イベントの管理および設定
内容
casp1032jp
内容
Events
CA Spectrum
の詳細なイベント処理を理解するための例として、次のようなシナリオを考えます。テストを目的として、子の数が多い状況を一時的に許可します。子の数が多い状況が複数分の期間持続された場合にのみアラームを生成し、ウォッチがリセットされたときにはそのようなアラームをクリアします。EventPair イベント ルールを使用することで、CA Spectrum
は以下のタスクを実行できます。- ChildLimit ウォッチの違反が発生した場合に、初期イベントを生成します。
- 初期イベント後 60 秒以内にリセット イベントが生成されない場合は、アラームを抑制します。
- このウォッチのすべてのインスタンスがリセットまたは非アクティブにされた場合は、別のイベントを生成します。
注:
イベント ルールおよびイベントの作成の詳細については、「イベント設定」を参照してください。イベントの設定
以下の手順は、イベント生成の例です。前のトピックの例に基づくと、最初のイベントは「初期の子の数超過」(0xffffffff)で、2 番目のイベントは「リセット」(0xfffffffe)です。子の数のしきい値に違反し、その後 60 秒以内に子の数のしきい値がリセットされない場合は、「子の数超過」アラーム(イベント/アラーム 0xfffffffd)が生成されます。
以下の手順に従います。
- [ツール]メニューから[ユーティリティ]-[イベント設定]を選択します。[ナビゲーション]、[コンテンツ]、および[詳細]パネルと共に[イベント設定]ページが表示されます。
- ナビゲーション画面の
(イベントの作成)をクリックします。
[イベント コード]にデフォルト値が入力された状態で[イベントの作成]ダイアログ ボックスが表示されます。 - (オプション)イベント コードを編集してイベント メッセージを入力し[OK]をクリックします。イベントが生成され、詳細が右の[コンテンツ]および[詳細]パネルに表示されます。
- 初期の「子の数超過」イベント(0xffffffff)を作成し、保存します。このイベントによって、アラームおよび「リセット」イベント(0xfffffffe)を条件付きで生成する EventPair ルールがトリガされます。ウォッチは、「リセット」イベントを使用して、子の数の状況の持続性を評価すると共に、リセットされたときに EventPair ルールによって生成されたアラームがあればクリアします。
- 子の数超過の状況が持続している場合は、イベント「0xfffffffd」と通知を生成するために使用される対応するアラームとを作成および保存します。
- 初期の「子の数超過」イベント(0xffffffff)用のイベント ペア ルールを作成および保存します。これは、60 秒以内に「リセット」イベント(0xfffffffe)を受信しない場合に「0xfffffffd」イベントおよびアラームを生成します。重要:イベント ルールを使用したイベントの処理中にSpectroSERVERが更新されると、処理は完了しません。この機能の起動中に処理されているすべてのイベント ルールはフラッシュされます。
- [ファイル]-[すべて保存]を選択します。新しいイベントが保存されます。
- 編集のためにウォッチを開きます。
- [しきい値]タブの[通知]の下で[イベントの生成]を選択します。イベント コード フィールドが表示されます。
- [しきい値に違反した場合]フィールドに、作成済みの初期の「子の数超過」イベント(0xffffffff)を入力します。
- [しきい値がリセットした場合]フィールドに、作成済みの、アラームをクリアするための「リセット」イベント(0xfffffffe)を入力し、[OK]をクリックします。ウォッチにイベントが関連付けられます。LAN_802_3 コンテナに 5 以上のモデルが含まれる場合は、初期の「子の数超過」イベントが生成され、イベント ルールが評価されます。アラームは、初期イベントの発生からリセット イベントを 60 秒以内に受信しないときのみ生成されます。ウォッチがリセットされた場合、ウォッチによって生成された「子の数超過」アラームがあれば、クリアされます。
この例の EventDisp エントリは以下のとおりです (必要な場合のみ)。
# make sure child count too high (0xffffffff) is # reset (0xfffffffe) within 60 seconds # otherwise generate alarming event (0xfffffffd)0xffffffff E 50 R Aprisma.EventPair, 0xfffffffe, 0xfffffffd, 60 # generate an alarm on persistent child count too high0xfffffffd E 50 A 1,0xfffffffd # if child count drops below threshold, clear any existing alarms0xfffffffe E 50 C 0xfffffffd
イベント コード
イベント コードは、イベントごとに
CA Spectrum
イベント ログに生成されます。注:
ウォッチの作成には、イベントは生成されません。以下のリストには、イベント コードおよびその説明が含まれます。
- 0x0048000aモデルでウォッチをアクティブ化できませんでした
- 0x00480000ウォッチが修正されました
- 0x00480001ウォッチが破棄されました
- 0x00480002ウォッチがアクティブ化されました
- 0x00480003ウォッチが非アクティブ化されました
- 0x00480004ウォッチのしきい値違反が発生しました
- 0x00480005ウォッチのしきい値ステータスがリセットされました(変数リセット値を使用)
- 0x00480006ウォッチのインスタンス違反が発生しました
- 0x00480007ウォッチの 1 つのインスタンスのしきい値ステータスがリセッされました(変数リセット値を使用)
- 0x00480010想定される原因のメッセージが無効です
- 0x00480012ログ記録の間隔で競合が発生しました
- 0x00480013スクリプトの実行エラーが発生しました(しきい値ウォッチのみ)
- 0x00480014モデルのウォッチのしきい値がリセットされました(理由も示されます)
イベント形式ファイル
(<
$SPECROOT
>/SG-Support/CsEvFormat にある)既存のイベント フォーマット ファイル Event00480004 および Event00480005 をテンプレートとして使用して、独自のウォッチ関連のイベント フォーマット ファイルを作成できます。注:
詳細については、「」を参照してください。イベント変数
ウォッチのしきい値違反イベント(0x00480004)およびリセット イベント(0x00480005)には変数がバインドされます。これは、アラームがすぐに生成されるウォッチおよびイベントが生成されるウォッチの両方に該当します。クリア イベントには、ウォッチ名を含む ID 番号 2 の変数が 1 つバインドされます。
以下のテーブルに、バインドされる変数およびその内容について示します。
バインドされる変数の ID | 内容 |
2 | ウォッチ名 |
4 | しきい値参照値 |
5 | しきい値リセット値(リセット イベントのみ) |
6 | 比較文字列値 |
7 | 計算されたウォッチの値 |
8 | ウォッチにインスタンスがある場合はインスタンス オブジェクト ID(OID)、これ以外の場合は空 |
9 | 内部。該当のイベント メッセージを完了させるための文字列。 |
10 | 内部。該当のイベント メッセージを完了させるための文字列。 |
11 | 内部。該当のイベント メッセージを完了させるための文字列。 |