複数のランドスケープ間での SANM ポリシーの管理

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分散環境に SANM を設定するには、2 つのオプションのいずれかを選択します。任意のランドスケープに SANM ポリシーを作成すると、SANM はすべてのランドスケープからすべてのポリシーを読み取ることができます。または、1 つのランドスケープ上で SANM ポリシーをすべて作成し、SANM にそのランドスケープからポリシーを読み取らせることができます。いずれの場合も、SANM ポリシーと任意のランドスケープからのアラーム処理アプリケーションを関連付けることができます。
単一のランドスケープに SANM ポリシーを作成する方法
単一の SpectroSERVER からすべてのランドスケープのすべてのポリシーを定義および管理するように分散環境を設定すると、分散環境のいずれかの SpectroSERVER にアラーム処理アプリケーションをインストールできます。アプリケーションのリソース ファイルの値が適切であれば、アプリケーションは SANM ポリシー定義が含まれるサーバを検索し、適切なポリシーと関連付けます。この設定では、アラーム処理アプリケーションと SANM ポリシーを関連付けるための初期ネットワーク トラフィックが軽減されると共に、その後の SANM ポリシー管理も楽になります。
注:
ランドスケープ間で SANM ポリシーを移行または移動することはできません。この設定を策定する際に、すでにさまざまなランドスケープ上でポリシーが定義されている場合、SANM ポリシーを管理する新しいランドスケープ上でこれらのポリシーを作成し直す必要があります。
1 つのランドスケープにすべての SANM ポリシーを設定するには、以下の手順に従います。
  1. SANM がインストールされ、かつポリシーが作成および管理されている SpectroSERVER のランドスケープ ハンドルに、.alarmrc ファイル内の POLICY_LANDSCAPE パラメータを変更します。
  2. SANM がインストールされている SpectroSERVER のランドスケープ ハンドルに、アラーム処理アプリケーションのリソース ファイル(.alarmrc)内の POLICY_LANDSCAPE パラメータを変更します。このパラメータは、定義されているポリシーの検索場所をアプリケーションに指示します。
  3. SANM がインストールされている SpectroSERVER を再起動し、アラーム処理アプリケーションを再起動して、リソース ファイルのパラメータへの変更が読み取られるようにします。
  4. OneClick の[ロケータ]タブで[SANM]-[すべてのポリシー]を開き、SPEC--launchsearch_ICO (9.2) (選択された検索を起動する)をクリックします。
    利用可能なポリシーは、このランドスケープに作成されているポリシーだけです。POLICY_LANDSCAPE パラメータがこのランドスケープのランドスケープ ハンドルに設定されているすべてのアラーム処理アプリケーションが、アプリケーション リストに表示されます。
例として、分散環境内で 3 つのランドスケープ (Landscape1、Landscape2、および Landscape3) があり、「POLICY_LANDSCAPE」パラメータ値として「Landscape2」を設定する場合は以下の通りです。
POLICY_LANDSCAPE=<landscape2>
  • すべてのアラーム処理アプリケーションは「Landscape2」をポイントします。 
  • すべてのポリシーは、Landscape2 にのみ保存されます。
  • この場合、環境内で Landscape1 の使用を停止しても、すべてのポリシーは Landscape2 に保存されているため、Landscape1 に関連付けられているポリシーは失われません。
  • 環境内で Landscape2 の使用を停止すると、Landscape2 にこの環境のすべてのポリシーが保存されているため、すべてのポリシーが削除されます。
複数のランドスケープに SANM ポリシーを作成する方法
任意の SpectroSERVER 上で SANM ポリシーを定義および管理できるように分散環境をセットアップできます。分散環境内の任意の SpectroSERVER 上のアラーム処理アプリケーションがこうしたすべてのポリシーにアクセスできます。
複数のランドスケープに SANM ポリシーを設定するには、以下の要件を確認します。
  • アラーム処理アプリケーションが、それぞれのランドスケープに関連付けられたことを確認します。
  • 別のアラーム処理アプリケーション リソース ファイル内の POLICY_LANDSCAPE パラメータ(.alarmrc)に別のランドスケープの値が関連づけられていることを確認します。
次に、以下の手順に従います。
  1. SANM がインストールされている SpectroSERVER を再起動します。
  2. リソース ファイル パラメータに対する変更が読み取られるように、アラーム処理アプリケーションを再起動します。
  3. OneClick を開きます。分散環境内に作成されているすべてのポリシーが使用できることを確認します。
  4. 分散環境内のすべてのアラーム処理アプリケーションが関連付けに利用可能であることを確認します。
例として、分散環境内で 3 つのランドスケープ (Landscape1、Landscape2、および Landscape3) があり、「POLICY_LANDSCAPE」パラメータ値として各アラームプロセス アプリケーションに異なる値を設定する場合は以下の通りです。
POLICY_LANDSCAPE=<respective landscape>
  • すべてのアラーム処理アプリケーションが、それぞれのランドスケープに関連付けられます。
  • すべてのポリシーが異なるアラームプロセス アプリケーション リソース ファイル内の「POLICY_LANDSCAPE」パラメータ設定に従って、異なるランドスケープに保存されます。
  • この場合、ポリシーはそれぞれのランドスケープに保存されているため、環境内でランドスケープの使用を停止すると、対象のランドスケープに関連づけられているポリシーのみが削除されます。
注:
POLICY_LANDSCAPE = 値が空である(ランドスケープが設定されていない)場合 、すべてのポリシーは MLS に保存されます。
- AlarmNotifier アプリケーションが実行されており、MLS のみをポイントしている場合は、すべてのポリシーは MLS 上でのみ作成されます。
-MLS 以外の SpectroServer の使用を停止すると、すべてのポリシーが MLS のみに保存されているため、ポリシーは失われません。
監視対象ランドスケープを特定する方法
以下の方法により、SANM でどのランドスケープが監視されるかを特定できます。
  • CA Spectrum のコマンド ライン インターフェース(CLI)アプリケーションを使用して、SANM が接続されている SpectroSERVER に接続します。次に、コマンド ラインで
    show landscapes
    と入力します。
    CLI アプリケーションには、そのサーバでモデリングされているすべてのランドスケープのリストが表示されます。
    注:
    詳細については、「コマンド ライン インターフェース」を参照してください。
  • SANM 対応のアプリケーションに対して指定した詳細なトレース ファイルのいずれか 1 つを開きます。トレース ファイルは、SANM が接続されている SpectroSERVER のランドスケープ マップにある各ランドスケープの接続ステータスを示します。トレース ファイルは、デフォルトでは、SANM 対応のアプリケーションのホーム ディレクトリのトレース ディレクトリに格納されます。