは実行されません。
- アーカイブ -- レポート データベースからアーカイブ データベースにデータを移動します。
- パージ -- 指定された「保存期間」より古いデータをパージします。データは、Spectrum Report Managerデータベースから永久に削除されます。
- データ保存期間(日) - イベント テーブルイベント テーブル用の保存期間が表示されます。このイベント テーブルは最も高い増加率を示すテーブルの 1 つです。保存期間を個別に設定できます。たとえば、イベントデータは 60 日にわたって保持し、変換されたテーブルのデータについては 365 日(1 年)保持することが可能です。イベント テーブルの保存期間が変換テーブルの保存期間よりはるかに短いのは、イベント テーブルのデータ量が他のテーブルよりも著しく急増するからです。
注:Service Manager テーブルはアーカイブまたはパージ プロセスに参加または関与しません。そのため、テーブルは保存期間/ポリシーに影響されません。
データ テーブル使用状況に関する統計
アーカイブ エキスパートでは、アーカイブ対象として選択した高い増加率を示すレポート データ タイプについて、レポート データ テーブル使用状況に関する統計リストを表示します。テーブルに関連付けられる統計によって、推奨される保存期間が決まります。現在の使用状況と容量、およびその両方の傾向がひと目でわかるようにテーブルに表示されます。この情報は、十分な情報を得たうえでアーカイブに関する意思決定を行う際に役立ちます。データ容量のテーブル例を以下の図に示します。

以下の統計定義が EVENT テーブル内に表示されます。
- 使用可能な容量(GB)追加のレコード ストレージで使用できる残りの容量です。容量の値は、MySQL テーブルの容量または使用できる物理的なディスク容量(いずれか小さいほう)によって制限されます。
- 現在のサイズ(GB)MySQL によって報告される現在のテーブル サイズを定義します。
- 日単位の平均増加(MB)[現在のサイズ (GB)]を[履歴 (日数)]で割って、メガバイトに変換して求めます。
- 履歴(日数)[最も古いレコード時間]値と[最新レコード時間]値の間の日数です。
- 最も古いレコード時間テーブル内の一番古いレコードに関連付けられたタイム スタンプを表示します。
- 最新レコード時間テーブル内の一番最近のレコードに関連付けられたタイム スタンプを表示します。
- フルまでの日数[現在のサイズ(GB)]および[日単位の平均増加(MB)]に基づく直線的な増加を推定したうえで、[使用可能な容量(GB)]を消費するまでにかかる推定日数が計算されます。
ランドスケープのバックアップ
[データベース保守]オプションを使用すると、レポート データベースからランドスケープに固有のデータをバックアップおよびリストアできます。ランドスケープ サーバ データベース バックアップをリストアして、レポート データを
SpectroSERVER
データに合わせて調整したい場合、使用可能なパックアップによって以前のバージョンのレポート データベースに戻すことができます。[データベース保守]オプションでは、不要になったバックアップを削除することで、保存するバックアップの数を管理できます。重要:
すべてのランドスケープのレポート データベースのデータ量は、[アーカイブ エキスパート]オプションで指定される保存期間(デフォルトは 90 日間)によって異なります。データベース、およびアーカイブ管理の設定を調整して、組織の特定のデータ管理要件を満たすデータ ストレージおよびデータ バックアップ方法を策定します。以下の手順に従います。
- Spectrum Report Manager管理ツールにアクセスします。
- [ランドスケープのバックアップ]オプションを選択します。[レポート ランドスケープのバックアップ]パネルが表示されます。
- [バックアップするランドスケープを選択]ドロップダウン リストからランドスケープを選択します。
- (オプション)バックアップの説明を入力します。
- [開始]をクリックして、バックアップを開始します。Spectrum Report Managerには、バックアップの進捗が表示され、バックアップが完了すると通知されます。日付と時刻は、各バックアップ バージョンを識別するために使用されます。
ランドスケープの復旧
ランドスケープ データを復旧すると、レポート データベースでランドスケープの現在のデータが置き換えられます。
注:
現在使用しているバージョンよりも古いバージョンのレポート データベースを復旧しようとする場合、警告メッセージが表示されます。これは、詳細について CA Support
に問い合わせるように推奨するメッセージです。以下の手順に従います。
- Spectrum Report Manager管理ツールにアクセスします。
- [ランドスケープの復旧]オプションを選択します。[レポート ランドスケープの復旧]パネルが表示されます。
- [復旧するランドスケープの選択]ドロップダウン リストから、復旧するランドスケープを選択します。
- [使用するバックアップ データベースの選択]ドロップダウン リストから、復旧するバックアップ バージョンを選択します。
- [開始]をクリックして、リストアを開始します。CA Spectrumレポートに復旧の進捗状況が表示され、完了すると通知されます。
バックアップの管理
バックアップの説明を更新したり、不要になったバックアップを削除できます。バックアップ ファイルは、管理ツール セクションで管理します。
以下の手順に従います。
- Spectrum Report Manager管理ツールにアクセスします。
- [バックアップの管理]オプションを選択します。[ランドスケープ バックアップの管理]パネルが表示されます。
- [ランドスケープの選択]ドロップダウン リストから、更新または削除するバックアップのランドスケープを選択します。
- 既存のランドスケープのリストから、更新または削除するバックアップを選択します。
- (オプション)バックアップを更新する場合は、バックアップの説明を変更します。
- [更新]をクリックして変更を保存するか、[削除]をクリックして選択したバックアップを削除します。バックアップ ファイルが管理されます。