CA APM と CA Spectrum
内容
casp1032jp
内容
重要:
CA Spectrum 10.3 リリース以降、Spectrum SNMP トラップ
プラグインは廃止され、CA Spectrum に同梱されなくなりました。ただし、CA Spectrum と CA APM 間のトラップ生成用の SNMP アラート アクション
プラグインは使用できます。CA Spectrum の
Spectrum SNMP トラップ
プラグインと CA APM の SNMP アラート アクション
機能は両方、同じ目的(トラップ生成)で使用されます。CA APM の SNMP アラート アクション
機能には多数の拡張機能が含まれているため、トラップの生成には、CA APM の SNMP アラート アクション
を使用することをお勧めします。SNMP アラート アクション プラグインを設定するには、「通知アクションの作成と設定」を参照してください。
Spectrum SNMP トラップ
から SNMP アラート アクション
に移行するには、「Spectrum SNMP トラップから CA APM の SNMP アラート アクションへの移行」を参照してください。統合の前提条件
CA Application Performance Management (CA APM)のバージョン 9.1 以降、CA Wily Introscope® 製品から「Wily」の名前が削除されています。このセクションでは、CA APM の以前のバージョンとの互換性を明確にするためにこの名前を使用します。
CA Spectrum および CA APM の統合情報については、「統合の互換性」ページを参照してください。
統合の仕組み
CA Application Performance Management (CA APM)は、Enterprise Manager と 1 つまたは複数の CA Introscope エージェントで構成されます。Introscope エージェントは、Java 仮想マシン(JVM)を実行するサーバにインストールされます。エージェントは、Enterprise Manager に対して、サーブレット応答時間やレポートなど、さまざまなメトリックに関する情報を提供します。
Enterprise Manager は管理モジュールを使用して、エージェントによって提供されるメトリック データを整理し、このデータに基づいてレポートを作成します。レポートされたメトリックのしきい値を設定することで、Enterprise Manager は、しきい値に違反したときにアラートを作成し、しきい値に違反しなくなったときにアラートをクリアします。Introscope エージェントは 60 秒ごとにポーリングされ、しきい値に違反したかどうか、または違反されたしきい値がクリアされたかどうかが判別されます。しきい値イベントが発生すると、アラートが作成されます。
CA Spectrum
は、2 つのモデル タイプ(IntroscopeAdmin モデルおよび WilyAgent モデル)を使用して、CA Introscope インフラストラクチャをモデリングします。- IntroscopeAdmin モデルは、1 つの Enterprise Manager を表します。
- WilyAgent モデルは、アプリケーション コンテナ(JVM または CLR)を表します。ディスカバリを開始したとき、または Tomcat の再起動時にディスカバリが開始されたときに、CA Spectrumは、エンタープライズ マネージャからアプリケーション コンテナのリストを要求し、それらを WilyAgent モデルとしてモデル化します。
CA Introscope によってアラートが生成されると、メトリックに関するデータとそのしきい値が
CA Spectrum
に転送されます。アラームは WilyAgent モデルで生成されます。アラートがクリアされた場合、CA Spectrum
は通知を受信し、関連付けられているアラームをクリアします。CA Spectrum
と CA APM の統合でも、Enterprise Manager 上のアプリケーション コンテナのインベントリが監視されます。- Enterprise Manager が新しいアプリケーション コンテナの監視を開始すると、CA Spectrumは通知を受信し、アプリケーション コンテナを表す WilyAgent モデルを自動的に作成します。
- Enterprise Manager が検出されたアプリケーション コンテナを監視しなくなった場合、CA Spectrumは対応する WilyAgent モデルに関するアラームを生成します。
注:
Introscope エージェントをある Enterprise Manager から別の Enterprise Manager に移動する場合、新しい IntroscopeAgent モデルが作成され、IntroscopeAdmin モデルに関連付けられます。そのモデルは、エージェントの移動先となる Enterprise Manager を表します。このアクティビティにより、2 つの異なる IntroscopeAdmin モデルに関連付けられている 2 つの同一の IntroscopeAgent モデルが存在することになります。新しい IntroscopeAgent モデルはそれ以降のすべてのイベントを受信できるように、IntroscopeAgent の元のモデルを破棄します。統合アーキテクチャ
以下の図に、CA APM と
CA Spectrum
の統合のアーキテクチャとデータ転送の方向を示します。
統合に関する考慮事項:
- 統合では、Web サービスとトラップ通知が結合されます。
- CA Spectrumモデルを決定するインベントリ情報(管理モジュール、エージェント、アラート定義、アラート、管理モジュール/エージェントのペアなど)を提供する従来型の axis 1.4 ポーリング Web サービス。CA Spectrumは、エージェント情報のみを使用します。
- 双方向サブスクリプション Web サービス、introscope-wssdk-consumer は、$SPECROOT/tomcat/webapp に展開される Apache Muse フレームワークを使用します。introscope-wssdk-consumer Web サービスは、CA Introscope からの非同期の更新をリンスして処理します。
- トラップ通知では、CA Introscope Enterprise Manager へのトラップ生成プラグインのインストールが必要です。
- CA Spectrumと CA Introscope 間のすべての通信は、エージェント インベントリ用の Tomcat Web サーバを通過します。
- 統合は、1 つサーバ上のみで有効にすることができます。
- 分散SpectroSERVER環境では、統合サーバとして OneClick サーバを指定します。
保守モード
WilyAgent モデルを保守モードに設定できます。ただし、WilyAgent モデルのステータスは、Enterprise Manager が SNMP トラップを介して送信するイベント更新に依存します。そのため、WilyAgent モデルを保守モードに移行する前に、以下を考慮します。
- WilyAgent モデルがアラーム状態にあり、Enterprise Manager が保守モード中にアラーム クリア更新を送信した場合、モデルは保守モードを終了してもアラーム状態を保持します。
- WilyAgent モデルが通常状態にあり、Enterprise Manager 上の対応するモデルが保守モード中にアラーム状態になった場合、モデルは保守モードを終了しても通常状態を保持します。