パス変更のアラームの仕組み
LSP がパスを切り替える頻度が高すぎる場合は、対処すべきネットワークの問題を示している可能性があります。MPLS Transport Manager は、各 LSP のパス変更の数を監視でき、また、LSP ヘッドエンド デバイス下でグループ化されたすべての LSP の集約パス変更を監視できます。パス変更の監視について LSP ごとの(非集約)手法と集約手法との違いを理解しておくと、MPLS 環境にどちらの手法が適しているかを判断しやすくなります。
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LSP がパスを切り替える頻度が高すぎる場合は、対処すべきネットワークの問題を示している可能性があります。MPLS Transport Manager は、各 LSP のパス変更の数を監視でき、また、LSP ヘッドエンド デバイス下でグループ化されたすべての LSP の集約パス変更を監視できます。パス変更の監視について LSP ごとの(非集約)手法と集約手法との違いを理解しておくと、MPLS 環境にどちらの手法が適しているかを判断しやすくなります。
LSP ごとのパス変更のアラーム
を監視する場合は、個々の LSP がアラームを生成します。この手法は以下のように機能します。- 監視する LSP ごとに、管理者はパス変更ウィンドウ間隔やパス変更しきい値の指定を含め、パス変更情報を設定します。
- パス変更ウィンドウ間隔ごとに、MPLS Transport Manage は以下の手順を実行します。
- LSP 内のパスがプライマリ パスからセカンダリのパス、またはその逆方向に切り替わる回数をカウントします。
- 間隔の最後に変更の合計数を記録します。注:この数は、ヘッドエンド デバイスが最後に起動してからのパス変更の回数を表す[パス変更数]フィールドにも追加されます。パス変更のアラームの計算時にこの値は使用されません。
- [パス変更数]フィールドを、選択されているしきい値と比較します。
- パス変更の回数がしきい値より大きい場合、クリティカル アラームがトリガされます。
- MPLS Transport Manager は、パス変更の間隔ごとに手順 2 を繰り返し、必要に応じてアラームを調整します。そのため、以降の間隔がしきい値の値を超えない場合、アラームはクリアされます。ただし、イベントは、パス変更のアラームごとにイベント履歴に記録されます。
集約パス変更のアラーム
を監視する場合は、LSP ヘッドエンド デバイスがアラームを生成します。この手法は 2 つ以上のアラーム重大度を生成でき、以下のように機能します。- 監視する LSP ヘッドエンド デバイスごとに、管理者は、MPLS Transport Manager のインストールに対して集約パス変更のアラームを設定します。これらの設定には、3 つのアラーム重大度のしきい値パーセンテージ、およびパス変更ウィンドウ間隔が含まれます。
- パス変更ウィンドウ間隔ごとに、MPLS Transport Manage は以下の手順を実行します。
- LspHead デバイス下でグループ化されたすべての LSP のパス変更の回数をカウントします。
- 以下のようにパス変更のパーセンテージ(%)を計算します。(Total Path changes ÷ Total LSPs in the LspHead) x 100 = Percentage of Path changes
- このパーセンテージを各アラーム重大度のしきい値と比較します。
- 最も高いしきい値の違反に対応する重大度レベルのアラームがトリガされます。注:複数のしきい値が同じ値に設定されている場合は、最高レベルのアラームが生成されます。
- MPLS Transport Manager は、パス変更の間隔ごとに手順 2 を繰り返し、必要に応じてアラームを調整します。そのため、以降の間隔がより低いアラームしきい値に違反する場合は、それに応じてアラーム重大度が調整されます。また、間隔内のパス変更がいずれのしきい値も超えない場合、アラームはクリアされます。ただし、イベントは、すべてのパス変更のアラームに対してイベント履歴に記録されます。