インターフェース インテリジェンス

内容
casp1032jp
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インターフェースは、物理アドレスとネットワーク アドレスの両方を持つポートです。このタイプのポートはルータやブリッジに見られ、物理アドレスのみでネットワーク アドレスがないリピータのポートとは異なり、ネットワークでのアイデンティティが重要です。
以下の図は、インターフェース ポートの派生を示します。
spec--interfaceport_OTH
Port は、すべてのポートのベース モデル タイプです。Port から 2 つの基本ポート タイプ、リピータ ポートとインターフェース ポートが派生します。
  • Inet_If_Port
    Port モデル タイプと Enet Monitor モデル タイプから派生します。Inet_If_Port は、ネットワーク統計の監視ポイントになる可能性があるすべてのインターフェース ポートのベース クラスです。
  • Data_relay_prt
    Inet_If_Port と SnmpPIf から派生します。SnmpPIf は、SNMP エージェントと通信するすべてのモデル タイプのベース クラスです。Data_relay_prt は、独自に読み取りとポーリングを行うすべてのインターフェース ポートのベース モデル タイプです。インスタンス化が可能なモデル タイプで、汎用インターフェース ポートのモデリングに使用されます。data_relay_prt からは、Cisco_If_Port など、さらに具体性の高いインターフェース ポート タイプが派生します。
Inet_If_Port には、すべてのインターフェースが必要な機能を継承するように、InternalPortLinkStatus の計算に使用される推論ハンドラ CsIHInterfaceIntLinkStatus が関連付けられています。
ifAdminStatus と ifOperStatus を使用するインターフェースのインテリジェンスは、RFC 1158 でインターフェース グループの MIB-II 定義で定義されています。この 2 つの変数には状態としてオンまたはオフがあり、以下に示すように定義されています。
  • ifAdminStatus: 望ましいインターフェース状態
    管理者がインターフェースに望む状態。この属性は、インターフェースが遮断されているかどうかを示します。値はオンとオフです。
  • ifOperStatus: 現在のインターフェース状態
    この属性は、インターフェースの実際の状態を示します。値は「稼働中」と「ダウン」です。稼働中は、インターフェースがネットワークと正常に通信していることを意味します。ダウンは、インターフェースとネットワークとの接続が切断されていることを意味します。
これらの 2 つの変数は Internal_Link_Status (IPLS - 0x10f1b)という名前の
CA Spectrum
内部属性を計算するために使用されます。この属性に対する可能な値は、LINK_STATUS_GOOD (LSG)、LINK_STATUS_BAD (LSB)、および LINK_STATUS_UNKNOWN (LSU)です。この属性は、インターフェースとインターフェースが属するデバイスの両方のアラームの作成とクリアに使用されます。また、インターフェースが到達可能かどうかの確認に関するイベントの生成にも使用されます。以下の表は、上記の変数を使用する計算方法を示します。
ifAdminStatus
ifOperStatus
INTERNAL_PORT_LINK_STATUS
オン
オン
LINK_STATUS_GOOD
オン
OFF
LINK_STATUS_BAD
OFF
オン
LINK_STATUS_UNKNOWN
OFF
OFF
LINK_STATUS_UNKNOWN
CA Spectrum
とデバイスとの接続が切断されると、インターフェースの INTERNAL_PORT_LINK_STATUS に LSU が設定されます。
インターフェースのアラーム
内部ポート リンク ステータス(IPLS)は、デバイス モデルとインターフェース モデルの両方のアラーム生成に使用されます。インターフェースで生成されるのはグレー アラームのみです。生成されるアラームは、インターフェース モデルの[アラーム詳細]タブでのみ表示できます。IPLS に LSB が設定されているインターフェースのアラームはグレー アラームであることに注意してください。アラームが生成されているモデルはすべて、[アラーム]タブに表示されます。しかし、インターフェースの場合はその必要はありません。なぜなら、インターフェースは、ルータなどの上位デバイスの一部であるとみなされるからです。ルータがダウンすると、そのインターフェースもすべてダウンします。このとき、ルータでレッド アラームが生成されます。すべてのインターフェースでもレッド アラームが生成され、[アラーム]タブに大量のアラームが表示されて、ルータの特定が困難になったとすると、混乱します。
デバイスは、その一部である各インターフェースの IPLS をウォッチします。いずれかのインターフェースの IPLS に LSB が設定されている場合、デバイスは CS_ALARM_CAUSE_PORT_LINK_STATUS_BAD を想定される原因としてイエロー アラームを生成します。このアラームは、一度設定された後は、クリアされるまで再び生成されることはありません。すべてのポートを通じて生成されるアラームは 1 つのみです。最初に IPLS に LSB が設定されたインターフェースによってアラームが生成されます。その後 IPLS に LSB が設定されたインターフェースは、不良ポート リストに追加されます。リストがクリアされると、イエロー アラームが削除されます。
各インターフェースは、自身の IPLS をウォッチします。インターフェースの IPLS に LSB または LSU が設定されるたびに、グレー アラームが生成されます。このアラームは、インターフェースの[アラーム詳細]タブにのみ表示されます。
デバイスが到達不可になると、インターフェースの IPLS に LSU が設定されます。CS_ALARM_CAUSE_DEV_CONTACT_STATUS_LOST を想定される原因としてグレー アラームが生成されます。
インターフェースが管理目的で遮断されると、インターフェースの IPLS に LSU が設定されます。CS_ALARM_CAUSE_ADMIN_SHUT_OFF を想定される原因としてグレー アラームが生成されます。
インターフェースが到達不可になると、その IPLS に LSB が設定されます。CS_ALARM_CAUSE_PORT_LINK_STATUS_BAD を想定される原因としてグレー アラームが生成されます。
アラーム設定
  • ポート上のアラームの生成 
    この属性は、内部ポート リンク ステータスを変更するにはポートでイベント/アラームを生成する必要があるかどうかを決定します。
  • デバイス上のアラームの生成 
    この属性は、デバイスからポート リンク ダウン トラップを受信するにはデバイスでアラームが必要かどうかを決定します。
インターフェースのイベント
インターフェースでは、そのステータスに関する 2 つのイベントが生成されます。これらのイベントには、インターフェースが到達可能かどうかの確認に関する情報が含まれます。イベントが生成されるのは、不良インターフェースが原因でデバイスでイエロー アラームが生成されたときです。各イベント メッセージには、インターフェース番号と IP アドレスが含まれます。以下に例を示します。
Tue 20 Jul, 1994 - 13:31:50 Interface 2 (IP   address = 129.128.127.2, type = Gen_IF_Port) on device cisco1 of type Rtr_CiscoMIM is unreachable. - (event [00010623])
前述したように、IPLS が取りうる値は 3 つです。したがって、現在の状態を正しく判断するには、インターフェースの IPLS の直前の 2 つの状態を知る必要があります。インターフェースの IPLS が現在は LSB で、その前は LSU だった場合、2 つ前が LSB と LSG のどちらだったかを知ることが重要です。そのため、各インターフェースは、IPLS の直近 2 つの状態の値を保持しています。イベントは、保持されている 2 つの値と現在の値に基づいて生成されます。
IPLS の状態に基づいて生成されるイベント
以下の表は、IPLS に基づいてどの状態でイベントが生成されるかを示します。
2 つ前
前へ
現在
イベント
良好
不明
良好
なし
良好
不明
不良
到達不可
良好
不良
良好
到達可能
良好
不良
不明
なし
不良
良好
不良
到達不可
不良
良好
不明
なし
不良
不明
良好
到達可能
不良
不明
不良
なし
不明
良好
不良
到達不可
不明
良好
不明
なし
不明
不良
良好
到達可能
不明
不良
不明
なし