SCOM コネクタのインストールおよび実行
casp1032jp
内容
注:
Spectrum 10.3 では、SCOM 2016 および 2012 R2 標準がサポートされています。SCOM コネクタは、
CA Spectrum
と Microsoft System Center Operations Manager 間でアラーム データを同期化する Windows サービスです。SCOM コネクタは、CA Spectrum
SSORB (CORBA) API を使用して CA Spectrum
と通信し、OMCF (Operations Manager Connector Framework) API を使用して System Center Operations Manager と通信します。重要:
SCOM コネクタ バージョンでは、System Center Operations Manager の複数のバージョンをサポートできます。バージョン 2012 では、アーキテクチャが一部変更され、RMS (Root Management Server)が除外されました。そのため、Microsoft SCOM のバージョンに応じて、展開が根本的に異なります。詳細については、「SCOM コネクタのバージョン」を参照してください。SCOM コネクタは、System Center Operations Manager アラートを
CA Spectrum
イベントおよびアラームと同期化します。また、双方向のアラート/アラームのクリアと、双方向のアラート/アラームの確認を備えています。したがって、CA Spectrum
で System Center Operations Manager 関連のアラームをクリアまたは確認すると、System Center Operations Manager で対応するアラートがクリアまたは確認されます(その逆も同様です)重要:
SCOM コネクタは、DSS 環境で完全にはサポートされていません。詳細については、「DSS 環境の SCOM コネクタ」を参照してください。CA Spectrum
では、CA Spectrum
イベントおよびアラームを作成すると、System Center Operations Manager によって生成されたアラート状態を監視して応答できます。また、CA Spectrum
を使用すると、Microsoft アプリケーションによって管理される System Center Operations Manager エージェントの状態を監視することもできます。SCOM コネクタでは、以下のタスクを実行します。
- System Center Operations Manager で生成されるアラートに対応するCA Spectrumアラームを作成します。
- 対応する System Center Operations Manager アラートの解決状態が[閉じられました]に設定されると、CA Spectrumアラームをクリアします(その逆も同様です)。
- 対応する System Center Operations Manager アラートの解決状態が[確認済み]に設定されると、CA Spectrumアラームを確認します。
注:
デフォルトでは、SCOM コネクタにアラートを確認するための解決状態は含まれていません。作成する必要があります。この解決状態の作成の詳細については、「確認解決状態の作成」を参照してください。SCOM Manager のインストールおよび設定
注
: サポートされているオペレーティング システムは、Windows 2016 および 2012R2 です。 前提条件
SCOM Manager をインストールするための前提条件を以下に示します。
設定
- [Operations Manager Set up - Configuration]ウィンドウに移動します。
- インストール オプションのいずれかを選択します。
- 新しい管理グループに最初の管理サーバを作成する: このオプションは、初回インストールに最適です。
- 既存の管理グループに管理サーバを追加する: このオプションは、既存の管理グループの上に別の管理グループを追加する場合に最適です。
- 初めて管理グループを作成するには、管理グループ名を SCOM2016 と指定します。[Configure Operational Database]ウィンドウが表示されます。
- SQL Server 名およびインスタンス名を指定します。[Configure Data Warehouse Database]ウィンドウが表示されます。
- データベース名およびポートを確認します。データベース インスタンス上で十分な権限を持っていることを確認します。[SQL Server for reporting instances]ウィンドウが表示されます。このウィンドウは、レポート サービスおよび Web コンソールを設定するためのものです。
- [次へ]を選択します。[Specify a website for use with the web console]ウィンドウが表示されます。
- デフォルトの Web サイトを選択し、[Next]を選択します。[Authentication Mode for Web Console]ウィンドウが表示されます。
- [Use Mixed Authentication]を選択し、[Next]を選択します。[Configure Operations Manager accounts]ウィンドウが表示されます。
- [Local System]で[Management server action account]を選択し、[Local System]で[System Center Configuration]を選択します。
- [Data Reader account]と[Data Writer account]に認証情報を入力し、[Next]を選択します。[Microsoft Window]ウィンドウが表示されます。
- [Off]ラジオ ボタンをオンにして Microsoft 更新をオフにし、[Next]を選択します。[Setup is complete]ウィンドウが表示されます。
- セットアップが完了したら、Microsoft サポート サイトを参照して SCOM のプロダクト キーを更新します。
インストール
SCOM コネクタをインストールする方法
- SpectroSERVER マシンから SCOM フォルダをコピーします。デフォルトは「C:\win32app\Spectrum$」です。
- コマンド プロンプトから SCOM コネクタをインストールします。 詳細については、「SCOM コネクタのインストール」を参照してください。
- SCOM コネクタをインストールしたら、Spectrum Manager について、「SCOM 設定」を参照してください。
- SCOM Manager から Spectrum Manager へのアラートを受信するには、SCOM Manager 付きの SCOM コネクタをサブスクライブします。
SCOM コネクタのバージョン
CA Spectrum
バージョン 10.3 で SCOM コネクタに変更すると、Microsoft の System Center Operations Manager 2016 および 2012 と統合できます。Microsoft SCOM の以前のバージョンでは、RMS (Root Management Server)を使用しており、これが単一障害点を表していました。SCOM 2012 では、このサーバが除外されました。そのため、SCOM コネクタ アーキテクチャは SCOM 2012 で展開できるように変更されています。
コネクタの以前のバージョンでは、RMS に 1 つの SCOM コネクタがある状態で展開されていました。すべての SCOM サーバからアラートが RMS に伝達されたため、1 つの
CA Spectrum
SCOM コネクタがすべての SCOM アラートを CA Spectrum
に送信できました。Microsoft SCOM 環境で RMS が実行されないため、アラートを収集する各 SCOM 管理サーバ上にコネクタを展開する必要があります。
CA Spectrum
アーキテクチャでは、各コネクタは単一のランドスケープにのみ関連付けられています。したがって、すべての CA Spectrum
ランドスケープに、各管理サーバで管理しているデバイスが反映される必要があります。そうしないと、アラートは VNM モデルの下にマップされます。SCOM 2012 向けの
CA Spectrum
SCOM コネクタのバージョンでは、フォールト トレランスなど、SCOM の新しい機能をサポートしていません。SCOM コネクタのソフトウェア要件
- Microsoft System Center Operations Manager 2016 または Microsoft System Center Operations Manager 2012。SCOM の両方のバージョンでほぼ同じサポートを利用できます。Microsoft System Center Operations Manager 2012 で導入された新機能は、サポートされていません。ただし、Microsoft System Center Operations Manager 2016 および 2012 用 SCOM コネクタでは、DSS 展開のサポートが向上しています。
- Microsoft .NET Framework 3.0 以降。このソフトウェアは、SCOM コネクタ ホストにインストールする必要があります。重要:Windows Server 2012 では、.NET Framework v3.5 が必要です。.NET Framework の v4.0 がインストールされている場合、コネクタ アプリケーションは失敗します。デフォルトでは、このプラットフォームに .NET v4.0 がインストールされていることに注意してください。
- Microsoft SCOM は、SpectrumSCOMConnector.exe ファイルを使用して、CA Spectrumと通信します。SpectrumSCOMConnector.exe が正常に動作するようにするには、vcredist_x86 (VS2008)が必要です。詳細については、http://www.microsoft.com/en-in/download/details.aspSPEC--SCOM downloadx?id を参照してください。
SCOM コネクタとフォールト トレラント環境
フォールト トレラント環境に SCOM コネクタを展開する場合は、フォールト トレランスを設定した後で、コネクタを再起動してください。SCOM コネクタでは、ランドスケープ マップをチェックしてバックアップの
SpectroSERVER
を検索するのが 1 回のみです。通常、このチェックは初期化時または起動時に実行されます。SCOM コネクタの初期化が完了したら、再起動しない限り、再度チェックしてバックアップの SpectroSERVER
を検索することはありません。DSS 環境の SCOM コネクタ
DSS (Distributed
SpectroSERVER
、分散 SpectroSERVER)環境に SCOM コネクタを展開した場合、System Center Operations Manager は 1 つのコネクタにのみアラートを転送します。コネクタは、System Center Operations Manager サーバと同じサーバとホストのセットを管理している SpectroSERVER
に接続するように設定する必要があります。Microsoft サーバが MLS (Main Location Server、メイン ロケーション サーバ)上のコネクタに接続している場合は、MLS 上にあるモデルにのみ、System Center Operations Manager アラートに対応する
CA Spectrum
アラームが作成されます。MLS に転送される System Center Operations Manager アラートが、後で DSS 環境の他のロケーション サーバに転送されることはありません。そのため、環境の他の SpectroSERVER
にあるモデルではアラームは発生しません。Microsoft System Center Operations Manager 2012R2 の場合
Microsoft System Center Operations Manager 2012 では、RMS (Root Management Server)を使用しなくなりました。代わりに、各 SCOM 管理サーバが、自身の管理グループ内の他の管理サーバとのピアになります。
DSS 環境で SCOM 2012 をサポートするには、複数の SCOM コネクタを展開します。各コネクタは、1 つの SCOM 管理サーバをサブスクライブし、DSS 環境で 1 つの
SpectroSERVER
に接続するように設定する必要があります。コネクタは、SCOM 管理サーバと同じサーバとホストのセットを管理している SpectroSERVER
に接続するように設定する必要があります。この設定では、コネクタは DSS 設定をサポートします。 [scomHost]フィールドに各 RMS (Root Management Server)のホスト名を含めるように各コネクタ上の .scomrc ファイルを更新します。