保証
各 SLA では 1 つ以上の保証を指定します。保証とは、SLA のプロビジョニングを表現および監視する CA Spectrum モデルです。それぞれの保証は、サービスまたはリソース監視に関連付けられます。保証では、サービス停止時間を記録し、記録した時間を、ユーザによって指定されたしきい値と比較します。累積サービス ダウン時間が、ユーザによって指定されたしきい値を超えた場合、保証に違反しているとみなされます。保証によって停止時間が記録されていないか、または記録された停止時間がしきい値未満である場合は、保証に準拠していると見なされます。SLA のステータスは、SLA の最低保証のステータスと同等です。すなわち、SLA 保証のいずれかの 1 つに違反すると、SLA に違反することになります。SLA のステータスは常に期間によって表されます。SLA に違反すると、現在の期間中は違反したままとなります。ただし、記録された停止時間を保証から削除するなど、違反の原因である停止を編集すれば解消されます。
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各 SLA では 1 つ以上の保証を指定します。保証とは、SLA のプロビジョニングを表現および監視する CA Spectrum モデルです。それぞれの保証は、サービスまたはリソース監視に関連付けられます。保証では、サービス停止時間を記録し、記録した時間を、ユーザによって指定されたしきい値と比較します。累積サービス ダウン時間が、ユーザによって指定されたしきい値を超えた場合、保証に違反しているとみなされます。保証によって停止時間が記録されていないか、または記録された停止時間がしきい値未満である場合は、保証に準拠していると見なされます。SLA のステータスは、SLA の最低保証のステータスと同等です。すなわち、SLA 保証のいずれかの 1 つに違反すると、SLA に違反することになります。SLA のステータスは常に期間によって表されます。SLA に違反すると、現在の期間中は違反したままとなります。ただし、記録された停止時間を保証から削除するなど、違反の原因である停止を編集すれば解消されます。
多くの SLA には、可用性の保証が何らかの形で含まれています。たとえば、サービスの毎月の可用性が 99.9 パーセントとなるようにサービスを保証することを SLA に規定できます。これらのステートメントでは、可用性のしきい値と、このしきい値が適用される期間の両方が定義されます。
SLA には一般的にパフォーマンスまたはレスポンス時間のプロビジョニングが含まれます。たとえば、SLA では、平日の午前 8 から午後 5 時までの間、レスポンス時間は 100 ミリ秒またはより望ましくは 99.9 パーセントであると示すことができます。
Service Manager は可用性およびレスポンス時間の保証の両方を提供します。可用性およびレスポンス時間の保証は、停止時間が記録されるという点で機能的に類似しています。可用性の保証では、最大停止時間や平均故障間隔などの平均修復時間に関する 3 つのしきい値も使用できます。レスポンス時間と比較される可用性の特徴は、機能的な目的で使用されるのでなく、組織上の便宜のために使用されます。これは可用性の保証は、レスポンス時間の保証と全く同じように実行されるよう設定できるからです。
1 つの SLA に必要な数の保証(可用性時間またはレスポンス時間)を含め、サービス レベル アグリーメントで測定可能なすべての規定を監視できます。SLA 保証のすべてに準拠している場合は、SLA に準拠しているとみなされ、SLA の保証のいずれかに違反している場合は、SLA に違反しているとみなされます。違反の発生する可能性が高いようなサービス停止時間が保証によって記録された場合、保証および SLA は警告状態またはリスク状態を示すステータスを保持することもあります。SLA のステータスが警告状態または違反状態に変化した場合には、SLA モデルでアラームが生成されます。SLA 期間が終了するまで、またはユーザによる停止の編集で、記録された時間がしきい値を下回る値に変更されるまで、このアラームはモデルに残ります。
保証のしきい値は、2 つの方法のいずれかで設定できます。1 番目の方法は最も一般的であり、可用性のパーセンテージを使用します。パーセンテージ ベースのしきい値を設定する場合、ユーザは保証されるサービスの所望の可用性を指定します。ユーザはまた、期間中超過してはならない停止時間の秒数によって保証しきい値を設定できます。秒数に基づくしきい値を設定すれば、月単位の期間に対してパーセンテージ ベースのしきい値を設定した場合に生じるいくらかのばらつきを排除することができます。
しきい値の設定方法にかかわらず、保証では、記録された停止時間と、期間中に許容される停止時間とを比較することによってステータスを決定します。たとえば、SLA 期間の 99.5% の時間はサービスが使用可能な状態でなければならないと規定されている SLA について考えてみます。この SLA には、可用性のしきい値(99.5%)を指定する保証が含まれている必要があります。つまり、このサービスでは、SLA 期間(この場合は 1 か月)の 0.5% 以上の時間、ダウンすることは許されません。これは、1 か月が 30 日の月では、720 時間のうち 3.6 時間を超えてサービスがダウンできないことになります。
さらに、SLA では、個別のサービスの停止が 15 分を超えてはならないこと、および停止を修復するのにかかる平均時間が 10 分を超えてはならないことを規定しています。これらのステートメントは、99.5 パーセントの全体的なしきい値への規定の追加を示しています。保証ではまた、MOT(最大停止時間)および MTTR(平均修復時間)のしきい値を指定できます。保証のしきい値のいずれかを超えた場合、期間中に保証および SLA に対する違反があったとみなされます。