TL1 デバイス モデルの作成
内容
casp1032jp
内容
TL1 デバイス モデルは、エンタープライズ アラーム マネージャでアラーム状態をチェックし、修正アクションを実行するために使用されます。TL1 デバイスは Spectrum ディスカバリを通じてモデリングできないため、手動でモデリングする必要があります。ディスカバリの詳細については、「」を参照してください。
以下の手順に従います。
- OneClick の[トポロジ]タブ ビューで、[タイプ別モデリング]ツールバー アイコンを選択します。
- [すべてのモデル タイプ]タブを選択し、[フィルタ]フィールドに「TL1」と入力ます。
- 汎用 TL1 デバイスをモデリングするために Gen_TL1_Dev を選択し、[OK]をクリックします。
- TL1 デバイス モデルを設定するために以下のフィールドに入力します。
- モデル名このモデルの一意の名前を指定します。
- TL1 ゲートウェイ アドレスTL1 デーモン(TL1d)をホストするサーバの IP アドレスを指定します。
- TL1 ゲートウェイ ポートTL1 デーモンとCA Spectrum間の通信に使用するポート番号を指定します。デフォルト:64222
- TL1 デバイス アドレスTL1 デバイスの IP アドレスを指定します。注:場合によっては、このアドレスは、ネットワーク上の他のすべての TL1 デバイス用のプロキシとして機能する専用の TL1 デバイスの IP アドレスです。
- TL1 デバイス ポートTL1 デバイス エージェントがリスニングしているポート(「クラフト」ポートとも呼ぶ)のるポート番号を指定します。
- 最大 Telnet セッション数TL1 ゲートウェイがゲートウェイ ネットワーク エレメント(GNE)に対して開くことができる Telnet セッションの合計数を指定します。デフォルト:1
- Telnet あたり最大ログイン数telnet セッションごとに同時にアクティブにできるログイン数を指定します。このフィールドの値は、GNE によって異なります。
- TIDTL1 デバイスの「ターゲット ID」を指定します。このパラメータは TL1 アドレッシング概念の一部であり、デバイスを一意に識別するために必要です。TID は、事前定義済みの英数字の文字列です。ローカル ネットワーク管理者から取得してください。
- ユーザ名TL1 デバイスで設定された、保守ユーザ用のユーザ ID を指定します。
- パスワード保守ユーザのパスワードを指定します。
- セキュリティ文字列選択したユーザがこのモデルを表示できないようになります。
- ポーリング間隔(秒)このデバイスのステータス更新をポーリングする間隔を指定します。必要に応じて値を変更して、ポーリング間隔を増減させます。デフォルト:60 (一部のモデル タイプでは 300)注:ポーリング間隔を広げた場合、トラフィック管理用に必要な帯域幅が減少します。ただし、デバイスのステータス更新の受信頻度は低くなります。重要なデバイスにはデフォルトのポーリング間隔を使用し、重要性の低いデバイスには 600 秒を使用することをお勧めします。
- ログ率CA Spectrumが結果をロギングするまでにデバイスの最新の状況をポーリングする回数を定義します。デフォルト:10 (CA Spectrumはデバイスを 10 回ポーリングした後にポーリング結果をログに記録します)。注:残りのフィールドについては、値の入力やデフォルト値の変更は必要ありません。フィールド説明の詳細については、「」を参照してください。
- [OK]をクリックします。TL1 デバイス モデルのアイコンが表示されます。
[最大 Telnet セッション数]および[Telnet あたり最大ログイン数]属性に関する考慮事項
最大 Telnet セッション数
[最大 Telnet セッション数]フィールドでは、TL1 ゲートウェイがゲートウェイ ネットワーク エレメント(GNE)に対して作成できる Telnet セッションの合計数を指定できます。デフォルトは 1 です。
TL1 デバイスがリングまたはグループに存在します。ゲートウェイ ネットワーク エレメントは、ネットワークの残りの部分とリング内の TL1 デバイス間の仲介役として機能します。そのため、
CA Spectrum
は GNE への telnet 接続を確立します。これは、ハードウェアの最大デバイス仕様とは異なります。sp は、[最大 Telnet セッション数]の値によって許容されるセッションを使用できます。[最大 Telnet セッション数]をハードウェア最大仕様より 1 つ減らし、その 1 つをネットワーク管理者用に残しておくことができますが、これは必須ではありません。
どのリングでも、使用される telnet セッションの数は、そのリングに関連付けられているすべての Gen_TL1_Dev モデルで最も大きい[最大 Telnet セッション数]値です。そのため、単一のリング用にモデリングされた 10 台のデバイスがあり、すべての[最大 Telnet セッション数]値が 1 である場合、TL1 デーモン(TL1d)は、そのリング上のすべてのデバイスと通信するときに最大 1 つの telnet セッションを使用します。9 個のモデルの[最大 Telnet セッション数]値が 1 で、1 個のモデルの[最大 Telnet セッション数]値が 4 である場合、TL1 デーモンは、そのリング上のどのデバイスと通信するときにも最大 4 つの同時 telnet セッションを使用できます。
[最大 Telnet セッション数]の使用方法として、TL1 プロキシ デバイスを表す Gen_TL1_Dev モデルに対しては必要な値を設定し、その他の Gen_TL1_Dev モデルについてはデフォルト値のままにすることをお勧めします。これにより、値を変更する必要がある場合でも、1 つのモデルの値のみを変更するだけで済みます。
Telnet あたり最大ログイン数
[Telnet あたり最大ログイン数]フィールドでは、telnet セッションごとに同時にアクティブにできるログイン数を入力できます。これは、GNE によって異なります。一度に 1 つのアクティブ ログインが許可されるものも、複数許可されるものもあります。
[最大 Telnet セッション数]と同様に、同じリングの 2 台以上のデバイスがモデリングされる場合、TL1 デーモン(TL1d)デーモンは、そのリングに関連付けられているすべての Gen_TL1_Dev モデルで最も大きい[Telnet あたり最大ログイン数]値を使用します。
[Telnet あたり最大ログイン数]の使用方法として、TL1 プロキシ デバイスを表す Gen_TL1_Dev モデルに対しては必要な値を設定し、その他の Gen_TL1_Dev モデルについてはデフォルト値のままにすることをお勧めします。これにより、値を変更する必要がある場合でも、1 つのモデルの値のみを変更するだけで済みます。
[最大 Telnet セッション数]および[Telnet あたり最大ログイン数]に関する重要な処理情報
[Telnet あたり最大ログイン数]の値が 1 の場合と 1 より大きい場合の違いを理解しておくことが重要です。
[Telnet あたり最大ログイン数]が 1 の場合
[Telnet あたり最大ログイン数]が 1 の場合、telnet 接続は時分割で行われます。そのため、ポーリングは同時に発生せず、代わりに順番に実行されます。管理可能デバイスの最大数は、主にポーリング間隔および[最大 Telnet セッション数]の値に依存します。輻輳とデバイスの応答遅延は、
CA Spectrum
のデバイス管理に悪影響を与える可能性があります。[Telnet あたり最大ログイン数]が 1 より大きい場合
[Telnet あたり最大ログイン数]が 1 より大きい場合、ポーリングは同時に実行できます。管理可能デバイスの最大数は、[最大 Telnet セッション数]と[Telnet あたり最大ログイン数]を乗算したハード制限です。輻輳とデバイスの応答遅延が
CA Spectrum
のデバイス管理に与える影響は小さくなります。TL1 デーモン(TL1d)は、共有 telnet セッション経由で TL1 デバイスと通信します。つまり、単一の TL1 リング上に 10 台の TL1 デバイスが存在する場合、TL1 ゲートウェイは、単一の telnet 接続で 10 台すべてのデバイスに ping 要求を送信し、それらのデバイスからメッセージを受信できます。
TL1 デーモン(TL1d)は、同じ TL1 リングに複数の同時 telnet セッションを開くこともできます。そのため、TL1 ゲートウェイは 3 つの telnet セッションを同時に開いて、単一のリング上にある 10 台の TL1 デバイスと通信できます。
輻輳に関する考慮事項
通信は接続上で共有されるため、輻輳が発生する可能性があります。輻輳の量は、以下によって決定されます。
- 該当の TL1 リングに対して使用する、TL1 ゲートウェイで使用可能な同時 telnet セッション数
- CA Spectrumで管理されるリング上の TL1 デバイス数
- TL1 モデルのポーリング間隔
- TL1 デバイスから TL1 ゲートウェイに送信されるアラートの頻度
- TL1 ゲートウェイからのコマンドに対する TL1 デバイスの応答の遅延時間
telnet セッション経由で輻輳が深刻化すると、SpectroSERVER が送信した ping 要求が時間内に返されず、TL1 モデルは散発的に切断状態になります。
TL1 デバイスからの大量のアラートによってネットワーク輻輳が発生する場合は、解決策としてデバイス用の自律ポートを指定します。
[Telnet あたり最大ログイン数]が 1 の場合、以下の 2 つの解決策があります。
- TL1 モデルのポーリング間隔を長くする -- デバイスに対するポーリングの頻度が低くなり、輻輳が減少し、パフォーマンスが向上します。
- TL1d が使用できる同時 telnet セッション数を増やすか、またはリング上の TL1 デバイスの台数を減らすことによって、TL1 デバイスへの telnet セッション数を増やす。
アップグレードに関する考慮事項
アップグレードを行うユーザに対する重要な注記
- 新しい機能によって発生するオーバーヘッドのため、DCM タイムアウト属性(0x110c4)のデフォルト値を 3000 から 5000 に増やしました。ただし、アップグレードを実行する場合、この変更は行われません。これは、タイムアウト属性には[値を保持]フラグが設定されているためです。
- DMC タイムアウト値が 3000 のままになっていると、SpectroSERVER が送信した ping 要求が散発的にタイムアウトになる場合があります。アップグレードの実行後に、現在モデリングされているすべての Gen_TL1_Dev モデルのタイムアウト値を、現在の値より 2000 ミリ秒大きい値に変更してください。同様に、Gen_TL1_Dev モデル タイプのタイムアウトのデフォルト値も 2000 ミリ秒増やしてください。