属性およびインスタンス識別子

ウォッチ式の数式に入力する属性は、常に文字から始まり、文字、数字、およびアンダースコア文字(_)の組み合わせから構成される必要があります。プリミティブと同一の名前(TRUE、FALSE、TIME、DELTA、COUNTER_DELTA)を持つ属性は、一重引用符で囲みます。また ATTR プリミティブを使用して属性 ID で属性を指定できます。
casp1032jp
ウォッチ式の数式に入力する属性は、常に文字から始まり、文字、数字、およびアンダースコア文字(_)の組み合わせから構成される必要があります。プリミティブと同一の名前(TRUE、FALSE、TIME、DELTA、COUNTER_DELTA)を持つ属性は、一重引用符で囲みます。また ATTR プリミティブを使用して属性 ID で属性を指定できます。
ウォッチ式は、単一の属性で構成することもできます。複数の属性を使用する式を作成する場合は、ボタン パレットから演算子を選択し、別の属性を選択するという具合に作成していきます。
式でリスト属性を指定した場合は、インスタンス情報を含める必要があります。インスタンスを指定するには、「.」とその後に続けるインスタンス ID 番号(たとえば、
ifInOctets.2
)を追加します。または、'.#' (たとえば、ifInOctets.#)を追加し、[インスタンス]フィールドで[すべて]または[範囲]のいずれかを選択します。[範囲]を指定した場合、[開始]および[終了]フィールドに最小と最大の ID を指定します。リスト属性は[属性セレクタ]ダイアログ ボックスの[タイプ]列で「[]」を使用して示されます。
ウォッチ式の一部として入力する属性のほかに、ウォッチ情報および宛先属性を保存する場合に必要な属性を動的に作成することもできます。
インスタンス識別子
ウォッチ式の数式でリスト属性を使用している場合は、インスタンス識別子を使用して特定のオブジェクトを指定できます。
リスト属性では、オブジェクトを完全に指定するためにインスタンス ID を必要とします。ウォッチ式では、特定のインスタンス、インスタンス範囲、属性のすべてのインスタンスを指定できます。OID が構築されると、最大 2 つの異なるサブ OID (標準の
SpectroSERVER
OID メカニズムまたはウォッチ インスタンス指定子)が使用されます。
SpectroSERVER
は OID 接頭辞および OID 参照(オプション)から OID を作成します。[式]ページでウォッチ式にインスタンスを指定すると、以下のように OID に追加されます。
OID = OID prefix + OID reference + Watch instance
インスタンス指定子を使用して範囲を指定した場合、その範囲の各インスタンスの結果が計算されます。指定した範囲が実際のインスタンスより広範囲である場合、実際のインスタンスのみの結果が計算されます。つまり、範囲として 1 ~ 10 を指定し、インスタンスが 3 つしか存在しない場合は、3 つの結果が計算されます。
たとえば、ルータの If_In_Octet にウォッチを設定します。インスタンス指定子として 1 ~ 3 の範囲を提供します。
CA Spectrum
データベースによって使用される If_In_Octets の OID 接頭辞は 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 なので、以下の OID が割り当てられます。
  • OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 + .1
  • OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 + .2
  • OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 + .3
インスタンス指定子に「すべて」を使用した場合、If_In_Octets オブジェクトのすべてのインスタンスが動的に決定されます。また、ウォッチ式内で特定のインスタンスを指定したり、インスタンス指定子「範囲」または「すべて」を使用して 1 つのオブジェクトの特定のインスタンスを複数指定できます。オブジェクトのインスタンスを指定するために Instance _of プリミティブ(".")を使用すると、そのオブジェクトのインスタンス識別子は無視されます。
たとえば、以下の式では、Instance_of プリミティブ(とその後の値)を使用して、If_In_Errors オブジェクトのインスタンス番号 3 が指定されています。また、.# プリミティブは、現在のインスタンス指定子を If_In_Octets オブジェクトに使用することを示しています。
If_In_Errors.3 / If_In_Octets.#
現在のインスタンス指定子は「すべて」であり、If_In_Errors と If_In_Octets は両方ともリスト属性で、その OID はそれぞれ 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14 と 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 であると仮定します。各インスタンスの分割処理は、以下の OID を使用して実行されます。
If_In_Errors OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14 + .3 If_In_Octets OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 + .1 If_In_Errors OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14 + .3 If_In_Octets OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 + .2 If_In_Errors OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.14 + .3 If_In_Octets OID = 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10 + .n
If_In_Errors 属性 OID のインスタンス指定子の代わりに、Instance_of プリミティブが使用されている点に注意してください。「すべて」が選択されているために各属性ですべてのインスタンスを使用するのではなく、Instance_of プリミティブによって特定のインスタンスが指定されています。ただし、特定のウォッチでは、インスタンス指定子によってインスタンス数が決定されます。
モデルの INSTANCE_ID およびインスタンス指定子は、ウォッチ式の各リスト属性に適用されます。ウォッチ式に異なるインスタンスを使用する属性が含まれる場合、ウォッチを追加するときにエラーが返されます。
たとえば、インスタンスとしてボード番号を使用する属性が含まれる 1 つの数式と、インスタンスとしてボード ポートを使用する別の数式を入力した場合は、エラーが返されます。
ウォッチ定義属性
モデルにウォッチを作成した場合、そのウォッチの詳細を保存するための属性が作成されます。属性はコンピュータで生成された名前を持っています。この名前は、モデルが属するモデル タイプ下のウォッチ定義グループにあるアクティブなデータベース開発者 ID(登録されたものかデフォルト)を使用して作成されます。
ウォッチ宛先属性
モデルにウォッチを作成した場合、ウォッチと同じ名前およびデータ タイプで宛先属性も作成されます。この属性は、他のモデル タイプ属性と似ています。属性が読み取られると、ウォッチ式が自動的に評価されます。評価の結果は読み取り操作の結果になります。