Cisco ルータでの障害管理

内容
casp1032jp
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ATM ネットワーク内に Cisco ルータがある場合、ATM Circuit Manager は CiscoPingApp アプリケーション モデルを使用して、ATM PVC のステータスを特定するためリモート ping を開始します。推論ハンドラは、特定のルータの ATM 接続を確認し、その後、ATM PVC の反対側のルータの IP アドレスに ping を実行するようルータに指示します。ping が失敗した場合、ATM PVC のこのルータ側を表す ATM 仮想リンク モデルにイベント コード 0x02dc0001 のイベントが送信されます。これにより、モデルに関するレッド アラームが生成されます。アラームには、以下に示す想定される原因の情報が含まれます。
REMOTE PING FAILURE MAY INDICATE A PVC FAILURE SYMPTOMS: The <ss> initiated a remote ping from one router to another over an ATM PVC. Not all ICMP echos were received back by this router. PROBABLE CAUSES: The PVC connecting this router to the IP address that was pinged may be down. RECOMMENDED ACTIONS: 1) Check the Event tab to see what IP address was pinged. 2) Verify that all PVCs on this device are operating normally.
必要に応じて、このアラームの重大度を変更したり、イベント設定アプリケーションを使用してアラームが生成されないようにします。
注:
 イベント設定アプリケーションの使用の詳細については、「イベント設定」セクションを参照してください
ATM ネットワークに冗長パスがセットアップされているか、OSPF (Open Shortest Path First)ルーティング プロトコルが使用されている場合、リモート ping はネットワークの稼働状況を判断するのに完全には役に立たない情報を返す可能性があり、帯域幅を不必要に使用します。
また、ATM Circuit Manager は、すべてのリモート ping が試行されるまで、ルータあたり 5 つのリモート ping のみを開始することに注意してください。これは、ルータが過負荷になる可能性を防ぎます。
CiscoPingApp アプリケーション モデルの設定
CiscoPingApp アプリケーション モデルの以下の属性を設定できます。
  • CommunityNameForSNMPSets
    SNMP 設定を実行するときに使用されるコミュニティ名。デフォルトでは、この値は、デバイス モデルの CommunityNameForSNMPSets 属性から継承されます。
    CA Spectrum に Cisco ルータからのリモート ping を開始させるためには、CA Spectrum が SNMP 設定を実行する必要があります。設定の実行を許可するには、CiscoPingApp アプリケーション モデルが、CA Spectrum がデバイスの MIB に書き込むことができるコミュニティ名(すなわたい読み取りおよび書き込み可能なコミュニティ名)を持っている必要があります。
    アプリケーション モデルのこの属性の値がデバイス モデルと異なる場合、アプリケーション モデルの値が優先されます。
    この属性がデバイス モデルとアプリケーション モデルの両方で設定されていない場合、CA Spectrum は Community_Name 属性の値を使用します。したがって、Community_Name 属性の値が読み取りおよび書込み可能な名前であり、CommunityNameForSnmpSets 属性が設定されていない場合、リモート ping は正常に動作します。
    注:
     これらの属性の詳細については、「はじめに」セクションを参照してください。
  • EnableRemotePings
    リモート ping を有効化および無効化します。No (FALSE)に設定した場合、ルータからのリモート ping は無効化されます。デフォルト値は、Yes (TRUE)です。
  • NumberOfPingPackets
    ルータはがリモート IP アドレスに送信する ping パケットの数。
    デフォルト:
    3
  • PingFailuresAllowed
    アラームが生成されるまで許容される ping 要求の失敗の数。
    デフォルト:
    2
  • PingInterval
    リモート ping 要求間の間隔(秒)。
    デフォルト:
    300
  • PingPacketSize
    ルータがリモート IP アドレスに送信する ping パケットのサイズ(バイト)。
    デフォルト:
     128
注:
 NumberOfPingPackets、PingFailuresAllowed、および PingInterval はリモート ping の頻度とネットワーク障害検出の速度を向上させるために使用されます。たとえば、PingInterval が 60 に下げられ、NumberOfPingPackets は 3 のまま、PingFailuresAllowed は 0 に減らされる場合、ping 要求はより頻繁に開始され、これらの要求の失敗は許容されません。この結果、ATM ネットワークはリモート リンクの問題に関してより詳細に監視され、問題が検出されるとアラームがより迅速に生成されます。
1 つ以上の CiscoPingApp アプリケーション モデルを設定する方法
  1. [ロケータ]タブを使用して、モデル タイプ CiscoPingApp のすべてのモデルを検索します。
    CiscoPingApp モデルは、コンテンツ画面の[結果]タブに一覧表示されます。
  2. 以下のいずれかの操作を実行します。
    • 単一のモデルを設定するには、これを選択し、コンポーネント詳細画面で[属性]タブをクリックします。[属性]タブを使用して、CiscoPingApp モデル属性を設定します。
    • 複数のモデルを設定するには、これらすべてを右クリックし、[ツール]-[ユーティリティ]-[属性エディタ]をクリックします。属性ツリーの[ユーザ定義]フォルダに設定する CiscoPingApp モデル属性を追加し、属性エディタを使用して属性を変更します。
注:
 [属性]タブおよび[属性エディタ]を使用して属性値を変更する方法の詳細については、「IT インフラストラクチャのモデリングと管理」セクションを参照してください。