デバイスのインターフェースと接続の情報の更新
内容
casp1032jp
内容
CA Spectrum
では、以下のイベントと条件に基づいて、デバイスのインターフェースと接続の自動ディスカバリとマッピングを実行できます。- デバイスで設定されているインターフェースの数の変化
- デバイスによるリンク アップ トラップの送信
- CA Spectrumによるモデリングされたデバイスの再設定
OneClick 管理者は、モデリングされたデバイスに関する上記の情報を手動で更新することもできます。デバイスのインターフェース、サブインターフェース、および接続に関する情報の表示の詳細については、「」を参照してください。
デバイス インタフェースと接続情報の自動更新
以下の属性を使用して、デバイスのインターフェースと接続の情報が自動更新されるように、
CA Spectrum
を設定できます。インターフェースの自動再設定
この属性に「はい」が設定されている場合、
CA Spectrum
はデバイスに設定されているインターフェースの数の変化を監視します。インターフェースの変化を検出すると、CA Spectrum
が自動的にデバイス モデルを更新して、その変化を反映させます。更新されたインターフェース情報は、デバイスのインターフェース ビューに表示されます。リンク アップ イベント後に接続をディスカバリ
「リンク アップ イベント後に接続をディスカバリ」属性に「はい」が設定されている場合、
CA Spectrum
は、デバイスからリンク アップ トラップを受信してからポーリング間隔 1 回分の時間が経過した後、自動的にモデルの接続を検出し、マップします。この遅延により、CA Spectrum
が読み取る前に、デバイスは関連する SNMP テーブルを完全に再設定できます。デバイスのポーリング間隔設定は、[情報]ビューの[SPECTRUM モデリング情報]サブビューに表示されます。フラッピング インターフェースに関する特記事項
「フラッピング」インターフェースとは、通常はデバイス上の問題が原因で、絶えずアップダウンを繰り返しているインターフェースのことです。[リンクアップ イベント後のデバイス ディスカバリ]を「はい」に設定すると、
CA Spectrum
は、フラッピング インターフェースからのリンクアップ トラップを除外します。これにより、フラッピング インターフェースからのリンクアップ トラップのストリームは、同じデバイス上の別のインターフェースのリンクアップ トラップに干渉しなくなります。こうすることで、接続ディスカバリ アクションは、想定どおりに実行されます。CA Spectrum
がフラッピング インターフェースを検出すると、関連するデバイスに対してマイナー アラームが生成されます。このフラッピング インターフェースから 10 分間(デフォルト)トラップを受信しなければ、アラームはクリアされます。フラッピング インターフェースの特定と追跡で使用されるデフォルト設定は、イベント 0x220002 と 0x220006 に関連付けられているイベント ルールによって設定されます。デフォルト設定を以下に示します。- イベント 0x220002 のイベント シーケンス ルール: リンク アップ トラップを受信し、同じインターフェースから 60 秒以内にリンク ダウン トラップを受信した場合にイベント 0x220006 を生成します。
- イベント 0x220006 のイベント レート ウィンドウ ルール: 5 分(300 秒)以内にイベント 0x220006 が 15 回生成された場合にイベント 0x220007 を生成します。イベント 0x220007 はデバイスに対してマイナー アラームを生成します。
- イベント 0x220006 のイベント ペア ルール: イベント 0x220006 の生成後 10 分(600 秒)以内にイベント 0x220007 が生成されなかった場合にイベント 0x220008 を生成します。イベント 0x220008 は、イベント 0x220007 によって生成されたマイナー アラームをクリアします。
デフォルト値の場合は、15 のリンクアップ/ダウン トラップ ペアが受信されると、アラームが生成されます。また、デフォルトでは、アラームは、最後のリンクアップ/ダウン トラップ ペアが受信されてから 10 分経過後にクリアされます。これらの設定を変更するには、フラッピング インターフェース イベントしきい値を定義します。上記のルールは、
<$SPECROOT>
/SS/CsVendor/IETF/EventDisp ファイルで指定されています。注:
このファイルの手動による編集、CA Spectrum
のイベントとイベント ルール、およびイベント 0x220002 と 0x220006 に関連付けられているルールの変更については、「」を参照してください。サブインターフェースの作成属性
この属性に「はい」が設定され、モデリングされているデバイスが RFC 1573 をサポートしている場合、
CA Spectrum
はデバイスのサブインターフェースをモデリングします。CA Spectrum
は物理および論理インターフェースを区別します。デバイスから収集した論理インターフェース情報を使用して、サブインターフェースを作成します。サブインターフェースは、デバイスの[インターフェース]タブで、その元になっている論理インターフェースの下にネストする形で表示されます。再設定後にディスカバリ
この属性を[はい]に設定すると、デバイス モデルを再設定するたびに
CA Spectrum
によってデバイスの接続が再検索されます。この属性を有効にすると、インターフェースの再設定とデバイスの手動再設定の両方によって再検出がトリガされます。トポロジ上のモデルを再配置
この属性を[はい]に設定すると、
CA Spectrum
によって、ディスカバリ中に別のトポロジにデバイス モデルを移動する必要があるかどうかが決定されます。CA Spectrum
は、必要なら、更新された接続マッピングに基づいてデバイスを移動します。インターフェース情報と接続情報の手動更新
インターフェース再設定と接続ディスカバリを手動で開始するには、[ツール]、[再設定]メニュー、[情報]タブの[再設定]サブビューの順に進み、以下のオプションを使用します。
モデルの再設定について
[モデルの再設定]アクションをアクティブにすると、
CA Spectrum
はデバイスに存在するインターフェースを特定し、デバイスのインターフェース モデリングを更新します。注:
[モデルの再設定]アクションでモデル タイプが変更されることはありません
。モデル タイプを変更するには、NewMM.pl スクリプトを実行するか、またはデバイスを削除してから IP アドレスでもう一度モデリングします。NewMM.pl の実行の詳細については、「」を参照してください。[モデルの再設定]アクションでは、以下のパラメータが再評価されます。
- デバイス タイプ現在のデバイス タイプ属性値を検証します。
- モデル名VNM のモデル ネーミング順序をチェックし、デバイス モデルを変更する必要があるかどうかを判断します。
- アプリケーション ディスカバリSNMP MIB の再ディスカバリ アクションを実行します。
- インターフェース ディスカバリデバイスに存在するインターフェースを特定し、必要に応じてデバイス モデリングを更新します。
- 標準化されたソースデバイスの CPU とメモリの使用率情報の収集に使用する属性を検証します。
- シリアル番号デバイスのシリアル番号があればそれを検証し、必要に応じてデバイス モデルを更新します。
- 802.3ad トランク メンバシップデバイスのインターフェースが 802.3ad トランクのメンバかどうかをチェックします。
- NCM デバイス ファミリNetwork Configuration Manager がベンダー別にデバイスをグループ化する際に使用するデバイス ファミリ値をチェックします。
モデルの再設定
モデルを再設定して、デバイス インタフェース情報を更新することができます。[モデルの再設定]アクションをアクティブにすると、
CA Spectrum
はデバイスに存在するインターフェースを特定し、デバイスのインターフェース モデリングを更新します。以下の手順に従います。
- モデルを見つけます。
- モデルを右クリックし、[再設定]-[モデルの再設定]を選択します。[モデルの再設定]ダイアログ ボックスが表示されます。要求されたアクションの進捗が表示されます。
- [OK]をクリックします。[モデルの再設定]ダイアログ ボックスが閉じます。モデルが再設定されます。
接続の検出
このリリース以降、複数のデバイスで接続の検出を実行できます。 [接続の検出]コマンドを実行すると、
CA Spectrum
は選択したデバイスに対してディスカバリを実行します。ディスカバリ データを使用すると、CA Spectrum
はデバイス モデル接続情報を更新および再マップすることができます。また、この機能を使用して、ネットワーク コンテナ内の接続を検出することができます。注:
すでにデバイス上でディスカバリが実行されている場合、残りのデバイスがディスカバリ キューに追加されます。以下のようなポップアップ メッセージが表示されます。「別のディスカバリ プロセスが現在進行中です。<ランドスケープ名> ランドスケープでは、一度に 1 つのディスカバリ プロセスしか実行できません。リクエストはバックグラウン処理のキューに追加されました。」 キューを表示する方法については、「デバイスのインターフェースと接続の情報の更新」を参照してください。
以下の手順に従います。
- [エクスプローラ]タブで、接続を検出するコンテナを特定します。
- コンテナを右クリックし、[再設定]、[接続の検出]の順に選択します。[接続の検出]ダイアログ ボックスに、要求したアクションの進捗が表示されます。接続が正常に検出された場合、このダイアログ ボックスは成功を示します。
- [OK]をクリックします。[接続の検出]ダイアログ ボックスを閉じます。ここで、選択した LAN コンテナ内のデバイス間の接続がパイプとしてトポロジ ビューに表示されます。
接続の検出キュー
接続の検出キュー機能では、キューにタスクを追加することで、複数の接続の検出タスク(たとえば、再設定後の接続の検出など)を開始することができます。新しいタスクを開始するためにディスカバリ タスクを待機する必要はありません。前のタスクが完了したら、接続の検出キューに追加されたディスカバリ タスクが自動的に開始されます。[イベント]タブでディスカバリ タスクのステータスを確認することができます。
マッピング プロセスの進行中に、新しい接続の検出アクションを開始すると、以下のメッセージが表示されます。
「別のディスカバリ プロセスが進行中です。ランドスケープでは、一度に 1 つのディスカバリ プロセスしか実行できないため、キューに追加されます。」
注:
REST API を通じて接続の検出アクションをトリガすると、アクションがキューに追加されたときに「成功」というメッセージが表示されます。また、「再設定後にディスカバリ」または「リンク アップ イベント後に接続をディスカバリ」オプションが「はい」に設定されている場合、接続の検出アクション トリガはキューに接続の検出キューに追加されます。
すでに実行されているタスクが完了すると、キュー内の新しいタスクが開始されます。モデルを選択すると、[イベント]タブにそのモデルのディスカバリ ステータス メッセージが表示されます。
接続の検出キューの表示
キューを表示するには、TopologyWrkSpc モデル上で以下の CLI コマンドを実行します。キュー エントリは $SPECROOT/SS/ADiscDebug ファイルに書き込まれます。
注:
ADiscDebug ファイルを有効化するには、[VNM]->[自動ディスカバリ制御]->[デバッグ オプション]->[自動ディスカバリのデバッグ]に移動し、値を「オン」に設定します。 ./update action=0x10601 mh=themodelhandleofthe"TopologyWrkSpc"model
例: > ./update action=0x10601 mh=0x10003aupdate action: successfulレスポンスには 0 の属性があります:
ADiscDebug ファイルでは、以下のメッセージが表示されます。 「保留中の再ディスカバリ モデルをダンプしています」
接続の検出キューのクリア
接続の検出キューをクリアするには、TopologyWrkSpc モデル上で以下の CLI コマンドを実行します。
./update action=0x10602 mh=themodelhandleofthe"TopologyWrkSpc"model
例: > ./update action=0x10602 mh=0x10003aupdate action: successfulレスポンスには 0 の属性があります:
ADiscDebug ファイルでは、以下のメッセージが表示されます。
「保留中の再ディスカバリ キューをクリアしています」
SNMP MIB の再検出
デバイス モデルが作成されると、
CA Spectrum
は、そのデバイスがサポートするメジャー アプリケーションとマイナー アプリケーションのそれぞれについて自動的にモデルを作成します。[SNMP MIB の再検出]をクリックし、デバイスからアプリケーション サポート情報を取得します。デバイスのアプリケーション モデルには、あらゆる変更が反映されます。インターフェース モデル名の変更
デバイスのインターフェース名のプライマリ サフィックス属性またはインターフェース名のセカンダリ サフィックス属性を変更した後で、この機能を使用してデバイスのインターフェース モデル名を更新します。このコマンドを実行すると、
CA Spectrum
はインターフェース モデルのプライマリ サフィックスとセカンダリ サフィックスの両方の現在の値を使用してインターフェース モデル名を変更します。サフィックス オプションには、ifName、ifAlias、ifDescr、ifIndex などがあります。エンティティ テーブル インターフェースのスタック関係
インターフェースをモデリングする際、
CA Spectrum
は MIB II ifStackTable に含まれる情報を使用して、インターフェースの論理的なスタック関係を決定します。たとえば、DLCI サブインターフェースを持つフレーム リレー インターフェースの場合、CA Spectrum
は ifStackTable の情報を使用して、インターフェースをスタックしようと試みます。[属性]タブのデバイス モデル上で use_if_entity_stacking (0x12a83)属性に「TRUE」を設定すると、
CA Spectrum
は、ifStackTable メソッドが失敗した場合に RFC2737 (エンティティ MIB)からの情報を使用してインターフェースのスタック関係を決定しようとします。インターフェースが ifStackTable はサポートしていないが Entity MIB はサポートしている
という場合、CA Spectrum
は、entPhysicalTable の情報を使用して、インターフェース モデルのスタックを試行します。注:
一部のベンダーは RFC 2737 インデックス スキームを正しく実装しておらず、インターフェース スタックが正しく作成されない可能性があるので、上記の動作はケースバイケースで行われます。モデル名の再評価
デバイスを管理する VNM のモデル ネーミング順序設定に基づいて、デバイスのモデル名を変更するかどうかを指定します。VNM のモデル ネーミング順序設定については、「
SpectroSERVER
制御サブビュー」を参照してください。NCM デバイス ファミリの再評価
ファームウェアを更新した後で、自動的にデバイスを適切なデバイス ファミリに配置します。たとえば、CatOS ファミリに表示されている Cisco デバイスを新しいファームウェアでアップグレードして Cisco IOS に変わった場合、自動的にデバイス ファミリが切り替わることはありません。この場合は、[再設定]メニューを使用することによって、デバイス ファミリを更新できます。
インターフェースと接続の更新制御へのアクセス
このセクションで説明されているインターフェースと接続の更新制御には、以下の表に示す方法でアクセスできます。
属性 | [ツール]-[再設定]メニュー | 再設定サブビュー | 属性エディタ |
インターフェースの自動再設定 | X | X | |
リンク アップ 後に接続をディスカバリ | X | X | |
再設定後にディスカバリ | X | X | |
サブインターフェースの作成 | X | ||
トポロジ上のモデルを再配置 | X | X | |
モデルの再設定 | X | X | |
接続の検出 | X | X | |
SNMP MIB の再検出 | X | X | |
インターフェース モデル名の変更 | X | X | |
モデル名の再評価 | X | X | |
NCM デバイス ファミリの再評価 | X |
[ツール]-[再設定]メニュー
[ツール]-[再設定]メニューを使用すると、選択したデバイス モデルに対して実行できる再設定アクションに簡単にアクセスできます。このメニューは、再設定するデバイスを右クリックしてアクセスすることもできます。
再設定サブビューと詳細サブビュー
[再設定]サブビューでは、
CA Spectrum
がデバイスのインターフェース、接続、およびトポロジの情報を更新するタイミングを制御する属性にアクセスできます。また、手動でデバイスを再設定し、このサブビューでデバイスの接続を検出することもできます。[再設定]サブビューの[詳細]セクションでは、[モデルの再設定]アクションの一部として実行される個々のモデル再設定アクションにアクセスできます。場合によっては、[モデルの再設定]アクションを一括して実行するのではなく、必要に応じて個々にアクションを実行することもできます。
属性エディタ
属性エディタでは、複数のモデルまたはモデリングされたデバイスのインターフェースと接続の更新パラメータの一部にアクセスします。
CA Spectrum の最新リリースの接続の検出キュー機能では、キューにタスクを追加することで、複数のディスカバリ タスクを開始することができます。新しいタスクを開始するためにディスカバリ タスクを待機する必要はありません。前のタスクが完了している場合、接続の検出キューに追加されたディスカバリ タスクが自動的に起動します。[イベント]タブでディスカバリ タスクのステータスを確認することができます。