VRF Ping を使用した VPN 状態の計算

デフォルトでは、MPLS VPN Manager は VPN サイト間の接続状態を使用して VPN の状態を判断します。VRF Ping 接続テストでは、VRF テーブルから得られた情報から VPN サイトの状態を計算します。Cisco の VRF Aware Ping (RTTMON-MIB によって設定)および RFC2925 の Juniper Ping MIB 拡張を使用して、PE ルータはネットワーク上のすべての VPN サイトに ping を送信できます。VRF テーブル内の各エントリには、1 つの一意のサイトに関連する情報があります。
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デフォルトでは、MPLS VPN Manager は VPN サイト間の接続状態を使用して VPN の状態を判断します。VRF Ping 接続テストでは、VRF テーブルから得られた情報から VPN サイトの状態を計算します。Cisco の VRF Aware Ping (RTTMON-MIB によって設定)および RFC2925 の Juniper Ping MIB 拡張を使用して、PE ルータはネットワーク上のすべての VPN サイトに ping を送信できます。VRF テーブル内の各エントリには、1 つの一意のサイトに関連する情報があります。
注:
 VPN の集約 VPN サイト状態の分析ではなく VRF ping 接続テストを使用して VPN の状態を判別する場合、VPN サイトのダウン率の代わりにサイト間 VRF ping テストの失敗数に基づいて、しきい値違反を定義します。たとえば、サイト間 VRF ping テストの失敗数がマイナーしきい値未満の場合、VPN の状態として「良好」が報告されます。このオプションは、新しく検出されたサイトにのみ適用可能です。これにより、既存のサイトの Ping モード プロパティは更新されません。
MPLS VPN Manager が VRF Ping を使用して接続をテストできるようにする方法
  1. CA Spectrum
    で VPN ネットワークの一部であるデバイスをモデリングしていることを確認します。
  2. CA Spectrum
    でデバイスをモデリングするときに、読み取り/書き込みコミュニティ文字列を使用したことを確認します。
  3. VPN Manager モデルで[VRF Ping の有効化]が[はい]に設定されていることを確認します。
  4. VPN デバイスの適切な MIB (Cisco デバイスの場合は RTTMON、Juniper デバイスの場合は RFC2925 の Juniper Ping MIB 拡張、Alcatel デバイスの場合は TIMETRA-ICMP-MIB)を調べることによって、VRF Ping がデバイスで実行されていることを確認します。
  5. VPN の状態と VPN サイト モデルが正しく更新されており、VRF Ping が成功したことを確認します。
  6. 適切な VPN サイトが Ping のソースおよび宛先として設定されていることを確認します。
VRF Ping レスポンス時間しきい値を使用した VPN の状態の計算
VRF Ping テストの結果では、Ping テストの成功または失敗が通知されるだけです。VRF Ping テストにレスポンス時間のしきい値を追加すると、成功または失敗よりも詳細な結果を得ることができます。
MPLS VPN Manager が VRF Ping レスポンス時間しきい値を使用できるようにする方法
  1. 「VRF Ping を使用した VPN 状態の計算」で示した要件を満たしていることを確認します。
  2. レスポンス時間しきい値パラメータが適切な値に設定されていることを確認します。
  3. マイナー、メジャー、および重大のアラームしきい値 % 属性が適切な値に設定されていることを確認します。
Ping テストのスケーラビリティ
完全なメッシュ テストが実行される大規模な環境では、Ping テストのスケーラビリティを考慮する必要があります。パフォーマンス テストでは、50 サイトを超えるフル メッシュ テストによってネットワーク トラフィックが大幅に増加することが示されています。Ping テストを整理することによって、Ping テストの数とリソース要件を効率的に管理できるようになります。
Ping テストは、比較的少数の重要なサイトを選択して実行することをお勧めします。サイトまたはリモート オフィスの数が 50 を超える場合は、1 つの方法として、大規模な支社から本社へと、またはそれらの間でテストを実行します。たとえば、複数の支社と本社で構成される環境では、本社を Ping 先サイトとして設定し、大規模な支社を Ping 元サイトとして設定することでネットワーク負荷を軽減できます。