mkcd を使用した VCD の完了とバージョン管理

mkcd ツールを使用して、VCD にバージョン ID を追加します。これで、VCD から既存の sp インストール領域に拡張モジュール ソフトウェアをインストールできるようになります。
casp1032jp
mkcd ツールを使用して、VCD にバージョン ID を追加します。これで、VCD から既存の
CA Spectrum
 インストール領域に拡張モジュール ソフトウェアをインストールできるようになります。
システム環境
mkcd ユーティリティは、最初にインストールされた場所(
CA Spectrum
インストール領域の INSDK ディレクトリ)に存在する必要がありますが、mkmm-output ファイルが保存されているのと同じディレクトリから呼び出されます。
構文
mkcd [-f] [-t complete] <vcddir> <version>
または
mkcd -h
Description
mkmm ツールで作成された VCD はすぐにインストールすることはできません。代わりに、mkcd ツールを最初に使用して VCD にバージョン番号を追加する必要があります。mkcd ツールで実行される機能は以下のとおりです。
  • VCD 上の購入可能パーツと拡張モジュール間の依存関係を確認し、不整合とエラーを報告します。
  • VCD にバージョン番号を追加すると、VCD がインストール可能になります。
  • VCD を「完了」して、mkmm 経由で拡張モジュールをさらに追加できないように VCD をロックし、顧客のインストール用に VCD を準備します。
mkcd がオプションなしで呼び出される場合は、以下のように、必要な構文と入力を識別する使用方法の概要を出力します。
Usage: mkcd [-fh] <vcdDirectory> <vcdVersion> -f: Finish VCD (prevents future MM additions) -h: Help (display this message)
コマンド ライン オプション
mkcd ツールには以下のオプションがあります。
  • -h
    使用法の構文の要件を示すヘルプ メッセージを表示します。オプションを指定せずに mkcd を入力すると、同じ結果になります。
    注:
    -h オプションは、他のすべてのオプションより優先されるため、以下にリストされている他のオプションと一緒に使用することはできません。
  • -t
    (デフォルト) VCD に
    CA Spectrum
     の完全な配布物が含まれることを指定します。
    このオプションが有効になっている場合、mkcd はインストール時に未解決の拡張モジュールの依存関係が満たされないと見なし、未解決の依存関係を検出すると失敗します。拡張モジュールを配布するために SEI ツールキットを使用する開発者は、mkcd 経由で VCD を作成するときに、-t complete オプションを使用しないでください。
  • -f
    mkcd に VCD を「完了」するように指示します。これにより VCD がロックされ、mkmm 経由でさらに拡張モジュールを追加できなくなります。また、VCD 圧縮およびその他の操作を実行して、顧客が配布およびインストールできるように VCD を準備します。
    顧客がインストールで使用できるようにする前に、必ず VCD を「完了」してください。
  • <
    vcddir
    >
    ディレクトリ <vcddir> で VCD を処理するように mkcd に指示します。
  • <
    version
    >
    VCD にバージョン番号 <version> を指定するように mkcd に指示します。バージョン番号の追加(必須オプション)を行うと、VCD をインストールできるようになります。バージョン番号にはスペースを含めないでください。