SSLogger

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このセクションでは、SSLogger アプリケーションと、CA Spectrum のネイティブ ログ記録と比較した場合のその利点について説明します。
SSLogger は、SpectroSERVER と連動する CA Spectrum コマンド ライン アプリケーションです。ネットワーク デバイスをポーリングし、データベースとレポート システムへのインポートに適した単純な ASCII ファイルにデータを記録します。以下の図のように、SSLogger アクティビティはコマンド ライン オプションと 3 つの入力ファイル(設定ファイル、モデル ファイル、およびデータ ファイル)を使用して制御します。これらのファイルで、ターゲット SpectroSERVER、ターゲット デバイスとポート、ターゲット属性、属性ごとのログ記録頻度、および出力ファイルのローテーション頻度が指定されます。SSLogger は SSAPI を使用して、SpectroSERVER と通信します。SpectroSERVER は、SNMP 要求を使用して、ターゲット デバイスからデータを取得します。その後、SSLogger は指定されたデータを ASCII ファイルに記録し、現在の出力ファイルを閉じて、必要に応じて新しいものを作成します。
以下の図は、SSLogger が SpectroServer と通信するために使用するプロセスを示しています。
SSLogger.gif
SSLogger の利点
SSLogger には、統計をログに記録する CA Spectrum のネイティブ メソッドより優れた利点がいくつかあります。
  • SSLogger では、統計をログに記録する特定のデバイスを指定できます。CA Spectrum のネイティブ メソッドで指定できるのは、データをログに記録するデバイスの
    タイプ
    のみです。そのため、多くの場合、必要以上のデータをポーリングしてログに記録することになります。
  • SSLogger では、属性ごとにポーリングとログ記録の頻度を設定できます。CA Spectrum のネイティブ メソッドで指定できるのは、モデル タイプごとの頻度のみです。
  • SSLogger は、シンプルで簡単にエクスポート可能な ASCII ファイルにデータを書き込みます。CA Spectrum のネイティブ メソッドでは、データをアーカイブ マネージャのデータベースに書き込むため、データをエクスポートするための追加の手順が必要になります。
CA Spectrum のネイティブ ログ記録の無効化
SSLogger を使用して CA Spectrum の統計をログに記録することにした場合は、CA Spectrum の /SS/.vnmrc ファイルの stat_logging_disabled フラグを TRUE に設定してから、SpectroSERVER を再起動することで、CA Spectrum のネイティブ ログ記録を無効にできます。この値を TRUE に設定すると、これらのログに記録された属性のポーリングも無効になります。その場合、CA Spectrum は、SNMP get アクションを使用して属性値を確認できなくなり、アーカイブ マネージャ データベースに値を書き込めなくなります。これにより、デバイス トラフィックと、アーカイブ マネージャ データベースの負荷が軽減されます。
接続ステータスが失われた場合の SSLogger の動作
SSLogger が監視しているデバイス(またはデバイス グループ)の接続ステータスが失された場合の動作はさまざまです。SSLogger が、デバイスから統計データを収集するようにスケジュールされている状態で、そのデバイスがダウンした場合、SSLogger は .log ファイルにダウンしたデバイスからのデータを書き込まず、事実上、デバイスが無視されることになります。SSLogger は、次にスケジュールされているポーリング サイクルまで、ダウンしたデバイスを再試行しません。SSLogger は、すぐにスケジュールされた間隔で稼働しているデバイスからのデータをログに記録し続けます。CA Spectrum がダウンしたデバイスと再接続されると、SSLogger は設定済みのスケジュールされた間隔でそのデータをログに記録します。