CA Spectrum イベントへの SNMP トラップ データのマップ
内容
casp1032jp
内容
サードパーティー システムが、SNMP トラップを
CA Spectrum
に送信するように設定されている場合は、これらのトラップを AlertMap ファイル内の CA Spectrum
イベントにマップします。トラップをマップするには、既存の AlertMap ファイルに追加するデータを作成します。このデータは、トラップ、トラップのマップ先イベント、トラップからの変数バインディングを指定します。AlertMap ファイルの SNMP トラップ データをマップする SNMP トラップのコンポーネントについて理解してください。注:
CA Spectrum
は、RFC 2576 で定義されている SNMPv2 形式のトラップの受信と処理をサポートします。
AlertMap ファイルの SNMPv2 トラップを参照する方法の詳細については、「イベント設定ユーザ」を参照してください。CA Spectrum
でサードパーティ システムからのトラップ情報を使用する場合は、AlertMap ファイルで特定の CA Spectrum
イベントとトラップを関連付けます。AlertMap ファイルには、以下の主な 3 つの機能があります。- サードパーティ システムから受信される SNMP トラップを示します。
- 特定のトラップに対して生成されるイベント コードを示します。
- トラップ変数バインディングをCA Spectrumイベント変数 ID にマップします。
Southbound ゲートウェイに対して提供される AlertMap ファイルは、以下のディレクトリにあります。
$SPECROOT/SS/CsVendor/gen_app_gw/EventAdmin
既存の AlertMap ファイルを直接変更しないでください。指定されたディレクトリに配置されている AlertMap ファイルには、既存の統合用のマッピング情報を含めることができます。この AlertMap ファイルに追加されるアラート マップ データを含むテキスト ファイルを作成します。Southbound ゲートウェイ統合を配布するときに、ツールキットで提供される Southbound ゲートウェイ インストール スクリプトを組み込みます。このスクリプトは、すべての Southbound ゲートウェイ統合によって提供されるテキスト ファイルに基づく、AlertMap ファイルを再作成します。詳細については、「イベント設定ユーザ」を参照してください。
AlertMap データ用に作成したテスト ファイルの名前を変更するには、以下の規則を使用します。
indexfilename.amp
- indexfilenameCA SpectrumExtension Integration ツールキットを使用して、この Southbound ゲートウェイ統合を配布する場合に作成するインデックス ファイルの名前を指定します。
AlertMap ファイルの構文
CA Spectrum
イベントにマップする各トラップには、AlertMap ファイルのエントリが必要です。AlertMap ファイルの各エントリには、次の 3 つのコンポーネントがあります。- アラート コード
- イベント コード
- OID マップ
AlertMap ファイル エントリの例:

アラート コード
アラート コードは、トラップに含まれるエンタープライズ OID 文字列、一般トラップ ID、および固有トラップ コードという複数の情報で構成されます。
- 1.3.6.1.4.1.45:エンタープライズ OID。この例では、Synoptics デバイスを示します。
- 6:一般トラップ ID。この例では、6 はエンタープライズ固有トラップを示します。
- 0:固有トラップ コード。固有のエンタープライズ トラップを示します。
イベント コード
注:
このプロセスを完了するには、CA の開発者 ID が必要です。開発者 ID の取得に関する詳細については、「」を参照してください。イベント コードは、開発者 ID と、この特定のイベントを一意に識別する番号で構成された 16 進数です。開発者 ID は、イベント コードの前半を構成します。イベント コードの後半は一意の番号です。この一意の番号を生成し、管理して、開発者 ID のイベント コードが繰り返されないようにすることができます。
イベント コードが 0 の場合、このアラートは無視されます。
OID マップ
トラップには、変数バインディングと呼ばれる変数情報が 1 つ以上含まれている場合があります。各変数バインディングは、トラップに関する情報を表します。これらのバインディングをマップすれば、
CA Spectrum
はこの情報を使用できます。CA Spectrum
での変数バインディングとそのマッピングは、アラート マップ エントリの OID マップ セクションで指定されます。1 つのアラート マップ エントリに関連付けられている OID マップが複数存在する場合があります。これは、複数の変数バインディングが SNMP トラップで送信されたことを示します。以下の例に示すように、'\' 文字と改行を使用して、これらの OID マップを区切ります。1.3.6.1.4.1.52.6.271 0x1060f 1.3.6.1.4.1.52.1.2.1.9.2.1.2(3,4)\ 1.3.6.1.4.1.52.1.2.1.1.24(5,6)\ 1.3.6.1.4.1.52.1.2.2.3.1.1(1,2)
OID マップは、次の 3 つの部分に分けることができます。
- OID
- 値変数 ID
- インスタンス変数 ID

OID は、トラップで送信される特定の変数を識別します。たとえば、前述の OID は、Synoptics Trap MIB で s3ChassisPsStatus 変数を参照します。
値変数 ID には、変数バインドで送信された変数の値が格納されます。インスタンス変数 ID には、OID のインスタンス部分が格納されます。変数バインディングでトラップ MIB 内のテーブル変数の特定のオブジェクトが識別されている場合、通常はインスタンス ID が含まれています。
Southbound ゲートウェイ イベント データ テンプレートを参照し、値変数 ID とインスタンス変数 ID の値の整数値を判別します。選択する値は、変数バインディングからのコンテンツによって異なります。以下のセクションでは、イベント データ テンプレートと、変数バインディングのコンテンツに応じて、適切な数を選択する方法について概説します。