アイコン定義とアイコン イメージ ファイル

外部アプリケーション(通常はグラフィカルなアプリケーション)によっては、デスクトップ アイコンからそのアプリケーションを起動できると便利です。このようなアプリケーションでは、デスクトップ アイコンをインストールし、そのアイコンが開かれたときにアプリケーションをどのように起動するかを定義する必要があります。デスクトップから起動可能なアプリケーションのアイコンを搭載し、インストールするには、アイコン定義ファイルとアイコン イメージ ファイルを使用します。
casp1032jp
外部アプリケーション(通常はグラフィカルなアプリケーション)によっては、デスクトップ アイコンからそのアプリケーションを起動できると便利です。このようなアプリケーションでは、デスクトップ アイコンをインストールし、そのアイコンが開かれたときにアプリケーションをどのように起動するかを定義する必要があります。デスクトップから起動可能なアプリケーションのアイコンを搭載し、インストールするには、アイコン定義ファイルとアイコン イメージ ファイルを使用します。
アイコン定義ファイル内の各行は、以下の形式で記述します。
<label> <value>
<
label
> はその下にあるテーブルのアイコン定義ファイル ラベルで、<value> は関連付けられた値です。ラベルにサフィックスとして .NT を指定して、ラベルの適用先が Windows のみであることを示すことができます。たとえば、imagefile.NT: エントリは、Windows プラットフォームにのみ適用される imagefile: エントリです。
デスクトップから起動可能な
CA Spectrum
アプリケーションのアイコン定義ファイルおよびアイコン イメージ ファイルの使用は、現時点で Linux ではサポートされていません。
以下のテーブルは、アイコン定義ファイルの有効なラベルとその対応する値の説明を示しています。
<
label
>
Windows
<
value
> の説明
program:
必須
アイコンが開かれたときに起動するアプリケーション プログラムの絶対パス名または相対パス名。相対パスの場合は、
CA Spectrum
インストール ディレクトリが基準になります。
args:
オプション
起動時にプログラムに渡す引数です。<
value
> を省略すると、引数は渡されません。
workingdir:
オプション
プログラムが開始された場合の作業ディレクトリです。<
value
> を省略すると、作業ディレクトリはデフォルトで「.」(現在のディレクトリ)に設定されます。
imagefile:
オプション
アイコン イメージ ファイルです。
Windows では、パスが絶対パスでない場合、<
value
> は
CA Spectrum
インストール ディレクトリを基準にしたパス名である必要があります。イメージ ファイルには、Windows アイコン ファイル(.ico ファイル)か、またはアイコン ライブラリが含まれている DLL を指定できます(このテーブルの imageordinal: エントリを参照)。アイコンがアプリケーション プログラムに含まれている場合は、<
value
> を省略できます。
imageordinal:
オプション
Windows では、指定したイメージ ファイルが、アイコン ライブラリが含まれている DLL である場合、イメージ序数によって DLL 内のイメージ ファイルのインデックスが示されます。
iconfolder:
必須
アイコンが含まれるデスクトップ メニュー フォルダです。
iconname:
必須
アイコンのわかりやすい名前です。この名前は、アイコンのメニュー ピックや、デスクトップ上のアイコンのすぐ下に表示されます。
description:
オプション
アイコンの説明です。Windows では、この名前はアイコンにカーソルを合わせると表示されます。
windowstate:
オプション
アプリケーションを起動するウィンドウの初期状態です。
Windows では、<
value
> は以下のいずれかにすることができます。
SW_SHOWNORMAL
SW_SHOWMINIMIZED
SW_SHOWMAXIMIZED
SW_SHOWMINNOACTIVE
SW_HIDE
<
value
> を省略した場合、起動ウィンドウの初期状態は SW_SHOWNORMAL です。
以下に、Application という名前の仮定の
CA Spectrum
アプリケーションの appl.icd という名前のアイコン定義ファイルを示します。このアプリケーションは、OneClick アプリケーションに関連付けられていると仮定します。
program: %IROOT%/bin/Application args: workingdir: . imagefile.NT: %IROOT%/Install-Tools/icons/appl.ico imagefile.windows: appl iconfolder: CA iconname: My Application description: My <sp> Application
program: エントリは、Windows のいずれかでアイコンを開いた(クリックした)ときに、アプリケーション <
$SPECROOT
> /bin/Application が呼び出されることを指定します。args: エントリは、アプリケーションが引数なしで呼び出されることを指定します。Workingdir: エントリは、アイコンが開かれたときに、アプリケーションが現在のディレクトリ(".")から呼び出されることを指定します。
Windows では、imagefile.NT: エントリはアイコンを表示するために使用するアイコン イメージ ファイルが
<
$SPECROOT
> /Install-Tools/icons/appl.ico であることを指定します(Windows では、
CA Spectrum
アイコン イメージ ファイルは通常 <
$SPECROOT
> /Install-Tools/icons ディレクトリにインストールされます)。このファイルは、Windows アイコン ファイル形式であり、拡張子が .ico である必要があります。Windows アイコン ファイルはバイナリ ファイルであり、Microsoft Visual Studio プログラムを使用して作成できます。
アイコンがアプリケーションにすでにコンパイルされていた場合、Windows でアイコン イメージ ファイルを配布する必要はなく、imagefile.NT: エントリは省略できます。アイコンが Windows アイコン ライブラリに含まれていた場合は、ライブラリ内でのアイコンの位置を指定するために、imageordinal: エントリを含めます。
iconfolder: エントリは、Windows ではアプリケーション アイコンが[スタート]メニューの[プログラム]の CA フォルダに表示されることを指定します。