レポート データベースの管理

内容
casp1032jp
内容
Spectrum Report Manager
 では、レポートという名前の MySQL データベースを使用してデータを格納します。他のデータベース同様に、このデータベースを維持することで、<sprc> は効率的に機能することができます。このセクションでは、レポート データベースを管理する場合に使用できるユーティリティおよび手順について説明します。
特定のランドスケープのデータベース初期化
このセクションでは、特定のランドスケープ用にデータベースを最適化し、初期化するために使用するユーティリティについて説明します。データベースを初期化する前にいくつかのアクションを実行します。
以下の手順に従います。
  1. /spectrum/bin ディレクトリに移動します。
  2. 以下のデフォルトの MySQL 管理者ログイン認証情報を使用します。
    ユーザ名: root
    パスワード: root
    注:
    ユーティリティを実行するには bash シェルまたはコマンド プロンプトを使用します。MySQL プロンプトから実行することはできません。
  3. 以下のコマンド ライン ユーティリティを実行して、レポート データベースから 1 つ以上またはすべてのランドスケープの全データを削除します。
    RpmgrInitializeLandscape RpmgrInitializeLandscape username password -skipInitialHistory -initHist # of days -all
    • 使用方法:
    landscape1 landscape2 ...
    • Definitions:
    • - skipInitialHistory
      Spectrum Report Manager
      では、イベント処理時に、ユーティリティが実行される前に発生したイベントを取得したり保存したりしません。-initHist
      # of days
      もコマンド ラインに含まれている場合は、- skipInitialHistory フラグが優先されます。
    • - initHist
      # of days
      Spectrum Report Manager
       では、ユーティリティが実行される前に指定された過去の日数から最初の履歴イベントを処理します。
    • - all
      Spectrum Report Manager
       では、レポート データベース内のすべてのランドスケープのデータを削除します。
    • landscape1 landscapeN
      指定した各ランドスケープのデータが
      Spectrum Report Manager
      によって削除されます。
CA Spectrum
レポート データとアーカイブ データのバックアップ
レポート データおよびアーカイブ データをバックアップすることにより、レポートの継続性を維持できます。(アップグレードのインストール中などに)データが失われた場合は、バックアップをリストアしてデータを回復できます。
Windows の場合の手順
以下の手順に従います。
  1. [コントロール パネル]-[管理ツール]-[サービス]-[Spectrum Tomcat]を選択します。
    [Spectrum Tomcat プロパティ]ダイアログ ボックスが表示されます。
  2. [停止]をクリックし、Tomcat を停止します。
  3. $SPECROOT
    /mysql/bin ディレクトリに移動します。
  4. mysqldump ユーティリティを使用し、次のコマンドによってレポート データベースおよびアーカイブ データベースをバックアップします。
    mysqldump --routines --databases -uroot -proot reporting archive > backup_filename.sql
  5. Tomcat を起動します。
Linux の場合の手順
以下の手順に従います。
  1. Tomcat を停止します。
    $SPECROOT/tomcat/bin/stopTomcat.sh
  2. $SPECROOT
    /mysql/bin ディレクトリに移動します。
  3. mysqldump ユーティリティを使用し、次のコマンドによってレポート データベースおよびアーカイブ データベースをバックアップします。
    mysqldump --defaults-file=../my-spectrum.cnf -uroot -proot --routines --database reporting archive > backup_filename.sql
  4. Tomcat を起動します。
    $SPECROOT/tomcat/bin/startTomcat.sh
    これで、レポートとアーカイブ データのバックアップは完了です。
CA Spectrum のレポート データおよびアーカイブ データのリストア
バックアップ コピーからレポートとアーカイブ データをリストアできます。バックアップ コピーからデータをリストアする前に Tomcat を停止します。
Windows の場合の手順
以下の手順に従います。
  1. Tomcat を停止するには、[コントロール パネル]、[管理ツール]、[サービス]、[Spectrum Tomcat]の順に選択し、[Spectrum Tomcat プロパティ]ボックスで[停止]をクリックします。
  2. $SPECROOT
    /mysql/bin ディレクトリに移動します。
  3. このコマンドを使用して、バックアップ コピーからレポート データおよびアーカイブ データを読み込みます。
    mysql -uroot - p root_pw reporting < backup_filename.sql
  4. Tomcat を起動します。
Linux の場合の手順
以下の手順に従います。
  1. Tomcat を停止します。
    $SPECROOT/tomcat/bin/stopTomcat.sh
  2. $SPECROOT
    /mysql/bin ディレクトリに移動します。
  3. このコマンドを使用して、バックアップ コピーからレポート データおよびアーカイブ データを読み込みます。
    mysql --defaults-file=../my-spectrum.cnf -uroot - p root_pw reporting < backup_filename.sql
  4. Tomcat を起動します。
    $SPECROOT/tomcat/bin/startTomcat.sh
    バックアップ コピーからレポート データとアーカイブ データをリストアできます。
: mysql リストア コマンド(Windows または Linux の場合)は、レポート データベース名のみがコマンドに指定されている場合でも、レポート データおよびアーカイブ データの両方をリストアします。これは、両方のデータベースのバックアップが同じファイルに存在するためです。
CA Spectrum レポート データの調整
レポート データベースは、SpectroSERVER データベースをリストアするたびに再初期化する必要があります。
レポート データの再初期化プロセスは、履歴データをフラッシュし、最初から SRM データを再ポーリングします(アーカイブ マネージャで利用可能)。これにより、データが損失する可能性があり、また再ポーリングの時間が消費されます。
再初期化を回避するには、reconcile_reporting_db スクリプトを実行します。reconcile_reporting_db スクリプトは、ドメインの VNM モデルで SSdbLoadTime (ID: 0x13373)属性を読み取ります。この属性には、SSDB 保存時間が指定されています。 このスクリプトは、SSDB 保存時間後に検出された(デバイス/モデルに関連する)レポート データをクリーンアップします。これは、デバイスが SSDB で再検出された場合に、データの重複を回避するために役立ちます。
履歴 SSDB のロード後に Report Manager データベースをクリーンアップするためのツールを以下に示します。 
bash-3.2$ ./reconcile_reporting_db.sh -h
スクリプトの使用法: 
reconcile_reporting_db.sh -s <server> -p <port> -u <user> -w <password> -l <landscape name> [-n <No Of Days From Now>] [-d] [-h]
各項目の説明:
-s <サーバ名>
OneClick Tomcat サーバのホスト名
-p <ポート>
OneClick Tomcat サーバの Web ポート
-u <ユーザ>
OneClick Web ユーザ名
-w <パスワード>
OneClick Web ユーザのパスワード
-l <ランドスケープ名>
ポーリングするランドスケープ名
-n <日数>
(オプション)現在からの日数。(「SSdbLoadTime」パラメータが VNM モデルで使用できない場合に使用します)
-d
(オプション)デバッグを有効にします。
-h
(オプション)使用法のヘルプを印刷します。