CA Infrastructure Management で CA Spectrum によるデバイスの監視を有効化する方法

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CA Spectrum と CA Performance Management を統合すると、Data Aggregator が CA Spectrum のデバイスを監視できるようになります。この設定はオプションで、いくつか追加の設定を必要とします。CA Spectrum データ ソースを登録する前に、これらのオプションの手順を実行することをお勧めします。
CA Spectrum が検出したデバイスおよびインターフェースを CA Infrastructure Management で監視できるようにするには、以下の手順に従います。
  1. CA Spectrum でモデリングされる SNMP 対応デバイス用に、CA Performance Management で SNMP プロファイルを作成します
  2. CA Performance Management で IP ドメインを作成します。詳細については、CA Performance Management のオンライン ヘルプを参照してください。
    データベースの同期が発生すると、すべての IP ドメインが CA Spectrum に送信されて、特別なグローバル コレクションとして独自のアイコンで OneClick に表示されます、
  3. 各 IP ドメインで Data Collector をインストールして割り当てます。
  4. CA Spectrum のデバイスを検出できるように CA Infrastructure Management Data Collector を有効化します
    同期されたディスカバリでは管理が減り、SpectroSERVER は、必要な場所に配置できるデータを Data Collector に提供します。
  5. OneClick の適切な IP ドメインにモデルを追加します
    同期中に、CA Performance Management IP ドメインに関連付けられたすべての CA Spectrum モデルは、CA Infrastructure Management Data Aggregator に渡されます。関連する CA Spectrum デバイスが CA Infrastructure Management Data Aggregator の監視対象として検出されます。
  6. CA Spectrum デバイス用のカスタム監視プロファイルを作成し、Data Aggregator 管理ページでコレクションに適用します。
    メトリックの限定されたセット用の監視プロファイルが、Data Aggregator による検出のため、デバイス アイテムに適用されます。これらのプロファイルにより、デバイスがパフォーマンス データとしてポーリングされる方法が決まります。詳細については、CA Infrastructure Management Data Aggregator のオンライン ヘルプを参照してください。
CA Spectrum が CA Performance Management にデバイスを追加すると、デバイスはディスカバリ プロファイルに追加されます。各ディスカバリ プロファイルは日単位スケジュールで実行されるように自動的に設定されます。また、それらを手動で実行したり、必要に応じてスケジュールを調整したりして、CA Spectrum から新しいデバイスで Data Aggregator を最新の状態に保つことができます。
SNMP スロットルが CA Spectrum で設定される場合、Data Aggregator による進行中のポーリングには適用されません。この機能により、設定されているポーリング フローが多すぎる場合に、重要なデバイスに障害が発生するのを防ぎます。スロットル メカニズムは任意の監視またはディスカバリのアクティビティに適用されます。そのため、特定のデバイスに対する SNMP リクエストをスロットルするように CA Spectrum を設定している場合は、その同じ設定を Data Aggregator でも適用します。
パフォーマンス データを収集する SNMP プロファイルの追加
パフォーマンス メトリック用の SNMP ポーリングを有効化するのに必要な情報を提供するには、CA Performance Management で SNMP プロファイルを作成します。管理者とテナント管理者は、CA Performance Management データ ソースにデバイスへのパフォーマンス データのクエリを指示するための SNMP プロファイルを作成できます。SNMPv1/v2c 用または SNMPv3 用のこれらのプロファイルを作成できます。
デバイス モデルは、特定の IP ドメインの CA Performance Management に渡されます。IP ドメインはデフォルト テナントまたはユーザ作成テナントの一部である場合があります。CA Spectrum が渡すデバイスを検出するために SNMP プロファイルを作成するときは、SNMP プロファイルが適切なテナント スペースで作成されることを確認します。
以下の手順に従います。
  1. グローバル管理者またはテナント管理者として CA Performance Management にログインします。
  2. (オプション)グローバル管理者としてログインしている場合は、選択されたテナントを管理します。
  3. メニュー バーで[管理]-[SNMP プロファイル]を選択します。
    [SNMP プロファイルの管理]ページには、現在の SNMP プロファイルのリストが表示されます。
  4. [New]をクリックします。
    [SNMP プロファイルの追加]ダイアログ ボックスが表示されます。
  5. 以下のフィールドにデータを入力し、必要に応じてデフォルト設定を変更します。一部のフィールドは SNMPv3 にのみ適用されます。
    • プロフィール名
      SNMP プロファイルの名前を定義します。プロファイル名は、一意である必要があり、SNMP バージョン間での重複は許されず、大文字と小文字が区別されません。
    • SNMP バージョン
      プロファイルで使用される SNMP のバージョンを指定します。セキュリティの観点から SNMPv1 と SNMPv2C は似ているため、1 つのオプションが共有されます。SNMPv3 では別のオプションが使用されます。
    • Port
      このプロファイルに関連付けられたデバイスとの SNMP 接続に使用されるポートを指定します。
      注:
      SNMPv1/v2C のオプション パラメータ。
      デフォルト
      : 161
    • ユーザ名
      (SNMPv3 のみ)プロファイルに対するユーザを特定します。その秘密鍵は SNMPv3 パケットの認証および暗号化に使用される可能性があります。ユーザ名は文字列です。
    • コンテキスト名
      (SNMPv3 のみ) SNMP エンティティによってアクセス可能な管理情報のコレクションを識別します。エンド ツー エンドの識別情報を提供し、SNMPv3 エージェントからデータを取得するために必要なオクテット文字列です。
    • コミュニティ名
      (SNMPv1/v2C のみ)保護された文字列を定義し、関連するデバイスの MIB をデータ ソースにクエリするように指示します。入力するコミュニティは、デバイス MIB への読み取り専用アクセスを提供している必要があります。
      注:
      デフォルト SNMP プロファイルでは、コミュニティは「パブリック」です。
    • コミュニティ名の検証
      保護されたコミュニティ文字列(名前)を確認します。
    • 認証プロトコル
      (SNMPv3 のみ)このプロファイルに関連付けられたデバイスとの接続時に使用される認証プロトコルを指定します。SNMPv3 パケットを認証するために以下のアルゴリズムがサポートされています。
      • なし(認証が試行されません)
      • MD5 (メッセージ ダイジェスト 5)
      • SHA (セキュア ハッシュ アルゴリズム)
    • 認証パスワード
      (SNMPv3 のみ)SNMPv3 および選択した認証プロトコルを使用する認証のパスワードを指定します。
      : 少なくとも 8 文字が含まれる認証パスワードを提供します。一部のデータ ソースでは、この最小長より短い認証パスワードやプライバシー パスワードをサポートしません。そのような場合、SNMP プロファイルは無効として処理され、一部のデータは収集されません。空のパスワードは、認証プロトコルとして MD5 または SHA を使用する SNMPv3 プロファイルではサポートされていません。
    • 認証パスワードの確認
      認証パスワードを確認します。
    • プライバシー プロトコル
      (オプション)データフローに使用する暗号化プロトコルを次のように指定します。データフローはこのプロファイルに関連付けられたデバイスまたはサーバに送信さます。
      • なし(通信が暗号化されません)
      • DES
      • AES 128
      • トリプル DES
      : このプロファイルに対する認証が有効化されるまで、プライバシー プロトコル オプションは有効化されません。
    • プライバシー パスワード
      暗号化キーの交換時に使用されるパスワードを定義します。可能な長さの要件については、注を参照してください。
    • プライバシー パスワードの検証
      暗号化キーの交換時に使用されるパスワードを定義します。
    • デフォルトで新しいデバイスに使用
      このプロファイル内の情報をデフォルトで使用するかどうかを指定します。CA Performance Management はこの情報を使用して、監視対象トラフィックから検出された新しいアイテムに接続します。その接続が失敗した場合は、優先順位に従って次のプロファイルが使用されます。ディスカバリからプロファイルを除外する場合は、このパラメータを無効化します。
  6. [保存]をクリックします。
    [SNMP プロファイルの管理]ページが表示されます。新しいプロファイルがリストに表示されます。
    CA Performance Management が、自動的に、グローバル同期を実行して、すべての登録済みデータ ソースにプロファイル情報を送信します。
CA Performance Management の IP ドメイン モデルにデバイス モデルを追加します。
データベース同期が発生した後、CA Performance Management で作成した IP ドメインは、OneClick に CA Performance Management IP ドメインとして表示されます。これらの IP ドメインに追加するデバイス モデルは CA Performance Management で IP ドメイン定義と関連付けられ、Data Aggregator によってポーリングされ、ダッシュボードに含められます。
また、そのメンバシップが動的に更新されるように、IP ドメインまたはグローバル コレクションに検索条件を適用することもできます。
CA Performance Management IP ドメイン モデルはグローバル コレクションではありませんが、多くのプロパティを共有しています。したがって、CA Performance Management IP ドメインの設定は、多くの共通グローバル コレクション ダイアログ ボックスを使用します。しかし、これらの IP ドメイン モデルは OneClick に特別なアイコンで指定されます。IP Domain Global Collection
: CA Spectrum デバイスは 1 つの IPDomain モデル タイプのメンバにのみなることができます。複数の IP ドメインにモデルを追加しようとすると、エラー メッセージが表示されます。
以下の手順に従います。
  1. 任意のトポロジで、以下のいずれか
    1
    つの手順を実行し、IP ドメインに追加するデバイス モデルを選択します。
    • 単一のモデル選択:
      ナビゲーション画面で、モデリングされたエレメントを右クリックし、[追加先]-[グローバル コレクション]を選択します。
      [グローバル コレクションの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。CA Performance Management IP ドメイン モデルがグローバル コレクション中のリストに表示されます。
      : または、トポロジ ビューの 1 つのモデルを右クリックし、[追加先]-[グローバル コレクション]を選択することもできます。
    • 複数のモデルの選択:
      トポロジ ビューのモデルを複数選択するには、以下の手順に従います。
    1. Shift キーを押したまま、モデリングされたエレメントを 1 つずつ選択します。
    2. Shift キーを押したまま、最後に選択したモデリングされたエレメントを右クリックし、[追加先]-[グローバル コレクション]を選択します。
  2. モデルを追加する場所で、IP ドメイン モデルの名前を選択します。
    IP ドメインは特別なアイコンで指定されます。IP Domain Global Collection
  3. [OK]をクリックします。
    他のデータソースからデバイスを検出するように Data Aggregator が設定されている場合は、CA Spectrum からのデバイスが次の同期で Data Aggregator によって検出されます。そのデバイスは、CA Performance Management に IP ドメイン関連付けと共に追加され、この関連付けにより、CA Performance Management IP ドメイン メンバシップが CA spectrum でミラーリングされるようになります。
    監視対象デバイス用の SNMP プロファイルが CA Performance Management で使用可能なことを確認し、必要な場合は作成します。
IP ドメイン メンバシップの動的な更新
CA Performance Management IP ドメイン モデルに個別のモデルを選択することに加えて、動的なメンバを IP ドメインに入力できます。CA Performance Management IP ドメインを表すモデルに動的なメンバを追加すると、それらに属するデバイスを IP ドメインに正確に入力できます。
動的なメンバシップは、ユーザが指定するルールおよび検索条件に基づきます。指定された検索条件に適合する限り、CA Performance Management IP ドメインの動的なメンバは CA Performance Management IP ドメインに残ります。変更は CA Performance Management で自動的に同期されます。
以下の手順に従います。
    1. ナビゲーション画面の[エクスプローラ]タブで、[グローバル コレクション]ノードに移動し、CA Performance Management IP ドメインを見つけます。
    2. CA Performance Management IP ドメインを右クリックし、[グローバル コレクションの編集]を選択します。
      IP ドメインは特別なアイコンで指定されます。IP Domain Global Collection
      [グローバル コレクションの編集]ダイアログ ボックスが表示されます。
    3. [検索オプション]をクリックします。
    4. 以下のフィールドのいずれかを設定し、単一の検索式を作成します。
      • 属性
        フィルタするデバイスの属性を指定します。よく使用される属性が表示されるドロップダウン リストから、使用する属性を選択します。事前定義済みリストには、目的の属性が含まれない場合があります。この場合は、属性をクリックし、モデル タイプ(デバイスやポートなど)と、これに関連付けられた属性を指定して検索します。
        注:
        英字の属性値を選択した場合、[大文字と小文字を区別しない]チェック ボックスをオフにする(区別する)ことも、オンにする(区別しない)こともできます。
      • 比較タイプ
        [属性]フィールドで指定された値に対して行う比較のタイプを選択します。属性のデータ タイプに適した比較タイプのみが選択可能です。
      • 大文字と小文字を区別しない
        比較で大文字と小文字を区別するかどうか決定します。このチェック ボックスをオンにしない場合、比較で大文字と小文字を区別します。このフィールドは、選択した属性のデータ タイプに該当する場合にのみ選択できます。
      • 属性値
        検索する属性値を入力します。
      • デバイスのみ
        検索結果リストにデバイスのみを取り込むように指定します。
    5. (オプション)[属性値]フィールドでワイルドカード文字または正規表現を使用するには、[属性]フィールドで有効な属性を選択します。[比較タイプ]フィールドで[パターンに一致]を選択します。以下のオプションのいずれかを選択します。
      • ワイルドカードを指定
        このオプションでは、ワイルドカードを使用して値を検索できます。使用できるワイルドカードの詳細については、「」を参照してください。
      • 正規表現を指定
        「テキスト文字列」タイプの属性で Perl 互換正規表現(PCRE)照合を使用して検索を作成できます。テキスト文字列検索は[パターンに一致]比較タイプでのみ使用できます。PCRE 照合を使用すれば、既存の検索またはワイルドカード検索よりも高度な特定のパターン検索を使用してモデルを見つけグループ化することができます。
    6. (オプション)複合句に基づく検索を作成するには、[詳細を表示]ボタンをクリックします。たとえば、既存のグローバル コレクションに基づいた CA Performance Management IP ドメイン、または Secure Domain Connector 情報に入力する選択ができます。詳細については、「」を参照してください。 
    7. (オプション)[リアルタイム更新]チェック ボックスをオンにします。
      このオプションは更新間隔を無効にします。また、モデルが検索条件に適合したり、適合しなくなった場合、CA Performance Management IP ドメインに対してモデルの追加または削除を行うことができます。
    8. (オプション)[グローバル コレクション メンバシップを更新するための検索の実行間隔]フィールドで値を指定します。
      この値により、CA Performance Management IP ドメインの動的なメンバシップを更新するために OneClick が検索を実行する間隔が決まります。
    9. [OK]をクリックします。
      [検索オプション]ダイアログ ボックスが閉じて、[グローバル コレクションの作成]ダイアログ ボックスが表示されます。
    10. [ランドスケープ]をクリックし、CA Performance Management IP ドメインに入力するためにモデルを検索する場合に含めるランドスケープを識別します。
    11. [OK]をクリックします。
      CA Performance Management IP ドメイン モデルに動的なメンバシップが設定されます。この CA Performance Management IP ドメイン メンバシップに自動的に適用される調整は、CA Performance Management に同期されます。