モデルのアップグレード

内容
casp1032jp
内容
アップグレード後のデータベースの互換性
アップグレード後に
SpectroSERVER
 データベースと
CA Spectrum
の新バージョンの互換性を確保するには、以下のタスクを完了します。
これらの手順は、初回インストールでは必要ありません。
重要:
CA Spectrum
アップグレード後に適切なアップグレード スクリプトを実行しないと、システムで問題が発生する場合があります。
場合によっては、ベンダーの要件または
CA Spectrum
 に追加された機能によりモデル タイプが変わる可能性があります。または、
CA Spectrum
 が特有のモデル タイプのデバイスをサポートしなくなることもあります。この場合、このデバイスは他のモデル タイプに変換する必要があります。
モデルの変換手順および変換時に発生したエラーについては、サポート担当者にお問合わせください。
注:
分散
SpectroSERVER
設定を計画している場合は、データベースを分割する前に、すべてのモデルを変換してください。
保持されるモデル属性およびエレメント
SpectroSERVER
 データベースをアップグレードするために、リスト表示されたスクリプトを使用すると、以下のモデル属性を保持できます。
  • 0x1006e Model_Name
  • 0x12d7f Network_Address
  • 0x10024 Community_Name
  • 0x10009 Security_String
  • 0x11564 Notes(Notes はデバイス、インターフェース、アプリケーション、モジュールおよびポート モデル用に保持されます。)
  • 0x10071 Polling_Interval
  • 0x10072 Poll_Log_Ratio
  • 0x1154f Polling Status
  • 0x110c4 Time Out
  • 0x110c5 Try Count
  • 0x1000c Value_When_Yellow
  • 0x1000d Value_When_Orange
  • 0x1000e Value_When_Red
以下の詳細も保持されます。
  • デバイス間の接続を含むモデル間の関係
  • すべてのデバイス上の物理および論理インターフェースへの接続
  • モデル タイプ固有およびモデル固有の NCM の設定
再モデリング時に、インターフェースおよびアプリケーションは再検出されモデリングされます。この結果、これらの子モデルは新しいモデル ハンドルを持つことになります。
注:
モデルおよびモデル タイプの変換時にはウォッチは保持されないため、新しいモデル タイプに再構築する必要があります。
Model Type Editor およびカスタマイズした
SpectroSERVER
 データベース
Model Type Editor (MTE)を使用して
SpectroSERVER
 データベースをカスタマイズした場合、すべての変更の記録を残す必要があります。MTE で行った特定の変更は、
SpectroSERVER
 データベースが新しいバージョンの
CA Spectrum
にアップグレードされる際には保持されません。
CA Spectrum
 または他の開発者によって提供されたモデル タイプの関係、メタルール、または属性を変更すると、それらの変更はデータベースのアップグレード時に認識されない場合があります。
CA Spectrum
 をアップグレードした後、変更を手動で再適用します。
モデル タイプは、
CA Spectrum
 のアップグレード バージョンで変更および改善できます。
CA Spectrum
 の新リリースが正しく動作するには、場合によっては、これらの変更をカスタマイズされた値に上書きする必要があります。
注:
データベースに対する変更の保持の方法および保持できる変更タイプの詳細については、「」を参照してください。
パッチまたはアップグレードのインストール後のマルチキャスト マネージャまたは VPN Manager の使用
インストール後に使用する NewMM.pl スクリプトは、以下のモデル タイプに影響します。
  • Rtr_Cisco
  • Cisco_12000
  • SwCat6xxx、SwCat35xx、および SwCat4xxx
インストール後実行スクリプトを実行した後、マルチキャストや VPN ディスカバリを再実行し、カスタマイズを再適用します。これによって、環境内で新規に作成されたデバイス モデルの正確なモデリングおよび管理が保証されます。
新しくサポートされたモデル タイプへの既存モデルの変換
さまざまなモデル タイプの既存のモデルを新しくサポートされたモデル タイプに変換するために、NewMM.pl ポストインストール スクリプトを使用します。このスクリプトにより、多くの主要属性、関係および他のエレメントが保持されます。
たとえば、以前に
CA Spectrum
 内で GnSNMPDev として Cisco Catalyst 4500 デバイスをモデル化したとします。これらのモデルは Catalyst 4500 認証機能を使うように変換できます。
さらに、NewMM.pl スクリプトを使って、さまざまな Cisco 固有のモデル タイプを、適切にサポートされたモデル タイプに変換することができます。Cisco で新しいデバイスが導入されるたびに、
CA Spectrum
 では使用可能な適切なモデル タイプを使用してこれらの新しいデバイスを追加サポートしています。
注:
NewMM.pl スクリプトを使用してモデル タイプを更新する場合、モデルのセットが、新しいモデル タイプを持ったレポート データベースに作成されます。前のモデル タイプを持つモデルは削除対象としてマークされます。さらに、データは古いモデル タイプから新しいモデル タイプに移行されません。
以下の手順に従います。
  1. SpectroSERVER
     が実行されていることを確認します。
  2. $SPECROOT
    /Install-Tools/PostInstall/ ディレクトリから、以下のコマンドを実行します。
    NewMM.pl
    注:
    Windows では、すべての必要なスクリプトは bash シェルから実行する必要があります。DOS コマンド プロンプトからでは期待どおりに実行されません。
  3. VNM のホスト名または IP アドレスを入力し、Enter キーを押します。
  4. プロンプトが表示されたら
    SpectroSERVER
    ランドスケープ ハンドルを入力し、Enter キーを押します。
    スクリプトを実行すると、データベースが分析され、変換可能なモデルがあれば特定されます。新しいモデルに対応するモデルの詳細リストが表示され、変換を求めるプロンプトが表示されます。
    注:
    保守中またはハイバネーション モードのモデル、またはアクセスできないモデルは変換の対象ではありません。
  5. 特定のモデル タイプに変換が可能なモデルに対して変換プロンプトが表示されたら、「Yes」と入力します。特定のモデル タイプを変換しない場合は、「No」と入力します。以下のログ ファイルが
    $SPECROOT
    /Install-Tools/PostInstall/ ディレクトリに作成されます。
    NewMM_Log_DATE
  6. モデルの変換を確認するには、以下のログ ファイルを確認します。
    NewMM_Log_DATE
    既存のモデルは新しくサポートされたモデル タイプに変換されます。