フォールト トレラントな展開のアップグレードのベスト プラクティス
フォールト トレラント環境でのアップグレードがサポートされています。ただし、このトピック、および関連する手順での推奨事項に従うように注意してください。すべてのプライマリおよびセカンダリ ss は、数時間の小さなウィンドウ内でアップグレードする必要があります。
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フォールト トレラントな展開のアップグレードのベスト プラクティス
フォールト トレラント環境でのアップグレードがサポートされています。ただし、このトピック、および関連する手順での推奨事項に従うように注意してください。すべてのプライマリおよびセカンダリ
SpectroSERVER
は、数時間の小さなウィンドウ内でアップグレードする必要があります。このリリースでは、バージョン 9.3 以降からの直接アップグレードをサポートします。9.2.x を使用している場合は、まず、9.3.x または 9.4.x にアップグレードしてから、直接 10.x にアップグレードしてください。 詳細については、「以前のバージョンからのアップグレード」を参照してください。
アップグレードを実行する前に、すべての
CA Spectrum
コンポーネントに最新のサービス パックが適用されていることを確認します。また、CA Spectrum
が使用する通信ポートおよびプロトコルのリストを確認します。セキュリティ パラメータによって、アップグレード中に一時的にこれらのポートおよびプロトコルを無効にすることが必要とされる可能性があります。注: ファイアウォール ポートおよびプロトコルの詳細については、「」を参照してください。まず、OneClick Web サーバをアップグレードし、その後プライマリ
SpectroSERVER
をアップグレードして、最後にセカンダリ SpectroSERVER
をアップグレードします。よくある質問
Q: 分散 SS(DSS)環境で、サーバの更新でサポートされているベスト プラクティスを教えてください。
A:
プライマリ MLS(メイン ロケーション サーバ)の SpectroSERVER を最初にアップグレードし、その後にプライマリ OneClick サーバ、残りのプライマリ SpectroSERVER の順にアップグレードします。他のプライマリ SpectroSERVER を開始する前に、最初にプライマリ MLS を起動する必要があります。これにより、すべてのクロス ランドス ケープおよび「MOM(Manager of Managers)」の機能を処理および完了できます。プライマリ MLS が実行され有効になったら、残りのプライマリを開始できます。 最後に(すべての SpectroSERVER および非プライマリ OneClick サーバを含む)セカンダリ SpectroSERVER をアップグレードします。すべての SpectroSERVER がアップグレードされた後で、必ずすべての CA Spectrum OneClick tomcat プロセスを再度
停止および再起動して、更新された SS 情報で tomcat のキャッシュを更新するようにします。これを実行しないと、クライアントにランドスケープが表示されないなど、OneClick の問題を引き起こします。注:
DSS セットアップで、最初に成功したデータベースの同期を(オンライン バックアップを介して)実行せずに、フェールオーバ シナリオをテストするプライマリ SS を停止した場合、OneClick でランドス ケープが表示されなくなる場合があります。これが起こらないようにするには、手動でオンライン バックアップを開始して、データベース同期を可能にします。完了した後に、フェールオーバ シナリオをテストできます。フォールト トレラント環境のアップグレード
以下の手順では、フォールト トレラント環境でのアップグレードについて説明します。単一のサーバのアップグレードまたは DSS のアップグレードに同じ手順を使用します。まず、OneClick Web サーバをアップグレードし、その後プライマリ
SpectroSERVER
をアップグレードします。最後に、セカンダリ SpectroSERVER
をアップグレードします。注:
必要なアップグレード後の手順を含めて、アップグレード処理が完了するまでは、OneClick でアラームが不正確に表示される可能性があります。すべての手順が完了するまで、管理のために CA Spectrum
を使用しないようにします。以下の手順に従います。
- 以下の手順に従うことにより、プライマリSpectroSERVERで自動オンライン バックアップを無効にします。
- ユニバース トポロジ ビューで VNM モデルを強調表示します。
- コンポーネント詳細画面で、[情報]タブを選択します。
- [オンライン データベース バックアップ]サブビューを見つけて展開します。
- [自動バックアップ]を[無効]に設定します。
- 現在のデータベースを保持するためにすべてのプライマリSpectroSERVERで手動オンライン バックアップを実行します。以下の手順を実行します。
- [オンライン データベース バックアップ]サブビューで、[今すぐバックアップを開始]をクリックします。
- オンライン バックアップが成功したことを確認します。
注:バージョン番号によってデータベースを区別することをお勧めします。[バックアップ ファイル名のプレフィックス]パラメータを、デフォルトの db_ から、db_version_ やバージョンを識別する別の値に設定します。 - .vnmrc ファイルを編集し、すべてのセカンダリSpectroSERVER上の最大イベント レコード数のパラメータの値を高くします。たとえば、以下のパラメータがあるとします。max_event_records=20000このパラメータを以下の値に変更します。max_event_records=200000新しい値により、アップグレード中にイベントの損失を防ぎます。
- 変更を有効にするため、すべてのセカンダリSpectroSERVERを再起動します。
- Spectrum コントロール パネルを開きます。
- [SpectroSERVERの停止]をクリックします。
- ステータスが[非アクティブ]に変わったら、[SpectroSERVERの起動]をクリックします。
- ステータスが[実行中]に変わることを確認します。
- OneClick Web サーバにログインしているすべての OneClick ユーザに対して、クライアントを閉じるように指示します。
- 各プライマリSpectroSERVERを停止します。
- Spectrum コントロール パネルを開く
- [SpectroSERVERの停止]をクリックします。
- SpectroSERVERおよびアーカイブ マネージャを停止するアクションを確認するメッセージが表示されます。
- ステータスが[非アクティブ]に変わることを確認します。
- Spectrum コントロール パネルを終了します。
- OneClick クライアントで、SpectroSERVERがセカンダリSpectroSERVERにフェールオーバしたことを確認します。エクスプローラの階層パネルのランドスケープ アイコンが緑から黄色に変わります。[コンテンツ]パネルおよびコンポーネント詳細画面の周囲に黄色の境界が表示されます。
- 以下のコマンドを使用して、すべての OneClick Web サーバを停止します。$SPECROOT/tomcat/bin/stopTomcat.sh
- 9.3.x または 9.4.x を使用している場合は、直接 10.x にアップグレードしてください。
- すべての OneClick web サーバを 10.x にアップグレードします。
- すべてのプライマリSpectroSERVERを 10.x へアップグレードし、インストールが正常に完了することを確認します。注:すべてのインストールが完了するのを待ってから、次の手順に進みます。
- 手動で、すべてのプライマリSpectroSERVERでアーカイブ マネージャを起動します。
- Spectrum コントロール パネルを開きます。
- [コントロール]を選択し、[アーカイブ マネージャの開始]をクリックします。
注:アーカイブ マネージャの開始により、セカンダリSpectroSERVERにローカルに格納されているイベントが、プライマリ アーカイブ マネージャに送信されます。 - セカンダリSpectroSERVER上のすべてのイベントがプライマリ アーカイブ マネージャに送信されるのを待ちます。それらのステータスを確認するには、以下の手順に従います。
- OneClick クライアントで、ユニバース トポロジ ビュー内の各SpectroSERVERの VNM モデルを強調表示します。
- コンポーネント詳細画面で、[情報]タブを選択します。
- SpectroSERVERコントロール サブビューを見つけて展開します。
- [イベント ログ情報]サブビューを見つけて展開します。
- [ローカルに格納されたイベント数]の合計がゼロ(0)に達するのを待ちます。
- プライマリ MLS でSpectroSERVERを起動します。
- プライマリ MLS で Spectrum コントロール パネルを開きます。
- [SpectroSERVERの起動]をクリックします。
- ステータスが[実行中]に変わることを確認します。
- 残りのプライマリSpectroSERVERを起動します。
- 各セカンダリSpectroSERVERを停止します。
- すべてのセカンダリ で 10.xSpectroSERVERへアップグレードし、インストールが正常に完了することを確認します。注:すべてのインストールが完了するのを待ってから、次の手順に進みます。
- 各セカンダリSpectroSERVERでSpectroSERVERを起動します。
- SpectroSERVERで Spectrum コントロール パネルを開きます。
- [SpectroSERVERの起動]をクリックします。
- ステータスが[実行中]に変わることを確認します。
- クライアントが正常に開き、すべてのプライマリSpectroSERVERの接続ステータスがアップ状態で緑であることを確認します。
- 現在のデータベースを保持するためにすべてのプライマリSpectroSERVERで手動オンライン バックアップを実行します。以下の手順を実行します。
- [オンライン データベース バックアップ]サブビューで、[今すぐバックアップを開始]をクリックします。
- オンライン バックアップが成功したことを確認します。
- プライマリSpectroSERVERデータベースとセカンダリSpectroSERVERの再同期が成功したことを確認します。
注:バージョン番号によってデータベースを区別することをお勧めします。[バックアップ ファイル名のプレフィックス]パラメータを、デフォルトの db_ から、db_version_ やバージョンを識別する別の値に設定します。アップグレード プロセス中に管理アクティビティを続行するため、すべての OneClick Web サーバを一度にアップグレードしないでください。すべてのプライマリSpectroSERVERがアップグレードされるまで、セカンダリSpectroSERVERを使用してインフラストラクチャを監視できるように、いくつかの OneClick web サーバを保持します。すべてのプライマリSpectroSERVERがアップグレードされると、保持していた OneClick web サーバをアップグレードできます。