ファームウェア アップロード
内容
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内容
このセクションでは、Cisco IOS および Cisco IOS - SSH Capable デバイスのファームウェアをアップロードする方法について説明します。ファームウェアのアップロードは、以下の 2 つのメソッドのどちらかによって実行できます。
- ファームウェア ロード タスクの使用
- 拡張ユーティリティのスクリプトの使用
重要:
ファームウェアのアップロードは高度なユーザの機能であり、上級の知識を必要とします。誤ってデバイス ファームウェアを変更すると、稼働していない状態のデバイスに残る可能性があります。ファームウェア アップロードについて
スクリプトが存在する場合、ファームウェア アップロードがサポートされ、このスクリプトが使用されます。スクリプトが存在せず、デバイスが CISCO-FLASH-MIB をサポートする場合、MIB が使用されます。
ファームウェア アップロードは特定のタスクを正常に、および特定の順番で転送を成功させるために実行する必要があります。このセクションでは、これらのタスクおよびファームウェアのアップロード プロセスについて説明します。
注:
これらのタスクは「ファームウェア ロード タスクの作成」で説明された[ファームウェア ロード タスク]、またはカスタム スクリプトによって処理されます。タスクは次のとおりです。
- サーバからデバイスにファームウェア イメージをアップロードします。デバイスは、既知のサーバ(イメージ サーバ)から指定されたフラッシュまたをファイル システム名にファームウェア イメージをロードするように指示される必要があります。このアップロードは、イメージ ファイルおよびネットワーク帯域幅のサイズによって完了するまでに数分から数時間かかります。
- デバイスにブート コマンド設定をアップロードします。以下の 3 つの手順で発生します。
- 設定をキャプチャします。現在の設定に新しいコマンドを挿入できるように、設定をキャプチャする必要があります。
- 変更をアップロードします。
- NVRAM に書き込みます。起動時にデバイスが指定されたイメージを再ロードするように、変更された設定をスタートアップに書き込む必要があります。
- スクリプトの再ロードを実行します。再ロード コマンドはモードを有効にするために直接書き込まれており、設定の一部ではありません。
必要に応じて、システムはデフォルト プロトコルまたは上書きスクリプトを各フェーズで使用します。
重要:
これらの手順のいずれかでエラーが発生した場合、ロールバックは行われません。デバイスは最後に成功した状態のままです。権限
これらのセクションで説明されたとおりにファームウェアをアップロードする場合、以下の Network Configuration Manager の権限が必要な可能性があります。
- デバイス ファームウェアのロード
- デバイス再ロード
- 再ロードのスケジュール
詳細については、「Network Configuration Manager 権限」を参照してください。
デバイス ファームウェアの転送設定の設定
このセクションでは、デバイスにファームウェア イメージを転送するために使用するプロトコルおよびサーバ設定を設定する方法について説明します。これらの設定はデバイス ファミリ レベルで作成され、デバイス ファームウェアの転送設定サブビューに存在します。これは Cisco IOS および Cisco IOS - SSH Capable デバイス ファミリのみで使用可能です。これらのデバイス ファミリのデバイスは CISCO-FLASH-MIB をサポートします。
注:
ファームウェア アップロードは、Cisco IOS および Cisco IOS - SSH Capable デバイス ファミリにおいて標準でサポートされます。他のすべてのデバイスについては、拡張ユーティリティを使用して[デバイス ファームウェアのロード]スクリプトを指定できます。詳細については、「Network Configuration Manager の拡張ユーティリティ」を参照してください。以下の手順に従います。
- [エクスプローラ]タブのデバイス ファミリから Cisco IOS または Cisco IOS - SSH Capable デバイス ファミリを選択します。情報および設定が、コンテンツ画面の[情報]タブに表示されます。
- デバイス ファームウェア転送設定サブビューを展開します。ファームウェア転送オプションでは、サーバからファームウェア イメージ転送を設定できるようになり、また、カスタム スクリプトが提供されます。
- 以下のいずれかの手順を実行します。
- 必要に応じて、[ファームウェア イメージ転送プロトコル]を変更します。
- [デバイス ファームウェアのロード]スクリプトを入力します。スクリプトを入力する詳細については、「設定スクリプトの入力」を参照してください。
重要:スクリプトが存在する場合、[ファームウェア イメージ転送プロトコル]に指定されるものにかかわらず、スクリプトが使用されます。
Cisco フラッシュ パーティション情報の表示
正常に新しいファームウェア イメージをデバイスにアップロードするには、イメージをサポートするのに十分なディスク領域が必要です。このセクションでは、ファームウェア アップロードを試行する前に、デバイス上で使用可能なリソースを確認する便利な方法について説明します。
注:
[NCM タスクの作成]ダイアログ ボックスの[パーティションの表示]ボタンを使用して[ファームウェア ロード タスク]を作成している場合、デバイス用のパーティション情報を表示することもできます。詳細については、「ファームウェア ロード タスクの作成」を参照してください。Cisco フラッシュ パーティション情報を表示する方法
- [エクスプローラ]タブのデバイス ファミリで、Cisco IOS または Cisco IOS - SSH Capable デバイス ファミリのいずれかのデバイスを選択します。コンテンツ画面の[情報]タブに、デバイスの情報および設定が表示されます。
- Cisco フラッシュ パーティション サブビューを展開します。以下の情報が表示されます。
- 名前パーティション名。
- ファイルの数パーティション内のファイル数。
- Free Spaceパーティションで使用可能な容量。アップロードされる新しいファームウェア イメージをサポートするのに十分なディスク空き容量が必要です。
- 合計容量パーティションに割り当てられた合計容量。
ファームウェア ロード タスクの作成
このセクションでは、ファームウェア ロード タスクを作成する方法について説明します。これは Cisco IOS および Cisco IOS - SSH Capable デバイスにファームウェアをアップロードするのに使用されます。
注:
このタスクを完了するには、新しいファームウェア イメージをアップロードするデバイスの場所を指定する必要があります。ターゲット場所には新しいイメージをサポートできる十分なスペースが必要です。タスクを作成する前にデバイス上の使用可能なリソースを確認するには、「Cisco フラッシュ パーティション情報の表示」を参照してください。以下の手順に従います。
- [エクスプローラ]タブのデバイス ファミリで、Cisco IOS または Cisco IOS - SSH Capable デバイス ファミリのいずれかのデバイスを選択します。
- コンテンツ画面の[リスト]タブをクリックし、ファームウェア ロード タスク用のデバイスを選択します。
- ツールバーの[NCM タスクの作成]アイコンから[ファームウェア ロード タスク]を選択します。[デバイスの選択: ファームウェア ロード タスク]ダイアログ ボックスが開きます。注:選択されたデバイスが[許可]タブに表示されない場合、[禁止]をクリックして、Network Configuration Manager タスクから無効化されているか必要な権限を持たないデバイスを表示させます。
- [続行]をクリックします。[NCM タスクの作成]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 以下のようにタスクを作成します。
- [名前]フィールドに、固有の名前を入力します。注:Network Configuration Manager ではデフォルトの名前(<タスク タイプ>.YY-MM-DD_HH:MM.<ユーザ名>)が提供されます。たとえば、LoadFirmware.2006-10-17_15:48:04.Administrator などです。
- [説明]フィールドに、タスクの説明を入力します。
- [再利用可能タスク]を選択し、タスクを再利用可能にします。
- 以下のイメージ情報を入力します。
- ファームウェア イメージ名イメージ サーバ上のファームウェア イメージのファイル名。
- 送信先デバイス上に置かれるイメージのファイル名。サーバ上のものと同じ名前であることが多く、値はオート フィルされます。
- ブート コマンドブートするイメージの名前。これは宛先名でオート フィルされます。デフォルト:boot system flash
- バックアップ ブート コマンドエラーが発生する場合に、ブートするイメージの名前。デバイスで現在ブート可能なイメージに設定される必要があります。これは宛先名でオート フィルされます。デフォルト:boot system flash
- ファームウェア アップロード後にデバイスを再ロード選択された場合、[再ロード情報]フィールドは有効であり、ファームウェア アップロードが成功した後にデバイスが再ロードされます。
- パーティションの表示[パーティションの表示]をクリックし、[デバイス パーティション]ダイアログ ボックスを表示します。これはデバイスで使用可能なリソースを表示します。ターゲット場所には新しいイメージをサポートできる十分なスペースが必要です。
- 以下の再ロード情報を入力します(該当する場合)。
- 今すぐ再ロード[今すぐ再ロード]を選択すると、ファームウェア アップロードに成功した直後にデバイスを再ロードします。このオプションが選択されていない場合は、[タイミング]フィールドを使用して再ロードをスケジュールします。
- スタートアップにも保存(変更された場合)ランニング コンフィギュレーションが変更されたのに保存されていない場合、再ロードが開始される前にスタートアップにコピーするかどうかを示します。
- Telnet ログイン タイムアウトデバイスへのログインを試行している間に、telnet 接続に使用されるタイムアウト値(秒単位)。
- Telnet コマンド タイムアウトtelnet 接続でコマンドを実行しようとする間に使用されるタイムアウト値(秒単位)。
- [サーバ設定]をクリックして[サーバ設定の編集]ダイアログ ボックスで以下を入力し、デバイス ファミリ レベルで設定された転送設定を上書きします。
- Protocol使用されるプロトコル。
- サーバ アドレスデバイスがファームウェア イメージをコピーするイメージ転送サーバ アドレス。
- タイムアウト(秒)デバイスがファームウェア イメージ サーバからのコピーに失敗するまでのタイムアウト期間。
- イメージ ディレクトリファイルが使用されるイメージ転送サーバのサブディレクトリ。注:イメージ サーバのルート ディレクトリからのイメージが使用されない場合、これが必要になる可能性があります。
- ユーザ名イメージ転送サーバにより必要とされるユーザ名。注:これは指定されたプロトコルでは必要とされない可能性があります。
- パスワードイメージ転送サーバにより必要とされるパスワード。注:これは指定されたプロトコルでは必要とされない可能性があります。
- 承認が必要な場合([承認の要求]ボタンで示される)、以下の手順を実行します。
- [承認の要求]をクリックします。[承認必須]ダイアログ ボックスが表示されます。
- ユーザを選択し、[タスク承認者]用の電子メール アドレスを入力します。
- (オプション)タスクの説明を入力し、[OK]をクリックして要求を生成します。確認ダイアログ ボックスは、要求が正常に作成されたことを示します。電子メールのメッセージはタスク承認者に送信され、生成されたタスクは[エクスプローラ]タブのタスク フォルダに表示されます。注:電子メール設定の詳細については、「OneClick 管理」を参照してください。
- 承認ステータスを確認し、「タスクの開始」の説明に従ってタスクを実行します。
注:承認ワークフロー オプションの詳細については、「ワークフローの設定」を参照してください。 - 承認が必要でない場合([保存]ボタンで示される)
- [保存]をクリックします。[タスクが保存されました]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 以下のいずれかの操作を実行します。
- [ファームウェアのアップロード]をクリックし、タスクを処理します。[ファームウェア ロード タスク結果]ダイアログ ボックスが表示され、生成されたタスクは[エクスプローラ]タブのタスク フォルダに表示されます。詳細については、「リアルタイムでタスク結果を表示」を参照してください。
- [スケジュール]をクリックして、将来の実行に備えてタスクをスケジュールします。スケジューリングについては、「タスクのスケジュール」で説明されます。タスクは保存され、スケジュールに従って実行されます。
- [閉じる]をクリックしタスクを保存します。これは後日実行できます。設定マネージャの下にある[エクスプローラ]タブの[タスク]から選択することによって、タスクを編集および実行できます。
再ロード タスクの作成
再ロード タスクを作成し、ファームウェアがアップロードされた後にデバイスを再ロードします。このタスクは Cisco IOS および Cisco IOS - SSH Capable デバイスに使用できます。
注:
再ロード タスクにより提供される機能は、ファームウェア ロード タスクでもオプションで使用可能です。以下の手順に従います。
- [エクスプローラ]タブのデバイス ファミリで、Cisco IOS または Cisco IOS - SSH Capable デバイス ファミリのいずれかのデバイスを選択します。
- コンテンツ画面で[リスト]タブをクリックし、再ロード タスク用のデバイスを選択します。
- 再ロード タスクを選択し、ツールバーの[NCM タスクの作成]アイコンからタスクを再ロードします。[デバイスの選択: 再ロード タスク]ダイアログ ボックスが開きます。注:選択されたデバイスが[許可]タブに表示されない場合、[禁止]をクリックし、Network Configuration Manager のタスクから無効化されているデバイスまたは必要な権限のないデバイスを表示します。
- 承認が必要な場合([承認の要求]ボタンで示される)、以下の手順を実行します。
- [承認の要求]をクリックします。[承認必須]ダイアログ ボックスが表示されます。
- ユーザを選択し、[タスク承認者]用の電子メール アドレスを入力します。
- (オプション)タスクの説明を入力し、[OK]をクリックして要求を生成します。確認ダイアログ ボックスは、要求が正常に作成されたことを示します。電子メールのメッセージはタスク承認者に送信され、生成されたタスクは[エクスプローラ]タブのタスク フォルダに表示されます。注:電子メール設定の詳細については、「OneClick 管理」を参照してください。
- 承認ステータスを確認し、「タスクの開始」の説明に従ってタスクを実行します。承認された後にタスクを開始する場合、[再ロード タスク]ダイアログ ボックスが表示されます。
注:承認ワークフロー オプションの詳細については、「ワークフローの設定」を参照してください。 - 承認が必要でない場合は、[再ロード タスクを今すぐ実行]をクリックします。[再ロード タスク]ダイアログ ボックスが表示されます。
- 以下のようにタスクを作成します。
- 以下の再ロード情報を入力します。
- 今すぐ再ロード[今すぐ再ロード]を選択すると、すぐにデバイスを再ロードします。このオプションが選択されていない場合は、[タイミング]フィールドを使用して再ロードをスケジュールします。
- ウォームウォーム再ロードします(NVRAM へのイメージのコピーおよび解凍をスキップ)。
- スタートアップにも保存(変更された場合)ランニング コンフィギュレーションが変更された場合、再ロードが開始される前にスタートアップにコピーするかどうかを示します。
- Telnet ログイン タイムアウトデバイスへのログインを試行している間に、telnet 接続に使用されるタイムアウト値(秒単位)。
- Telnet コマンド タイムアウトtelnet 接続でコマンドを実行しようとする間に使用されるタイムアウト値(秒単位)。
- [OK]をクリックします。[デバイス再ロード タスク結果]ダイアログ ボックスが表示され、生成されたタスクは[エクスプローラ]タブのタスク フォルダに表示されます。詳細については、「リアルタイムでタスク結果を表示」を参照してください。
再ロード キャンセル タスクの作成
再ロード キャンセル タスクは、デバイスでスケジュールされた保留中の再起動をキャンセルするために使用されます。このタスクは Cisco IOS および Cisco IOS - SSH Capable デバイスに使用できます。
以下の手順に従います。
- [エクスプローラ]タブのデバイス ファミリで、Cisco IOS または Cisco IOS - SSH Capable デバイス ファミリからデバイスを選択します。
- コンテンツ画面で[リスト]タブをクリックし、再ロード タスク用のデバイスを選択します。
- ツールバーの[NCM タスクの作成]アイコンから[再ロード タスク]、[再ロード キャンセル タスク]を選択します。[デバイスの選択: 再ロード キャンセル タスク]ダイアログ ボックスが表示されます。注:選択されたデバイスが[許可]タブに表示されない場合、[禁止]をクリックして、Network Configuration Manager タスクから無効化されているか必要な権限を持たないデバイスを表示させます。
- 承認が必要な場合([承認の要求]ボタンで示される)、以下の手順を実行します。
- [承認の要求]をクリックします。[承認必須]ダイアログ ボックスが表示されます。
- ユーザを選択し、[タスク承認者]用の電子メール アドレスを入力します。
- (オプション)タスクの説明を指定します。
- [OK]をクリックして、要求を生成します。確認ダイアログ ボックスは、要求が正常に作成されたことを示します。電子メールのメッセージはタスク承認者に送信され、生成されたタスクは[エクスプローラ]タブのタスク フォルダに表示されます。注:電子メール設定の詳細については、「OneClick 管理」を参照してください。
- 承認ステータスを確認し、「タスクの開始」の説明に従ってタスクを実行します。
注:承認ワークフロー オプションの詳細については、「ワークフローの設定」を参照してください。 - 承認が必要でない場合は、以下のタスクのいずれかを実行します。
- [スケジュール]をクリックして、将来の実行に備えてタスクをスケジュールします。スケジューリングについては、「タスクのスケジュール」で説明されます。
- [保存]をクリックします。タスクは将来の実行に備えて保存されます。この手順を終了します。
- [再ロード キャンセル タスクを今すぐ実行]をクリックします。[デバイス再ロード キャンセル タスク結果]ダイアログ ボックスが表示され、生成されたタスクは[エクスプローラ]タブのタスク フォルダに表示されます。詳細については、「リアルタイムでタスク結果を表示」を参照してください。
デバイス ファームウェアのロード スクリプト
デバイス ファームウェア ロード スクリプトは、ファームウェア ロード タスク(CISCO-FLASH-MIB をサポートする Cisco デバイス用のみ)の MIB ベースの内部サポートの代わりに、デバイスで指定されたファームウェア イメージのロードを開始するために使用できます。スクリプトを使用する詳細については、「Network Configuration Manager の拡張ユーティリティ」を参照してください。