ウォッチの作成と編集
内容
casp1032jp
内容
ネットワーク モデルの選択した属性を監視するウォッチを作成できます。
以下の手順に従います。
- モデルの[情報]タブをクリックし、[しきい値とウォッチ]サブビューを展開します。
- [ウォッチ]サブビューを展開します。[ウォッチ]テーブルが表示されます。
- [ウォッチ]サブビューのツールバーにある
(ウォッチの新規作成)をクリックします。
[ウォッチの作成]ダイアログ ボックスが表示されます。注:[式]タブはデフォルトで選択されています。 - 新しいウォッチの名前を入力し、[データ タイプ]リストからデータ タイプを選択します。注:このデータ タイプは、ウォッチ宛先属性です。ウォッチの式は、このデータ タイプとして評価される必要があります。
- 演算子、関数、およびモデル タイプ属性を組み合わせてウォッチの式を構築します。
- 式領域の左のボタンをクリックし、ウォッチ式のカーソルの場所に演算子または関数を挿入します。
- [属性]ボタンを選択し、必要な属性を選択して挿入します。注:ウォッチをアクティブにするには、PollingStatus 属性を True に設定します。
- [プロパティ]タブをクリックし、以下の設定を指定します。
- デフォルトでアクティブにするウォッチを継承するすべてのモデルで、ウォッチをデフォルトでアクティブにするかどうかを指定します。このオプションが設定されていない場合は、必要なモデルについてウォッチを手動でアクティブにします。重要:ポーリング対象のウォッチに[デフォルトでアクティブにする]を設定すると、SpectroSERVERのパフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。
- オンデマンドで評価ウォッチの属性が読み取られた場合のみ、ウォッチの式が評価されます。
- 変更時に評価ウォッチの式内のいずれかの属性が変更された場合にウォッチの式が評価されます。この属性にはメモリ フラグまたはデータベース フラグを設定する必要があります。
- ポーリングにより評価各ポーリング後にウォッチが評価されます。
- ポーリング間隔ポーリングの頻度を秒単位で指定します。このフィールドは、[ポーリングにより評価]を選択した場合のみ有効になります。注:ポーリング間隔が 0 に設定されている場合、ウォッチはアクティブにはなりません。
- ウォッチを作成するモデル タイプ:model typeウォッチが作成されるモデル タイプを指定します。異なる親モデル タイプを選択するときは、[参照]をクリックします。注:ウォッチは、デフォルトの設定では、選択したモデルのモデル タイプに対して作成されます。ただし、他の派生されたモデル タイプにウォッチを継承させるために、ウォッチの別の親モデル タイプを選択できます。
- 継承可能にする選択したモデル タイプから派生したすべてのモデル タイプのモデルで、ウォッチを使用できるようにします。
- ウォッチにしきい値を設定するには、[しきい値]タブをクリックし、[しきい値を設定]チェックボックスをオンにします。[比較]、[通知]、[スクリプト]オプションが有効になります。
- 以下の[比較]オプションを指定します。[比較]オプションでは、ウォッチによる通知が行われる規制の範囲または制限を決定するしきい値を指定できます。
- 値が次の場合はしきい値違反しきい値違反で使用される演算子を指定します。たとえば、「次の値より大きい」を選択します。サンプルがしきい値属性内の値を超える値を返した場合、しきい値は違反されたと見なされます。しきい値違反の値には、定数を指定するか、[属性]ボタンをクリックして属性を選択します。
- 値が次の場合にしきい値をリセットしきい値ステータスが[違反]から[正常]にリセットされるタイミングを決定します。しきい値違反後の各サンプルについては、比較プリミティブを逆方向に使用して、リセット値あウォッチの式と比較されます。つまり、比較プリミティブが >= (「次の値以上」)の場合、サンプルがこのリセット値より小さい値を返すとすぐにステータスは「正常」にリセットされます。しきい値の比較が == または != に設定されている場合は、方向に関係なく、値がウォッチ式より大きい場合でも小さい場合でも違反であると考慮されるため、リセット値は適用できません。このような場合はこのオプションが無効になりますが、それ以外の場合、このエントリは必須です。しきい値のリセット値には、定数を指定するか、[属性]ボタンをクリックして属性を選択します。
- 以下の[通知]オプションを指定します。[通知]オプションでは、しきい値違反のときに送信される通知の種類を指定できます。
- 通知なししきい値違反が発生しても通知は生成されません。
- イベントを生成ウォッチ違反が発生したりリセットされたときにCA Spectrumのイベント管理システムによって生成されるイベントを指定します。このオプションを選択すると、以下に示す、イベント コードのフィールドが有効になります。
- しきい値に違反した場合 -- しきい値違反が発生したときに生成されるイベントを指定します。
- しきい値がリセットした場合 -- しきい値がリセットされたときに生成されるイベントを指定します。
- 非アクティブ化/全インスタンス リセットの場合 -- このウォッチのすべてのインスタンスがリセットされるか、違反のウォッチが非アクティブ化されたときに生成されるイベントを指定します。
- アラームを生成ウォッチのしきい値違反が発生すると、すぐにアラームが生成されます。汎用イベント(0x480004)も生成されアラームに関連付けられます。ウォッチがリセットされアラームがクリアされると、汎用リセット イベント(0x480005)が生成されます。このオプションを選択すると、以下のフィールドが有効になります。
- 重大度 -- アラーム重大度の[マイナー]、[メジャー]、または[重大]を指定します。
- 説明 -- アラームの原因説明を指定します。デフォルトでは汎用的な説明が追加されます。[参照]ボタンを使用すると、別の原因説明を選択したり、新しいものを作成できます。新規で作成された説明は、OneClick サーバの $INSTALL/custom/Events/CsPCause ディレクトリに保存されます。複数の OneClick サーバがある場合は、ファイルを手動でコピーします。
- ユーザがクリア可 -- 設定されると、ユーザがウォッチ アラームを手動でクリアできます。
- ユーザがアラームをクリアした場合にウォッチをリセット -- アラームを手動でクリアしたとき、ウォッチがリセット値に到達していない場合でもウォッチはリセットされます。これによって、これ以降に違反があるとアラームは再度生成されます。このオプションは[ユーザがクリア可]が選択されている場合のみ使用できます。
- 以下のスクリプト オプションを指定できます。スクリプト オプションでは、ウォッチのしきい値違反が発生したりクリアされたときに実行するスクリプトを指定できます。
- しきい値が次の場合にスクリプトを実行スクリプトの実行を可能にします。スクリプトの実行をトリガするしきい値条件を選択します。
- インスタンスごとに実行これが設定されていれば、ウォッチ式にリスト属性が含まれる場合、しきい値の状態に合致する各インスタンスごとにスクリプトが実行されます。
- スクリプト ファイル実行するSpectroSERVER上のスクリプト ファイルを指定します。ディレクトリ パスを指定しない場合、デフォルトのディレクトリである <$SPECROOT>/SS-Tools/SwScript が使用されます。ファイル <$SPECROOT>/SS/.watchrc に sw_script_path を設定すると、デフォルトのディレクトリを変更できます。
注:スクリプトはSpectroSERVERを起動したユーザが実行します。したがって、そのユーザにはスクリプトにアクセスして実行する権限が必要です。ウォッチの作成時または修正時に権限の問題が検出された場合は、エラー メッセージが表示されます。後で権限が変更され、スクリプトの実行時に問題が検出されると、イベントが生成されます。 - [ランドスケープ]ボタンをクリックし、ウォッチの宛先ランドスケープを指定します。OneClick 環境では、単一の分散サーバ環境の複数のランドスケープにウォッチを分散できます。デフォルトではすべてのランドスケープに新しいウォッチが作成されます。ランドスケープのリストが表示されたダイアログ ボックスが開きます。
- ウォッチを作成しないランドスケープを右に移動します。注:ウォッチの作成時にランドスケープが使用できない場合は、そのランドスケープに後でウォッチを追加できます。[ウォッチの編集]ダイアログ ボックスを使用して、[ランドスケープ]をクリックします。
- [OK]をクリックします。これでウォッチが作成されました。
アラーム原因の説明の作成および編集
しきい値違反の際に生成されるアラームの原因の説明を作成および編集できます。しきい値違反の通知は
CA Spectrum
のイベントおよびアラーム機能を通じて配信されます。これらの機能では、外部スクリプト インターフェースを使用して、電話、ポケベル、または電子メールによる通知の配信をサポートします。以下の手順に従います。
- ウォッチを選択して
(編集)をクリックします。
[ウォッチの編集]ダイアログ ボックスにウォッチが開きます。 - [しきい値]タブを選択し、[アラームを生成]を選択します。アラーム オプションが表示されます。
- [参照]をクリックします。[アラーム原因コードの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。アラームの詳細が下部に表示されます。
(作成)をクリックして新しいアラーム原因を作成するか、リストからアラーム原因を選択して
(編集)をクリックして編集を行います。
ダイアログ ボックスが表示され、アラーム原因の作成または編集ができるようになります。注:[原因コード]フィールドは読み取り専用です。- 必要に応じて、フィールドに入力し、[OK]をクリックします。アラーム原因の説明が作成または編集されます。
アラームのコピー
互いにごくわずかしか違いのない複数のアラーム原因説明を作成するには、[コピー]機能を使用します。
以下の手順に従います。
- [ウォッチ]テーブルからウォッチを選択し、
(編集)をクリックします。
[ウォッチの編集]ダイアログ ボックスにウォッチが開きます。 - [しきい値]タブで[アラームを生成]を選択し、[参照]をクリックします。[アラーム原因コードの選択]ダイアログ ボックスが表示されます。
- リストからアラーム原因の説明を選択し、
(コピー)をクリックします。
[アラーム原因のコピー]ダイアログ ボックスが表示されます。 - 原因コードを入力します。
- (オプション)他のアラーム プロパティを編集します。
- [OK]をクリックします。これで新しいアラーム原因の説明が作成されました。
ウォッチの編集
ウォッチを編集して、その式、プロパティ、しきい値を変更することができます。
以下の手順に従います。
- モデルの[情報]タブをクリックし、[しきい値とウォッチ]サブビューを展開します。
- [ウォッチ]サブビューを展開します。
- [ウォッチ]テーブルでウォッチを選択し、
(編集)をクリックします。
[ウォッチの編集]ダイアログ ボックスにウォッチが開きます。 - ウォッチ式、プロパティ、およびしきい値を必要に応じて変更し、[OK]をクリックします。注:ウォッチ式、プロパティ、およびしきい値の詳細については、「ウォッチの作成と編集」を参照してください。これでウォッチが編集されました。
ウォッチのコピー
互いにごくわずかしか違いのない複数のウォッチを作成するには、[コピー]機能を使用します。
以下の手順に従います。
- [ウォッチ]テーブルからウォッチを選択し、
(ウォッチのコピー)をクリックします。
ウォッチが開きます。 - 新しいウォッチの名前を入力し、必要に応じてほかの情報を変更して[OK]をクリックします。ウォッチはコピーされ、新しいウォッチが作成されます。
ウォッチの削除
関連付けられたしきい値の監視が必要でなくなった場合は、ウォッチを削除できます。
以下の手順に従います。
- [ウォッチ]テーブルでウォッチを選択し、
(削除)をクリックします。
ウォッチが複数のランドスケープに存在する場合は、ダイアログ ボックスが表示されます。左側にウォッチが存在しているランドスケープが表示されます。それらのランドスケープからウォッチが削除されます。 - (オプション)ランドスケープ上のウォッチを保護するには、そのランドスケープを右側に移動します。
- [OK]をクリックします。左側にリスト表示されたランドスケープからウォッチが削除されます。
ウォッチ情報の表示
ウォッチ情報を表示してウォッチの説明を確認できます。また、表示された情報は印刷したり、.text または .html ファイルにエクスポートすることができます。
以下の手順に従います。
- [ウォッチ]テーブルのウォッチを選択し、
(情報)をクリックします。
[ウォッチ レポート]ダイアログ ボックスにウォッチ情報が表示されます。 - (オプション)[印刷]をクリックすると、ウォッチ情報を印刷できます。
- (オプション)[エクスポート]をクリックすると、情報をテキストまたは HTML ファイルに保存できます。これでウォッチは印刷またはエクスポートされます。
複数のウォッチのレポートの生成
OneClick 管理ページからは、複数のウォッチのレポートを生成できます。
以下の手順に従います。
- ブラウザで OneClick ホームページを開き、[管理]タブをクリックします。[管理ページ]が開きます。
- [ウォッチ レポート]リンクをクリックします。[ウォッチ レポートの生成]ダイアログ ボックスが表示されます。[ランドスケープの選択]リストおよび[モデル タイプの選択]リストが表示されます。
- レポートを生成するランドスケープおよびモデル タイプを選択し、[レポートの生成]をクリックします。レポートが生成されます。
継承可能なウォッチの編集
継承可能なウォッチを削除する場合、選択したモデル タイプのウォッチ定義はデフォルトでは修正されます。ウォッチに別の親モデル タイプを選択できます。[プロパティ]タブの[モデル タイプ]セクションにある[参照]ボタンを使用します。
ウォッチの元のモデル タイプから派生したモデル タイプでウォッチ定義が変更された場合、そのタイプおよびそれからさらに派生したタイプのモデルにのみ変更が適用されます。ウォッチの派生元のモデル タイプは変更されません。
たとえば、Gen_IF_Port にて元々作成され、継承可能であるウォッチがあるとします。Serial_IF_Port は Gen_IF_Port から派生されているので、Serial_IF_Port モデルはそのウォッチを継承します。ウォッチ定義が Gen_IF_Port モデル タイプで変更された場合、その変更は Serial_IF_Port モデルに伝達されます。ただし、ウォッチ定義が Serial_IF_Port で変更された場合、新バージョンは Gen_IF_Port での定義を上書きします。Serial_IF_Port モデルのみが影響を受け、Gen_IF_Port モデルは元のウォッチ定義を保持します。継承ルールの結果として、派生されたモデル タイプの場合、継承可能なウォッチを異なる方法で再定義または上書きすることができます。