トラップ データ トラフィックの統合

内容
casp1032jp
内容
トラップ データ トラフィックの統合
ネットワークの成長に伴い、追加のランドスケープ間でモデルを分配することが求められるため、元のランドスケープ ホストをこのようなモデルのトラップ送信先として保持することができます。このため、関連するデバイス上で新しいトラップ送信先を再設定する必要がありません。反対に、複数のトラップ送信先を統合し、トラップの受信とルーティングを行う単一の
SpectroSERVER
 を指定することができます。負荷分散が重要な要因である場合、複数のサーバでトラップ ディレクタを有効にできます。この場合、各サーバでは、そのサーバにトラップを送信するよう設定されたデバイス群からのトラップを処理します。
トラップ ディレクタは、最新のモデル アドレス キャッシュをメンテナンスします。このキャッシュにより、トラップ ディレクタはモデルとトラップの送信元を一致させることができます。トラップ ディレクタは、一致を使って、リモート ランドスケープ上の送信先モデルへトラップを転送することができます。キャッシュ情報を最新にしておくことで、トラップ ディレクタは、モデルの場所と関係なく、
CA Spectrum
 によるモデル用イベントの生成を可能にします。
注:
 新しいランドスケープを分散環境に追加した場合、トラップ ディレクタのパフォーマンスが影響を受けることがあります。多数の新規モデルに対して多数のトラップを処理する場合も、パフォーマンスが影響を受ける可能性があります。このような状況では、トラップ通知遅延が増加する場合があります。
トラップ ディレクタがアドレス キャッシュを更新する方法
トラップ ディレクタは、分散環境にあるモデルの IP アドレスとロケーションのキャッシュを保持します。アドレス キャッシュは、アラートの転送先を決定するためのインデックスの役割を果たします。モデルについては、ランドスケープへの追加、ランドスケープからの削除、ランドスケープ間の移動が定期的に実行されることがあります。そのため、トラップ ディレクタは、コンテンツを最新状態に維持するため、定期的にキャッシュを更新します。指定可能な保存期間(またはエージング)しきい値に適合するレコードが削除されます。トラップ ディレクタはまた、モデル IP アドレスからトラップを受信すると、キャッシュ内で使用できないモデル IP アドレスに対して、ランドスケープのクロス検索を実行します。
以下の手順では、トラップ ディレクタがトラップの送信先モデルをどのように決定するかについて説明します。
  1. トラップ ディレクタ サーバはトラップを受信します。
  2. トラップ ディレクタは、トラップに含まれていた IP アドレスと、キャッシュ レコード内の IP アドレスを比較します。
  3. トラップ ディレクタが一致を見つけた場合、リモート ランドスケープ上のモデルへアラートを転送します。
    そうでない場合、トラップ ディレクタは、送信先モデルを決定し、アラートを転送するために以下のタスクを実行します。
    • トラップ ディレクタは、一致する IP アドレスがないか既知のランドスケープを検索します。
    • リモート ランドスケープ上の IP アドレスに関連付けられる送信先モデルが検出された場合、トラップ ディレクタはモデル情報を使ってキャッシュを更新します。トラップ ディレクタはモデルへアラートを転送します。
  4. ランドスケープのクロス検索によって一致するアドレスが検出されなかったためにトラップがドロップされた場合、
    CA Spectrum
     は、トラップ ディレクタ サーバ上の VNM モデルに関するイベントを生成します。このイベントは、送信先モデルが見つからなかったことを示します。
    たとえば、モデルが削除されている場合、一致は見つかりません。
フォールト トレラント設定のトラップ ディレクタ
フォールト トレラントのトラップ ディレクタ設定を実装する場合、トラップをプライマリおよびセカンダリ 
SpectroSERVER
 の両方に転送するようデバイスを設定する必要があります。セカンダリ サーバは、プライマリ サーバの障害を検出した場合にのみトラップをルーティングします。セカンダリ 
SpectroSERVER
 は、プライマリのバックアップまたは同期処理中にトラップ ディレクタの設定を受信します。
トラップ ストーム設定
トラップ ストームを処理するため、トラップ ディレクタは、モデリングされたデバイス上で設定されているトラップ ストームの設定を使用します。トラップ ディレクタがトラップ ストームを検出すると、リモート ランドスケープ上のモデルへのアラーム転送が停止されます。またトラップ ディレクタは、モデルに対するトラップ ストーム アラームのアサートも行います
トラップ ストームは、
CA Spectrum
 でモデリングされていないデバイスから発生することもあります。トラップ ディレクタはこのようなストームに対して、トラップ ディレクタ サーバ上の VNM モデル用に設定されたトラップ ストーム処理設定を使用します。
トラップ ディレクタの有効化および無効化
SpectroSERVER
 上でトラップ ディレクタを有効または無効にすることができます。
注:
OneClick 属性エディタまたは
CA Spectrum
コマンド ライン インターフェースを使用して、サーバの VNM モデルの属性値を設定します。
以下の手順に従います。
  1. VNM モデルの[情報]タブで、[トラップ管理]サブビューを展開します。
  2. [トラップ ディレクタの有効化]フィールドで[設定]をクリックし、必要に応じ[有効]を選択します。
    トラップ ディレクタが有効になります。
  3. (オプション)トラップ ディレクタを無効にするには、[トラップ ディレクタの有効化]フィールドで[設定]をクリックし、[無効]を選択します。
    トラップ ディレクタが無効になります。
キャッシュ レコード保存期間の定義
トラップ ディレクタのトラップ キャッシュを破棄する頻度をコントロールできます。キャッシュ レコードの保存期間を定義できます。
キャッシュ レコード保存期間を定義するには、以下の属性の保存期間を定義します。
trap_cache_age_out_minutes (0x12ad5)
デフォルト:
180(分)