プロキシ管理が失われた場合の障害分離の仕組み(IBM LPAR)

仮想ネットワークの作成に使われる IBM LPAR 仮想化技術は、sp に固有の管理チャンスを提供します。sp は、標準的な方法を使用して仮想デバイスに直接接続できます。また sp は同時に、IBM LPAR 技術から仮想デバイスの情報を収集できます。この意味で、IBM LPAR 技術は「プロキシ(代理)」であり、このプロキシから sp は仮想デバイス情報を収集します。sp はデバイスとの直接の接続を失うと、アラームを生成します。同様に、IBM LPAR 技術が仮想デバイスとの接続を失うか、Virtual Host Manager が IBM LPAR マネージャとの接続を失うと、Virtual Host Manager はプロキシ管理ロスト アラームを生成します。
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仮想ネットワークの作成に使われる IBM LPAR 仮想化技術は、
CA Spectrum
 に固有の管理チャンスを提供します。
CA Spectrum
 は、標準的な方法を使用して仮想デバイスに直接接続できます。また 
CA Spectrum
は同時に、IBM LPAR 技術から仮想デバイスの情報を収集できます。この意味で、IBM LPAR 技術は「プロキシ(代理)」であり、このプロキシから
CA Spectrum
 は仮想デバイス情報を収集します。
CA Spectrum
 はデバイスとの直接の接続を失うと、アラームを生成します。同様に、IBM LPAR 技術が仮想デバイスとの接続を失うか、Virtual Host Manager が IBM LPAR マネージャとの接続を失うと、Virtual Host Manager はプロキシ管理ロスト アラームを生成します。
これを受けて、
CA Spectrum
 は、プロキシ管理障害の原因を特定しようとします。プロキシ障害分離は、標準的な 
CA Spectrum
 障害分離に似ていますが、これらのアラートにより、仮想デバイスの
プロキシ
管理が影響を受けているということが警告される点が異なっています。プロキシ管理の障害分離は、仮想デバイスが稼働中かダウンしているかを通知することはできません。ただし、デバイスに関する重要な仮想情報が失われる可能性があるため、プロキシを介した接続がいつ切断されたかを知ることが重要です。
Virtual Host Manager が根本原因を検出するために使用するプロキシ障害分離のタイプは、どのデバイスがアラームを出しているか、およびデバイスが生成するイベントのタイプによって異なります。以下のシナリオでは、2 つの固有のプロキシ障害管理状況、および Virtual Host Manager が仮想ネットワークにおけるネットワークのエラーをどのように分離するかを説明します。
シナリオ 1: IBM LPAR マネージャと HMC 間の接続が切断された
IBM LPAR マネージャが、HMC および HMC が管理しているすべての IBM LPAR ホストおよび IBM LPAR との接続を失うと、IBM LPAR ホストおよびホストされているすべての IBM LPAR インスタンスに関する IBM LPAR マネージャのデータが失われます。問題を分離するために、Virtual Host Manager は以下のように根本原因を確定します。
  1. 「プロキシ接続切断」アラームが、IBM LPAR ホスト、およびホストされているすべての IBM LPAR で生成されます。
  2. IBM LPAR アラームは、IBM LPAR ホストの「プロキシ接続切断」アラームに関連付けられるため、IBM LPAR ホストのアラームの兆候になります。これらのアラームを兆候として関連付けることは、IBM LPAR ホストのアラームが根本原因であることを意味します。
  3. また
    CA Spectrum
     が IBM LPAR ホストとの接続を失い、Physical Host Down アラームが生成された場合、IBM LPAR ホストに対して生成されたプロキシ ロスト アラームは、Physical Host Down アラームに関連付けられます。この場合、「プロキシ接続切断」アラームは、「物理ホスト ダウン」アラームの兆候になります。このアラームが兆候として関連付けられると、IBM LPAR ホスト上の「物理ホスト ダウン」アラームが根本原因であることを示します。
シナリオ 2:
CA Spectrum
と IBM LPAR マネージャ間の接続が切断された
CA Spectrum
 が IBM LPAR マネージャ モデルとの接続を失うか、IBM LPAR マネージャ モデルのポーリングを停止すると、
CA Spectrum
は、IBM LPAR マネージャが管理するすべての仮想モデルに関する IBM LPAR 技術データを失います。問題を分離するために、Virtual Host Manager は以下のように根本原因を確定します。
  1. CA Spectrum
     は、IBM LPAR インスタンスおよび IBM LPAR ホストを含め、IBM LPAR マネージャが管理するすべての仮想モデルに対してプロキシ ロスト アラームを生成します。
    CA Spectrum
     は、IBM LPAR マネージャ モデルに対して Proxy Unavailable アラームも別途生成します。
  2. IBM LPAR アラームは、対応する IBM LPAR Host モデル アラームに関連付けられます。
  3. IBM LPAR Host モデル アラームは、IBM LPAR マネージャ モデルの「プロキシ使用不可」アラームに関連付けられます。
  4. この「プロキシ使用不可」アラームはその後、ダウンしている IBM LPAR マネージャの根本原因に関連付けられます。根本原因は通常、以下の状況で作成されたアラームなど、標準
    CA Spectrum
     障害管理によって生成されたアラームです。
    • IBM LPAR マネージャの管理が失われた(すなわち、IBM LPAR マネージャ ホスト上の
      CA eHealth SystemEDGE
       エージェントで問題が発生した)
    • マシン接続が失われた
    • IBM LPAR マネージャ モデルが保守モードである