アラームおよびイベント設定

内容
casp1032jp
内容
CA Spectrum には、OneClick のサブビューを介して Packet Design アプライアンスのアラート設定を管理する機能があります。Route Explorer 統合を展開すると、アラート サブビューに、アラートの設定が表示されます。このビューでアラートの設定を変更すると、IP Routing Manager が接続されている Packet Design アプライアンス上に該当の対応するアラートの設定が自動的に作成されます。
注:
 アラートを設定するには、IP Routing Manager がアプライアンスに接続されており、[トポロジと管理対象パスの監視]が[トラップのみにより開始]または「トラップおよびスケジュールされたポーリング]のいずれかに設定されている必要があります。
MLS に送信されるトラップ
IP Routing Manager 製品は、DSS 環境内のすべての SpectroSERVER にまたがり、Route Explorer は MLS ランドスケープとのみ通信するため、正しいデバイス モデルでイベントとアラームが生成されるように、MLS は Route Explorer から送信されたトラップを、DSS 環境内の正しい SS に転送します。
CA spectrum では、アラートを設定するために、Route Explorer GUI を使用する必要があります。IPRM を使用して、OneClick から 4 つのタイプのアラート(隣接関係の状態、ルータの状態、ピアリングの状態、およびプレフィックスの状態)を設定できます。
注:
 トラップの設定のサポートについては、「」を参照してください。
トポロジ変更トラップの詳細
IP Routing Manager は、以下の
ルータ状態変更トラップ
をサポートしています。
  • ルータ接続済み
    このトラップは、ルータがルーティング プロトコルに参加するときに送信されます。ルータは起動したばかりである可能性があります。これは、ルータとそのいずれかのネイバーの間で完全な隣接関係が確立されたことの通知です。
  • ルータ分離済み
    このトラップは、ルータがネットワークから分離されるときに送信されます。ルータは実際に停止していない可能性がありますが、他の停止を避けるために分離されます。
  • ルータ状態フラップ
    このトラップは、ルータの接続/分離フラップ数が、指定された期間にわたってしきい値を超えた場合に送信されます。
    CA Spectrum
    には生成されるイベントのしきい値が含まれます。
IP Routing Manager は、以下の
隣接関係状態変更トラップ
をサポートしています。
  • 隣接関係状態アップ
    このトラップは、IP サブネット プロトコルの隣接関係が起動すると送信されます。この隣接関係は、2 つのルータ(およびそれぞれのインターフェース)間、またはルータと疑似ノード(これは REX での IP サブネット LAN の参照方法です)間などになります。
  • 隣接関係状態ダウン
    上記と同じ情報ですが、隣接関係がダウンしています。
  • 隣接関係状態フラップ
    このトラップは、隣接関係のフラッピングを示すために送信されます。
    CA Spectrum
    には生成されるイベントのしきい値が含まれます。
IP Routing Manager は、以下の
パス変更トラップ
をサポートしています。
  • パス変更
    このトラップは、指定されたエンド ポイント間の IP サブネット パスで、REX がホップ数、パスのコスト(メトリック)、中間ホップなどの何らかの変更を検出した場合に送信されます。このトラップによって、直接イベントやアラームが生成されることはありません。
    CA Spectrum
    は、トポロジやパスの変更を検出する手段として、このトラップを使用し、トポロジやパスの変更がモデリングされるときに、必要なイベントやアラームが生成されます。
IP Routing Manager は、以下の
プレフィックス状態変更トラップ
をサポートしています。
  • プレフィックス状態アップ
    このトラップは、ルータ インターフェースがオン(有効)にされたときに送信されます。このトラップは、インターフェースのプレフィックスがオンラインになったことを通知します。またこのトラップは、ルータ経由で別のルーティング プロトコルから再分散されたルータにも送信されます。
  • プレフィックス状態ダウン
    このトラップは、ルータが取り除かれ、そのプレフィックスがすべて削除された場合に送信されます。ルータは、アドバタイズしているプレフィックスも削除する可能性があります(早期の離脱)。
  • プレフィックス状態フラップ
    その他の「フラップ」トラップと同じ処理です。
パス変更
監視対象のパスの変更時に、指定された重大度のイベントやアラームを生成するように、各パスを設定できます。検出される変更には、パス コスト、ECMP の数、およびトラバースされた実際のパス ホップ数などがあります。
これを実行するには、特定のレイヤ 3 パス モデルの[情報]タブを選択し、関連設定を指定します。
重要:
指定された管理対象パスのパス変更アラームが作成されると、それ以降の変更で新しいアラームは発生しませんが、代わりに既存の未処理アラームにイベントとして追加されます。
注:
レイヤ 3 パス履歴機能を利用して、パスが変更または失われた理由のデバッグに役立てることができます。
パス損失
監視対象のパスが失われた場合に、指定された重大度のイベントやアラームを生成するように、各パスを設定できます。パスは、1 つ以上の完全な転送パスとリターン パスが存在しない場合、該当すれば、ソース ノードと宛先ノードの両方が要求されたソースと宛先に一致する場合に、「失われた」と判断されます。
これを実行するには、特定のレイヤ 3 タスク モデルの[情報]タブを選択し、関連設定を指定します。
自己監視
IP Routing Manager が、REX への接続を失った場合、または統合の設定の問題がある場合、IP Routing Manager モデルでレッド アラームがアサートされ、ユーザに状況が通知されます。
フォールト トレランスのサポート
IP Routing Manager は、フォールト トレラント SpectroSERVER 設定を完全にサポートします。REX Connector は、どちらも REX に接続されているプライマリおよびセカンダリ ランドスケープ上で実行します。セカンダリ ランドスケープは Route Explorer を定期的にポーリングし、それがまだ利用可能であるかを確認しますが、トポロジやパスの変更を検出しません。フェールオーバ時に、セカンダリ SpectroSERVER が通常の REX 通信とポーリングを再開します。
REX トラップが正しく処理されるようにするため、プライマリとセカンダリの両方の
SpectroSERVER
にトラップを送信するように、REX を設定する必要があります。必要に応じて、TrapExploder のようなツールを使用して、1 つの IP アドレスにトラップを送信するように REX を設定し、受信したトラップを複数の受信者にレプリケートするように TrapExploder を設定できます。
セカンダリ SpectroSERVER はアクティブになると、目的のトラップがセカンダリ SpectroSERVER に送信されるように、自動的に Route Explorer アプライアンスでアラートを設定します。これが正常に機能するためには、プライマリ SpectroSERVER でアラートを設定した後に、OnlineBackup を実行する必要があります。
注:
 セカンダリ
SpectroSERVER
 が「ウォーム」または「コールド」スタンバイ モードにある場合は、すべてのトラップを処理しません。「ホット」スタンバイ モードにある場合は、トラップを処理します。