国際化とローカライゼーション

内容
casp1032jp
内容
このセクションでは、翻訳に関する問題を説明し、
CA Spectrum
ソフトウェアの英語以外のバージョンに関するその他の制限事項についても説明します。
ローカライゼーションの概要
CA Spectrum
は複数の言語をサポートするために多言語化され、日本語にローカライズされました。  
CA Spectrum
には、ユーザのインストールに応じて英語以外の言語が表示され、インストールされた言語がサポートされていない場合は英語が表示されます。
CA Spectrum
リリース 10.3.1 では、ローカライズされた製品の技術ドキュメントはまだ利用できません。ただし、翻訳されたドキュメントは近日中に提供されます。製品管理チームは、ドキュメントが利用可能になるスケジュールを提供できます。
重要
CA Spectrum
を英語以外のロケールにインストールする前に、ご使用のシステムが言語互換であり、オペレーティング システムで目的の言語を完全に展開できることを確認してください。
言語およびインストール
CA Spectrum
をインストールする場合は、インストールする言語を選択します。英語以外の言語を選択した場合、その言語
および
英語がインストールされます。GUI インストーラを使用する場合、選択できる言語はシステム ロケールから取得されます。異なるインストーラを使用する場合は、コマンド ラインで言語を指定します。
CA Spectrum
をインストールする前に、システム ロケールを目的の言語に設定することをお勧めします。
: ローカライズされたディレクトリへのインストールはサポートされていません。
選択した言語のバックアップとして、英語が常にインストールされます。2 つの言語までインストールできます。つまり、英語および英語以外の 1 つの言語です。このシナリオでは、英語以外の言語が第 1 言語であり、英語はバックアップです。英語以外の言語をバックアップにすることはできません。
EvFormat および PCause ファイルは、
$SPECROOT
/SG-Support にインストールされます。英語のみのインストールでは、
の以前のリリースとディレクトリの構造的な違いはありません。英語以外の言語がインストールされる場合、EvFormat および PCause ファイルは
$SPECROOT
/SG-Support/zh_TW (中国語(繁体字)の例)にインストールされ、英語のファイルは
$SPECROOT
/SG-Support にインストールされます。英語以外のバージョンの EvFormat または PCause ファイルが見つからない場合は、英語バージョンが代わりに使用されます。
$SPECROOT
/custom のカスタマイズは、同じ構造の設定に従います。
すべての EvFormat および PCause ファイル名のサフィックスは、ISO の国コードと言語コードで構成されています。以下の表に、サポート対象言語、そのサフィックス、およびサンプル ディレクトリ ファイルを示します。
言語
サフィックス
サンプル ディレクトリおよびファイル名
英語(米国)
en_US
SG-Support/Event000aa005_en_US
日本語(日本)
ja_JP
SG-Support/ja_JP/Event000aa005_ja_JP
同種ローカライゼーションのルール
同種ローカライゼーションのルール
とは、分散
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インストールのすべてのコンポーネントを、同じオペレーティング システム ロケールを使用するサーバで実行する必要があることです。
CA Spectrum
を、異なる言語で実行可能な分散サービスのセットではなく、1 言語で実行される 1 つのアプリケーションと考えてください。
同種ローカライゼーションのルール
に従うことによって、異なる通信パスを経由するデータのアクセスおよび変更がすべて 1 つの一貫した言語を使用するようになります。そうでないと、無数の言語が
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データベースに格納されることになります。複数の言語が存在すると、表示、フォント、検索、並べ替えなど、データに関する問題が発生します。
CA Spectrum
をインストールする前に、
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プロセスを実行するサーバでロケールを設定することをお勧めします。たとえば、ロケーション サーバ、Processd、
SpectroSERVER
、OneClick サーバ、クライアント、および Secure Domain Manager などがあります。
ローカライゼーション制限のルール
ローカライゼーション制限のルール
とは、
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のすべての要素が英語以外の言語にローカライズされているわけではないということです。
CA Spectrum
では、一般に英語/ASCII のみをサポートする多様なネットワーク デバイスを管理するため、ローカライゼーションには制限があります。また、
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コア データベース(ModelType カタログ)はローカライズされていません。そのため、英語以外のユーザには、
CA Spectrum
のさまざまな画面で英語が表示されます。
オペレーティング システムのロケール
CA Spectrum
は、以下のロケールをサポートしています。
  • 英語(ISO コード en_US)
  • 日本語(ISO コード ja_JP)
これらの各言語に提供される「言語パック」により、
CA Spectrum
でこれらの言語が完全に表示されるようになります。  
CA Spectrum
はデフォルト ロケールの言語を使用して、package.properties、CsEvFormat、CsPCause、および EventTables の値を表示します。
また、
CA Spectrum
では、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、キリル文字などの文字エンコーディングを含むあらゆる UTF-8 文字をサポートしています。つまり、
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はすべての UTF-8 文字を使用できるように国際化されています。これらのエンコーディングでデータを入力することができ、
CA Spectrum
はそのデータを表示できます。ただし、言語パックが提供されていない言語では、package.property、CsEvFormat、CsPCause、および EventTable サポートのローカライズされたファイルがありません。影響を受けるユーザ インターフェース要素は英語で表示されます。
システム ロケールを適切な ISO コードに設定すると、
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はその言語の言語サポート ファイルを認識できます。システム ロケールが de_DE (ドイツ語)などのサポートされていない値に設定されると、英語が使用されます。ドイツ語は、引き続き
CA Spectrum
で使用できます。ただし、
CA Spectrum
ではドイツ語の言語パックが用意されていないため、ユーザが入力したドイツ語のみがドイツ語として表示されます。
以下のいずれかの方法で、
CA Spectrum
が使用するロケール設定を検証できます。両方の方法は同じ値を返して、
同種ローカライゼーションのルール
を保証します。
  • アクション 0x10405 を VNM モデルに送信して、
    SpectroSERVER
    が使用しているロケールを確認します。
  • URL http://<
    host
    ><:
    port
    >/spectrum/restful/oneclick/locale を開いて、OneClick サーバが使用しているロケールを確認します。
ローカライゼーションのフォールバック
言語固有のリソース(package.properties、EvFormat、PCause、および EventTables)の検索には、以下のルールが適用されます。
  • サポート対象外のロケールが使用されている場合、
    CA Spectrum
    のすべての要素は英語(en_US)で表示されます。
  • OneClick および OneClick 管理 Web ページの package.properties 値
    • OneClick の package.properties 値が英語以外のインストールで見つからない場合、OneClick は代わりに英語バージョンを表示しようとします。
    • OneClick の package.properties 値が英語のインストールで見つからない場合、OneClick は package.properties キーを表示します。
  • EvFormat、PCause、および EventTables
    • 英語以外のバージョンの EvFormat または PCause ファイルが見つからない場合、
      CA Spectrum
      は指定されたファイルが存在しないことを示すローカライズされたエラー メッセージを表示します。  その後、
      CA Spectrum
      は指定されたファイルの英語バージョンを表示します。
    • EventTable ファイルが英語以外のバージョンで見つからない場合、
      CA Spectrum
      は値の代わりに EventTable インデックスを表示します。英語バージョンと一致しているため、エラー メッセージは生成されません。
  • カスタマイズでは、指定されたロケールに応じて、引き続き同じルールに従います。
制限および考慮事項
アップグレードに関する考慮事項
以下のアップグレードがサポートされるのは、英語から英語の場合のみです。バージョン 9.2 の英語バージョンからリリース 9.4 の英語以外のバージョンへのアップグレードでは、データベース移行インストールのみがサポートされ、英語の値は英語以外の値には変換されません。
  • 9.2.2 (H09)から 9.4
  • 9.2.3 から 9.4
  • 9.2.3 (H11)から 9.4
  • 9.2.3 (H12)から 9.4
  • 9.3.0 から 9.4
  • 9.3.0 (H01)から 9.4
バージョン 9.4 (英語)から 10.2 (英語)へのアップグレードでは、データベース移行インストールのみがサポートされ、英語の値は英語以外の値には変換されません。10.2 (英語)から 10.3 の英語以外へのアップグレードでは、すべての英語の値が英語以外の値に変換されます。 
  • 9.4.x から 10.2 
  • 10.2 から 10.3
翻訳対象
CA Spectrum
のこのリリースでは、以下のカテゴリの項目は翻訳されていません。
コア機能
  • インターネット標準
    : IP アドレス、MAC アドレス、および MIB の名前とコンテンツなど。
  • 一般的な頭字語
    : LAN、WAN、ISDN、および IP など。
  • データベース カタログ アイテム
    : モデル タイプ、属性の ID と名前、関係名、列挙値、フラグ、およびインポート XML など。
  • SNMP およびデバイス データ
    : コミュニティ文字列、トラップ内容、デバイス設定、文字列型の GET および SET MIB データなど。
    • 非 ASCII デバイス データの SNMP 読み取りはブロックされませんが、サポート対象外と見なされます。
    • 非 ASCII データを含む SNMP SET は拒否され、適切なメッセージが表示されます。
    • NCM は非 ASCII データをどのレベルでもサポートしていません。
    • 非 ASCII データはトラップではサポートされていません。また、トラップ データからの変数バインドの後続イベント処理でもサポートされていません。これには、SeverityMaps、SBG、イベント プロシージャ、およびトラップ発生元の変数バインドを処理するその他の機能ユニットが含まれます。ただし、CA のサポート チームは UTF-8 でエンコードされた文字をトラップ内で使用して先行フィールド テストを実施しており、問題は見つかりませんでした。英語以外の環境での
      CA eHealth SystemEDGE
      エージェントの使用に関する質問がある場合は、サポート チームにお問い合わせください。
  • CORBA (コンポーネントおよび API)
    : サーバ名、ホスト名、ドメイン名、および DNS 名など。
    CA Spectrum
    DSS 環境のすべてのサーバは、ASCII のホスト名およびドメインを使用する必要があります。
  • システムレベルおよび外部ユーティリティ
    : TFTP、FTP、SSH のホスト名、およびディレクトリなど。この制限は、外部ツールの制限により部分的に必要になります。たとえば、Cygwin bash シェルは UTF-8 をサポートしていません。
  • 英語以外のユーザ名およびパスワード
    は、すべてのブラウザで機能しません。
  • デバッグおよび出力ログ
    : インストール ログ、VNM.OUT、Tomcat 出力ログ、および Processd_log など。一般に、ユーザ メッセージはローカライズされています。システム メッセージはローカライズされていません。
  • 設定ファイル
    : .vnmrc、sdm.config、*.idb、および web.xml など。
  • 開発ツール
    : dbtools など。
  • SBG CsVendor/ParseMaps
    。これらのファイルは、統合された syslog ファイルの照合とトラップ生成をサポートします。
OneClick の[エクスプローラ]タブ
  • 製品、ブランド、およびロゴ
    CA Spectrum
    、IBM、Cisco、Microsoft など。
  • Spectrum の機能名
    : Cluster Manager、QoS Manager、Configuration Manager、およびほとんどの *Manager 名など。
  • デフォルト モデルのモデル名
    : これらの名前はデータベースに格納されるか、モデル タイプ名から派生します。デフォルト モデルの例は、Universe、World、TopOrg、および LostFound です。
  • ホスト名の翻訳
    は、使用状況に依存します。たとえば、DNS とネットワークの解決に必要なホスト名はローカライズされていません。
その他
  • 著作権
    、特許、およびその他の法的情報。
  • Spectrum のバージョン番号。
  • XML タグ
    。値はローカライズできますが、タグはローカライズできません。
  • Spectrum のインストール ディレクトリ
    。  
    CA Spectrum
    はローカライズされたディレクトリにインストールできますが、
    $SPECROOT
    の下にあるディレクトリはローカライズされていません。
  • ブランド名と製品名
    CA Spectrum
    、Policy Manager、VPN Manager、および
    CA eHealth
    など。
  • テキスト
    : イメージに埋め込まれている場合。
  • Spectrum Billing アプリケーション
  • コマンド ライン インターフェース
    。CLI はスクリプト言語およびデバッグ ツールであるため、ローカライズされていません。CLI は国際化されているため、データベース内のローカライズされたデータを処理できます。
  • コマンドライン要素
    : コマンド、エラー メッセージ、ユーザ指定の
    SpectroSERVER
    データベース データなど。
  • プログラムによる値
    : インデックスなど。
Spectrum Report Manager
の制限事項
9.1 J バージョンの
CA Spectrum
からの
Spectrum Report Manager
データベース移行はサポートされていません。
CABI 3.x は、中国語(繁体字)をサポートしていません。
回避策として、中国語(繁体字)ロケールに設定されたサーバ上、またはサポート対象外の言語のオペレーティング システムに、英語版の CABI をインストールします。
英語版を使用する場合は、CABI サーバのロケールを中国語(繁体字)(zh_TW)に変更し、InfoView ページを中国語(繁体字)で表示できるようにします。InfoView で以下の基本設定を行います。
  • 製品ロケール: 中国語(繁体字)
  • 優先表示ロケール: 中国語(台湾)
CA Spectrum
および
CA Performance Center
の統合
CA Spectrum
リリース 9.4 は、CA Performance Center 2.3.00 と統合されており、同じ言語に国際化サポートを提供します。
OneClick ステータス バーの変更
国際化に対応するため、OneClick ユーザ インターフェースのステータス バーに軽微な変更が行われました。一部のビューでは、選択したアイテムのステータスのみが表示されます。このような場合、ツールチップにアイテム ステータスの詳細が表示されます(「実行中 - 2/2 デバイス」など)。
フォントに関する考慮事項
すべてのオペレーティング システムで、各言語のすべてのフォントをサポートしているわけではありません。コンソールに異常な文字や判読不能な文字が表示されている場合は、Java ベースのユーザ インターフェース アプリケーションでテキストを表示するために、デフォルトの論理フォントを調整することを検討してください。デフォルトの論理フォントには、Serif、SansSerif、Monospaced、Dialog、および DialogInput などがあります。Java ベースのユーザ インターフェース アプリケーションの例として、OneClick、MTE、MIB ツール、およびイベント設定などがあります。
正規表現に関する考慮事項
CA Spectrum
では、処理に正規表現を使用します。ロケータ検索エディタなどに、多数の式が表示されます。一般に、正規表現が評価するデータ ソースについては以下の点を考慮してください。
  • Spectrum データベースに格納されているユーザ データでは、ローカライズされた正規表現がサポートされています。ただし、すべての
    CA Spectrum
    データがローカライズされているわけではありません。この点は、正規表現の機能に影響する可能性があります。
  • イベント プロシージャは正規表現を使用してトラップからのデータを解析しますが、
    CA Spectrum
    では ASCII データを含む SNMP トラップのみをサポートしています。  
    CA Spectrum
    では、非 ASCII データを使用する SNMP、トラップ、およびイベント プロシージャはサポートされていません。ただし、先行フィールド テストでは、
    CA eHealth SystemEDGE
    監視などからのトラップ内の UTF-8 文字エンコーディングに問題は見つかりませんでした。
  • CA Spectrum
    では、ローカライズされたデバイス設定データをサポートしていません。そのため、NCM ブロック ポリシーでの非 ASCII 正規表現はサポートされません。