プロセスの区別
内容
casp1032jp
内容
ホストは、常に特定プロセスで複数のインスタンスを実行できます。Windows ホスト上の svchost.exe プロセスや Linux および UNIX ホスト上の nfsd プロセスが典型的な例です。すべてのプロセス インスタンス、いくつかのプロセス インスタンス、または単一のプロセス インスタンスに適用するプロセス監視ルールを作成することができます。たとえば、svchost.exe のすべてのインスタンスを監視する場合、パラメータまたは名前で区別しません。
CA Spectrum
では、アラーム状態および svchost.exe プロセス監視ルールで指定されているしきい値が、そのプロセスのすべてのインスタンスに適用されます。ルールがプロセスの開始および停止のアラームを指定しているとすると、CA Spectrum
はインスタンスごとに、開始と停止ごとのアラームを生成します。つまり、CA Spectrum
は、監視対象プロセス テーブルのエントリ(プロセス名ごと)に一致する、実行中プロセス テーブルの各エントリにルールを適用します。インスタンスまたはプロセスの同一インスタンスのグループに対してルールを作成できます。この場合、インスタンスまたはインスタンスのグループと、監視しないインスタンスを区別する必要があります。区別するために一意の名前、パラメータまたはその両方を使用できます。差別化オプションによって、プロセス インスタンス間でさまざまな種類の区別を行うことができます。
プロセス監視ルール パラメータ
このセクションでは、以下のホスト タイプに使用するプロセス監視ルール パラメータについて説明します。
RFC 2790 プロセス監視ルール パラメータ
RFC 2790 監視をサポートするホストのプロセス監視ルールを作成する場合は、以下のパラーメタを指定することができます。
- プロセス ID、プロセス名とプロセスの区別化要因を含む
- プロセス開始/停止およびプロセス数のアラーム状態
- 監視ルールに関連付けされたプロセスの新規インスタンスに使用する実行中のプロセス テーブルのポーリング
監視情報
プロセスのすべてのインスタンスまたはプロセスの特定のインスタンスを選択的に監視することができます。監視ルールで以下のパラメータを使用します。
- プロセス名ホスト モデル上のプロセスを示します。この設定でプロセス インスタンスを区別したり、[一致パラメータ]フィールドを使用してより正確に区別することもできます。RFC 2790 監視をサポートするホストについては、このフィールドに入力された値は大文字と小文字を区別されません。これは、監視対象プロセス(RFC 2790)テーブルに表示されているように、小文字に変換されます。また、重複したエントリは許可されません。新しいエントリが同じプロセス名(および指定されている場合は一致パラメータ値)で作成されると、新しいエントリで既存のエントリが置き換えられます。変更された設定は更新されます。
- 一致パラメータ同じプロセスで同一に命名されたインスタンスを区別する 1 つ以上のプロセス パラメータを指定します。設定を保存する前に、パラメータを追加したり、プロセスに含まれているパラメータを変更できます。この設定は、プロセス インスタンスを区別するために、プロセス名と共に使用されます。詳細については、「プロセスの区別」を参照してください。
- 説明プロセスのニックネームを識別します。プロセスの目的または機能を、適切な名前よりも明確に示すわかりやすい名前を指定することをお勧めします( javaw.exe プロセスに「java runtime」など)。この設定はプロセスを区別する要因として使用されません。
RFC 2790 のアラーム設定
RFC 2790 監視ルールで以下のアラーム状態を指定できます。
- プロセス数の最小値CA Spectrumが、プロセス インスタンス数が特定の値を下回った場合にアラームを生成するかどうかを指定します。プロセス数がこの値以上になると、CA Spectrumはアラームをクリアします。
- プロセス数の最大値CA Spectrumが、プロセス インスタンス数が特定の値を上回った場合にアラームを生成するかどうかを指定します。プロセス数がこの値以下になると、CA Spectrumはアラームをクリアします。
- プロセス開始プロセスが開始されるときに毎回、CA Spectrumがアラームを生成するかどうかを指定します。CA Spectrumは、プロセスが停止したときにプロセス開始アラームをクリアします。
- プロセス停止プロセスが停止されるときに毎回、CA Spectrumがアラームを生成するかどうかを指定します。CA Spectrumは、プロセスが開始したときにプロセス停止アラームをクリアします。
NSM エージェント プロセス監視ルール パラメータ
「プロセス監視ルールの作成」で説明されているように、プロセス監視ルールは[監視対象プロセスの追加]ダイアログ ボックスで定義されます。NSM エージェントの監視をサポートするホストにプロセス監視ルールを作成する場合、以下のパラメータを指定できます。
- プロセス監視ルール ID
- プロセス一致条件
- 設定しきい値監視オプション
- 設定しきい値
- 集約ステータス評価ポリシー、リソース クラスタ グループおよび集約違反しきい値などの詳細オプション
注:
NSM エージェント バージョンおよびエージェント ホスト プラットフォームが、これらすべての設定およびこのセクションに示されているオプションへのアクセスを決定します。すべてのプラットフォームですべての NSM エージェント バージョンのエージェント ポーリング間隔および方法を指定することができます。詳細については、「プロセス監視ルールの作成」を参照してください。
監視情報
[監視対象プロセスの追加]ダイアログ ボックスには、以下のプロセス監視ルール ID が含まれています。利用可能な識別子は、NSM エージェント バージョンおよびエージェント ホスト プラットフォームによって異なります。
- 監視名監視ルールの名前を識別します。CA Spectrumは、監視名で同一の監視ルール設定を区別します。この名前は一意である必要があります。
- 説明監視ルールのニックネームまたは簡単な説明用語を識別します。
以下の表では、各エージェント タイプのプロセス モニタを一意に識別する属性またはフィールドについて説明します。
Version | 監視識別フィールド |
Win r11 | 監視名* 説明(オプション) |
UNIX r11 | 監視名* 説明(オプション) |
Win 3.1 | 説明(オプション) プロセス名 * パス* ユーザ* |
UNIX 3.1 | プロセス名 * パラメータ * パス * ユーザ * |
* プロセス監視を一意に示します。
プロセス一致条件
NSM エージェントのプロセス監視ルールを実装する前に、
CA Spectrum
がしきい値条件に従って評価するプロセスを識別します。正規表現と文字列の比較を使用してプロセスを識別することができます。重要:
r11 エージェントは一致条件の正規表現をサポートしますが、3.1 エージェントではワイルドカード(*)の使用のみがサポートされます。以下のテーブルでは、各タイプの NSM エージェントの条件に一致するプロセスとして使用される属性(すなわちフィールド)について説明します。
注:
r11 NSM エージェントでは、一致タイプが他のすべての一致条件属性の組み合わせに適用されます。その他のプロセス一致フィールドの組み合わせを評価する方法を定義します。Version | 監視識別フィールド |
Win r11 | プロセス名 一致タイプ パス ユーザ |
UNIX r11 | プロセス名 一致タイプ パラメータ パス ユーザ |
Win 3.1 | プロセス名 パス ユーザ |
UNIX 3.1 | プロセス名 パラメータ パス ユーザ |
[監視対象プロセスの追加]ダイアログ ボックスには、動作中の NSM エージェント バージョンおよびエージェント ホスト プラットフォームに応じて、以下のフィールドおよびオプションが含まれます。
- プロセス名一致させるプロセス(複数可)のテキスト パターンを示します。リテラル文字列 ID または正規表現を使用し、テキスト検索パターンを指定できます。注:その他のプロセス一致条件が指定されていない場合、[プロセス名]フィールドの名前と一致するすべてのプロセスが監視されます。
- 一致タイププロセス一致条件に一致する、または一致しないプロセス(複数可)を指定できます。注:プロセス名の一致条件は、大文字と小文字を区別しません。オプションには以下が含まれます。
- 正の正規表現エージェントは、正規表現としてプロセス名に一致するプロセスを検索します。
- 負の正規表現エージェントは、正規表現としてプロセス名に一致しないプロセスを検索します。
- 正の文字列比較エージェントは、文字列比較としてプロセス名に一致するプロセスを検索します。
- 負の文字列比較エージェントは、文字列比較としてプロセス名に一致しないプロセスを検索します。
- パラメータ一致させるプロセス引数を指定します。NSM のバージョンおよび使用しているプラットフォームに応じて、リテラル文字列または正規表現としてパラメータを指定できます。
- パス一致させるプロセスのパス名またはプロセスを識別します。パスは、リテラル文字列または正規表現として指定できます。
- ユーザ一致させるプロセスのユーザ名またはプロセス アカウントを識別します。NSM のバージョンおよび使用しているプラットフォームに応じて、リテラル文字列または正規表現としてユーザ名を指定できます。
NSM エージェントのしきい値設定
しきい値設定では、監視によるウォッチ対象を定義します。監視ルールを作成するときに、複数のしきい値を指定できます。たとえば、プロセスが消費する CPU 時間の量のみをウォッチするように監視を指定することができます。または、CPU 使用状況およびプロセスの子、スレッドおよびハンドル、さらにプロセスが再起動される頻度をウォッチするように監視を指定できます。
CA Spectrum
は、警告しきい値の違反のメジャー(オレンジ)アラームと、重大しきい値の違反の重大(赤)アラームを生成します。アラームの生成は、監視ルールの全体的なステータスに依存します。指定できるしきい値は、ホスト プラットフォーム(Windows または UNIX)、およびホスト上で実行中の NSM エージェント バージョン(3.1 または r11)に依存しています。
以下のテーブルでは、各 NSM エージェントに利用可能なしきい値および監視オプションについて説明します。
しきい値 | 監視オプション プラットフォームおよびエージェント バージョン | |||
Win r11 | UNIX r11 | Win 3.1 | UNIX 3.1 | |
子 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず 監視 |
CPU 使用状況 | 監視せず 警告のみ 重大のみ 最小値のみ 最大値のみ すべて | 監視せず 警告のみ 重大のみ 最小値のみ 最大値のみ すべて | 監視せず 警告のみ 重大のみ both | 監視せず 警告のみ 重大のみ both |
CPU 使用状況 - 長期 | N/A | 監視せず 警告のみ 重大のみ 最小のみ 最大のみ すべて | N/A | N/A |
ハンドル | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | N/A | N/A | N/A |
インスタンス | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず 監視 |
再起動 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | N/A | N/A |
Runtime | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | N/A | N/A | N/A |
サイズ | 監視せず 警告のみ 重大のみ 最小値のみ 最大値のみ すべて | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず 警告のみ 重大のみ both | 監視せず 監視 |
スレッド | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | 監視せず ダウン - 警告 ダウン - 重大 | N/A |
注:
しきい値を無効化するには、特定の最大または最大値しきい値に値「-1」を指定します。たとえば、最大しきい値ではなく最小しきい値、またはその逆に監視ウォッチを選択して指定できます。- 子監視が子プロセス数をウォッチするかどうかを指定します。注:Windows のバージョン r11 については、このオプションは[リソース]-[タイプ]のドロップダウン リストにあります。
- CPU 使用状況 /CPU 短期 - 使用状況 /CPU 長期 - 使用状況監視が、プロセスが使用する CPU 時間の量をウォッチするかどうかを指定します。使用可能なオプションの一部を以下に示します。
- 警告しきい値この値には、1 から 99 パーセントまでの値を指定することができますが、重大しきい値(%)未満である必要があります。複数のプロセス インスタンスの場合、すべてのインスタンスの最大がこの値と比較されます。
- 重大しきい値この値には、2 から 100 パーセントまでの値を指定することができますが、警告しきい値(%)よりも大きくする必要があります。複数のプロセス インスタンスの場合、すべてのインスタンスの最大がこの値と比較されます。
CPU 間隔この値は、CPU 値の計算のベースとして使用する合計値を秒単位で定義します。特にプロセスの CPU 使用状況(秒数)は、この間隔を参照します。この値には 0 より大きい任意の値または -1 を設定することができます。- -1 に設定すると、CPU 値は、エージェントの起動またはプロセス監視ルールの作成から現在までの CPU 使用率(秒)として計算されます。
- CPU 間隔が現在のエージェント ポーリング間隔より大きい値に設定され、まだ一度もこの時間が経過していない場合は、CPU 値は推定値となります。
- CPU 間隔が現在のエージェント ポーリング間隔よりも小さい値に設定されている場合は、CPU 値は前回のエージェント ポーリング間隔の値の適切な割合として計算されます。
- CPU 間隔が現在のエージェント ポーリング間隔よりも大きい値に設定され、この時間がすでに経過している場合、CPU 値は、CPU 間隔の割合に従って重み付けされたスライディング合計(現在のポーリング間隔の値と前回のポーリングで計算された値の合計)として計算されます。
- 間隔が「-1」に設定された場合、しきい値に使用される過負荷率(%)は無視されます。
- 最小/最大ユニット数測定単位(秒数またはパーセント)。CPU 使用状況しきい値に使用されます。
- インスタンス監視がプロセス インスタンス数をウォッチするかどうかを指定します。
- リソース監視が以下のいずれかのリソース タイプをウォッチするかどうかを指定します。
- スレッドプロセス スレッド数を指定します。
- ハンドルプロセス内の各スレッドによって現在開かれているハンドルの合計数を指定します。
- 子子プロセス数を指定します。
- ランタイムプロセスが作成されてからの実行時間を秒単位で指定します。
- 再起動監視がプロセス再起動数をウォッチするかどうかを指定します。エージェントがしきい値違反のために再起動アラーム状態のステータスをダウンに設定するタイミングを決定するのに使用するポリシーを決定します。
- いずれかが開始または停止プロセスが停止または開始した場合、ステータスがダウンに設定されます。
- いずれかが停止プロセスが停止した場合、ステータスがダウンに設定されます。
- いずれかが開始プロセスが開始した場合、ステータスがダウンに設定されます。
- すべて停止すべてのプロセスが停止した場合、ステータスがダウンに設定されます。
- サイズ監視が、プロセスが消費するメモリの量(キロバイト谷)をウォッチするかどうかを指定します。
- スレッド監視がプロセス スレッド数をウォッチするかどうかを指定します。注:Windows のバージョン r11 については、このオプションは[リソース]-[タイプ]のドロップダウン リストにあります。
監視オプション
監視オプションは、NSM エージェントが特定の設定しきい値をウォッチするかどうか、およびウォッチするしきい値タイプ(警告または重大、最小、または最大値)を指定します。
[監視対象プロセスの追加]ダイアログ ボックスの[監視]ドロップダウン リストには、ホスト プラットフォーム(Windows または UNIX)、NSM エージェント バージョン(3.1 または r11)、および設定した特定のアラーム状態に応じて異なる以下のオプションが含まれています。
- 監視せずアラームなし。エージェントは、しきい値設定を無視します。
- 監視重大アラーム。エージェントは、すべてのしきい値について最小および最大値を監視します。
- 警告のみメジャー アラーム。エージェントは、警告しきい値(最小および最大の両方)のみを評価し、プロセスのステータスを決定します。
- 重大のみ重大アラーム。エージェントは、重大しきい値(最小および最大の両方)のみを評価し、プロセスのステータスを決定します。
- 最小値のみメジャー(警告)および重大(重大)アラーム。エージェントは、最小しきい値(警告および重大の両方)のみを評価し、プロセスのステータスを決定します。
- 最大値のみメジャー(警告)および重大(重大)アラーム。エージェントは、最大しきい値(警告および重大の両方)のみを評価し、プロセスのステータスを決定します。
- すべてメジャー(警告)および重大(重大)アラーム。エージェントはすべてのしきい値を評価します。
- ダウン - 警告メジャー アラーム。リソースが悪い状態にある場合、エージェントは重大度として「警告」を使用します。これで[ダウン-重大]違反よりも重大ではないとしてしきい値違反を指定できます。
- ダウン - 重大重大アラーム。リソースが悪い状態にある場合、エージェントは重大度として「重大」を使用します。これで[ダウン-重大]違反よりも重大であるとしてしきい値違反を指定できます。
- bothメジャー(警告)および重大(重大)アラーム。エージェントは、警告しきい値と重大しきい値の両方を評価し、プロセスのステータスを決定します。
詳細オプション
詳細オプションでは、監視が 2 つ以上のプロセス、プロセス リソース クラスタ グループ、および、集約アラーム状態違反しきい値(満たされるとプロセスのステータスがデグレードし
CA Spectrum
アラーム生成がトリガする)をウォッチする場合の、設定しきい値違反の評価ポリシーを指定することができます。注:
使用可能な詳細オプションは、設定しているホスト プラットフォーム(Windows または UNIX)および NSM エージェント バージョン(3.1 または r11)によって異なります。- 評価ポリシー(r11 のみ)エージェントが複数の別プロセスをウォッチする監視用アラーム状態しきい値と比較する値をエージェントが計算する方法を指定します。また、これはしきい値違反原因リストに含まれる他のプロセスを指定します。注:NSM エージェント バージョン 3.1 は、すべてのウォッチ対象プロセス インスタンスの最悪値(個別のポリシー)をアラーム状態しきい値と比較し、しきい値コンプライアンスを決定します。評価ポリシーのオプションには以下が含まれます。
- 個別(デフォルト)エージェントがすべてのプロセス インスタンスの最悪値(最低および/または最高)をアラーム状態しきい値と比較することを指定します。値がしきい値条件に違反する場合、原因リストには最も重大なしきい値に違反しているすべてのインスタンスが個別に含まれます。
- minエージェントがすべてのプロセス インスタンスの最低値(最小)をアラーム状態しきい値と比較することを指定します。値がしきい値条件に違反する場合、原因リストには同じ最小値を持つすべてのインスタンスが含まれます。
- maxエージェントがすべてのプロセス インスタンスの最高値(最大)をアラーム状態しきい値と比較することを指定します。値がしきい値条件に違反する場合、原因リストには同じ最大値を持つすべてのインスタンスが含まれます。
- 合計エージェントがすべてのプロセス インスタンスの累積値(合計)をアラーム状態しきい値と比較することを指定します。値がしきい値条件に違反する場合、原因リストにはすべてのインスタンスが含まれます。
- 平均エージェントがすべてのプロセス インスタンスの平均値をアラーム状態しきい値と比較することを指定します。値がしきい値条件に違反する場合、原因リストには最も重大なしきい値に違反しているすべてのインスタンスが個別に含まれます。
- クラスタ リソース グループ(r11 のみ)クラスタ リソース グループを識別します。
- 集約違反しきい値このオプションは、監視の集約ステータスが変更される前に、すべてのしきい値を ok 未満の状態にする必要があるエージェント ポーリング サイクルの連続数を指定します。この値は 0 より大きい必要があります。[集約違反しきい値]フィールドは、UNIX 3.1 では使用できません。選択されたホスト モデルの[監視対象プロセス]テーブルの[ステータス]フィールドは、集約ステータス状態を示します。
NSM エージェントがプロセス情報の取得に失敗した場合
プロセス監視情報の取得を担当する NSM エージェント サブエージェントがダウンした場合、
CA Spectrum
は以下のように応答します。- ホスト モデル上に「NSM プロセス監視エージェントが切断されました」アラームを生成する
- プロセス モデル上の抑制された APPLICATION_LOST アラーム状態をアサートする
プロセス監視サブエージェントが再起動すると、
CA Spectrum
はホスト モデル上の「NSM プロセス監視エージェントが切断されました」アラームをクリアし、関連付けられたプロセス モデルの APPLICATION_LOST アラームをクリアします。NSM エージェント プロセス監視ルールのステータス表示
選択されたホスト モデルの[監視対象プロセス]テーブルの[ステータス]フィールドは、監視の集約ステータス状態を示します。ステータス フィールドは、監視で定義される各しきい値のステータス値で最も悪い集約を表します。
一定数の連続するエージェント ポーリング サイクルにわたって、しきい値が違反状態にある場合、集計ステータスは次善のステータスになります。[集約違反しきい値]フィールドは、しきい値の違反状態が何回続いたら、集約ステータスが変更されるかを定義します。
CA Spectrum
は、集約ステータスが次善のステータスになるまで、違反しきい値のアラームを生成しません。SystemEDGE ホスト プロセス監視ルール パラメータ
プロセス監視ルールは、[プロセス監視テーブル エントリの追加]ダイアログ ボックスで定義されます。詳細については、「プロセス監視ルールの作成」を参照してください。
SystemEDGE ホストにプロセス監視ルールを作成する場合、以下のパラメータを指定できます。
- プロセス監視ルール ID
- 設定しきい値監視オプション
- 設定しきい値
- トラップの送信や親プロセスまたは Windows サービスの監視などの詳細オプション
注:
SystemEDGE ホストのルールが作成される場合、プロセス モデルは作成されません。その結果、[ロケータ]タブのルールを検索および表示するときに、監視ルールは表示されません。監視情報
[プロセス監視テーブル エントリの追加]ダイアログ ボックスには、以下のプロセス監視ルール ID が含まれています。
- Indexプロセス モニタ エントリを一意に識別する整数値を指定します。エントリを作成するときにこのフィールドを空にするか「0」に設定した場合、未使用インデックスが自動的に選択されます。
- プロセス名一致させるプロセス テキスト パターンを示します。リテラル文字列 ID または正規表現を使用し、テキスト検索パターンを指定できます。
- 一致パラメータプロセスの名前とパラメータの両方に一致させるか、またはプロセスの名前のみに一致させるかを示します。
- Description監視ルールのニックネームまたは簡単な説明用語を識別します。
しきい値設定
しきい値設定は、監視がウォッチする属性とメトリックを定義します。SystemEDGE ホスト バージョンに応じて、監視ルールを作成するときに適用可能なしきい値を指定できます。
以下のパラメータを使用できます。
- 属性監視するプロセス属性です。
- 演算子現在の値をしきい値と比較するのに使用されるブール演算子です。[操作なし]は現在の値のみを追跡し、しきい値との比較は行いません。
- しきい値エージェントが現在の値と比較する対象のしきい値です。このパラメータは、演算子パラメータと共に動作します。
- Intervalエージェントによる連続するサンプルの間隔の秒数です。値は 30 から MAXINT までで、30 の倍数である必要があります。
- Sample Type監視対象オブジェクトに対して実行するサンプリングのタイプです。
- 絶対実際の値を測定します(例: ゲージ)。
- delta値の変化を測定します(カウンタなど)。
- 重大度オブジェクト状態モデルに使用する重大度です。注:このしきい値はすべての SystemEDGE ホスト バージョンに利用可能ではありません。
- オブジェクト クラスオブジェクト状態モデルに使用するオブジェクト クラスです。注:このしきい値はすべての SystemEDGE ホスト バージョンに利用可能ではありません。
- オブジェクト属性オブジェクト状態モデルに使用するオブジェクト属性です。注:このしきい値はすべての SystemEDGE ホスト バージョンに利用可能ではありません。
- オブジェクト インスタンスオブジェクト状態モデルに使用するオブジェクト インスタンスです。注:このしきい値はすべての SystemEDGE ホスト バージョンに利用可能ではありません。
- アクションの実行しきい値を超えた場合に実行されるコマンドを指定します(文字列、4096 文字まで)。アクション スクリプトはホスト上に存在する必要があります。
- 引数の送信アクション スクリプトまたはプログラムに対してデフォルトの引数を送信するかどうかを示します(例: トラップ タイプまたは説明フィールドなど)。
詳細オプション
詳細オプションを使用すると、プロセスの監視中に実行するアクションを指定することができます。
- SNMP トラップの送信SNMP トラップを送信するかどうかを示します。
- プロセス開始トラップの送信プロセス開始トラップを送信するかどうかを示します。
- プロセス開始トラップの処理プロセス開始トラップが発生した場合に、アクションの実行、イベントのログ記録、SNMP トラップの送信を実行するかどうかを示します。3 つの個別のフラグを同時に設定するために便利なフラグとして動作します。
- 準備未完了トラップの送信準備未完了トラップを送信するかどうかを示します。
- 1 回準備未完了トラップが 1 回送信されます。
- 継続的継続的に準備未完了トラップが送信されます。
- プロセス クリア トラップの送信プロセス クリア トラップを送信するかどうかを示します。
- 親プロセスの監視親プロセスを監視するかどうかを示します。
- Windows サービスの監視Windows サービスを監視するかどうかを示します。
- エントリの再初期化エントリを再初期化するかどうかを示します。
- イベントのログ記録イベントをログ記録するかどうかを示します。
- x個のプロセスの監視指定された数のプロセスについて監視するかどうかを示します。
- 連続するx個のイベントの後の違反指定された数の連続するイベントの後にトラップを送信するかどうかを示します。
- 連続するx個の違反トラップを許可指定された数の連続する違反トラップを許可するかどうかを示します。
SystemEDGE プロセス モデルの作成
SystemEDGE ホスト上で実行されるサービスおよびプロセスの詳細な監視のため、すべての監視対象プロセスのプロセス モデルの作成を有効にできます。
この機能を有効にするには、.vnmrc ファイルに "enable_sysedge_process_modeling_support=true" 設定を追加します。この機能が有効になると、"Locater, System and Application Monitoring, All Monitored Processes" にプロセス モデルのリストが表示されます。
これらのプロセス モデル上でアラームが生成されるように設定する場合、アラームは SystemEDGE ではなくプロセス モデルにマップされます。その結果、ダウンしているプロセスを監視するサービスのみが影響を受けるものとして表示されます。