アクセス ポイントのスイッチオーバ

内容
casp1032jp
内容
アクセス ポイントによるスイッチオーバ
このシナリオでは、プライマリまたはセカンダリ WLC 間の直接通信はありません。しかし、トラフィックのスイッチオーバはアクセス ポイントによって行われます。
アクセス ポイントは、(管理コンソール/GUI 経由で)手動で設定され、プライマリおよびセカンダリ WLC 情報が含まれます。プライマリが応答しない場合、AP は自動的にセカンダリ コントローラに切り替えます。
プライマリ WLC がダウンした場合、AP はその WLC からの「キープアライブ」要求の受信を停止します。
この要求がなくなったことを認識することで、AP は(すでに設定されている)セカンダリ WLC IP への参加要求の送信を開始し、接続を確立します。プライマリが稼働すると、AP は再度、接続をプライマリ WLC IP に戻します。
これは最も単純なフェールオーバ構成であり、このプロセスによってユーザへのワイヤレス サービスが中断される可能性があります。
注:
 WLC は HA 対応ではないため、WLC 間でハートビートは発生しません。ただし、AP はいずれかの WLC で常に稼働している状態になります。
AP-SSO: アクセス ポイントのステートフル スイッチオーバ(Cisco WLC 高可用性)
Cisco SSO テクノロジは、専用の冗長ポート上の HA リンクを介して、プライマリ コントローラに接続されたセカンダリ スタンバイ コントローラを使用することで、ユーザが直面するダウンタイムを削減し、ユーザ エクスペリエンスを向上させることができます。 この場合、プライマリ コントローラがダウンすると、AP はセカンダリ コントローラに即座に移行できます。つまり、クライアント デバイスで SSID のダウンタイムは発生しません。 また、Cisco SSO テクノロジは、AP を通じて接続されたすべてのクライアント デバイスのセキュリティ キーをスタンバイ コントローラに転送し、クライアントがシームレスに再認証できるようにします。 
注:
 Cisco WLC 高可用性では、アクセス ポイント(AP SSO)で 1:1 (アクティブ:スタンバイホット)のステートフル スイッチオーバをサポートしています。
HA が設定される前は、両方のコントローラに別々の物理 IP および管理 IP が指定されています。HA が確立されると、両方のコントローラは共通の管理 IP (プライマリの管理 IP)を共有し、プライマリはアクティブとして動作し、セカンダリはスタンバイホット モードになります。 
注:
 WLC 間にはハートビートが発生するので、1 つの WLC がダウンしても、もう 1 つの WLC が自動的にアクティブになります。
CA Spectrum 10.2 では Cisco SSO テクノロジを活用しており、2 つのコントローラは常に AP 情報の複製コピーと同期しています。 
Cisco の設計に従い、アクティブな WLC のみで SNMP が有効になります。AP SSO では、現在アクティブなコントローラ(プライマリ)がダウンすると、スタンバイ コントローラ(セカンダリ)がアクティブになり、SNMP が有効になります。 
アクティブな WLC が CA Spectrum でモデリングされると、スタンバイ WLC は自動的に Ping 可能としてモデリングされます(Cisco の設計に従い、SNMP はスタンバイ時には無効になるため)。 
セカンダリ WLC がすでにダウンしている場合、この時点で、プライマリ モデル上でアラームが発生し、セカンダリ WLC がダウンしていることを示します。
プライマリ コントローラがダウンすると、セカンダリ コントローラがアクティブになり、そのモデルが Ping 可能から SNMP にアップグレードされます。 
セカンダリ WLC モデルの SNMP コミュニティ文字列、AP ディスカバリの自動配置および有効化/無効化、セキュア ドメイン情報などは、プライマリ WLC モデルから参照されます。
注:
 セカンダリ WLC は SNMP デバイス モデルとして再モデリングされ(つまり、新しいモデル ハンドルが使用されます)、以前のモデル(Ping 可能)は snmp モデルに置き換えられます。
セカンダリ(スタンバイ)コントローラは、以下の 2 つの条件に基づいて SNMP (アクティブ)にアップグレードされます。
  • プライマリ コントローラの接続ステータスがダウン
  • セカンダリ コントローラ(Ping 可能モデル)が(Lost Peer, Moving to Active-No-Peer State)トラップを受信
重要:
 アクセス ポイントは常に、現在アクティブな WLC と関連付けられます。