デバイスとインターフェースのしきい値設定
内容
casp1032jp
内容
CA Spectrum
には、アラーム状態とリセット状態を定義する以下の 3 つの変数で設定される、デバイスとインターフェースに関するさまざまなアラームがあります。- しきい値設定この値を超えるとアラーム状態が発生する可能性があるというしきい値を指定します。
- リセット レベルこの値を下回ると既存のしきい値アラーム状態が自動的にクリアされるというリセット レベルを指定します。パラメータの値がリセット レベルを下回るまで、CA Spectrumはそのパラメータに関する次のアラームを生成しません。
- 許容しきい値違反時間パラメータがしきい値設定を超えてからCA Spectrumによってアラームが生成されるまでの時間(秒)を指定します。
デバイスしきい値は、指定されたしきい値を超えて一定時間経過したらアラームが生成されるように設定できます。
注:
デバイスとインターフェースのしきい値アラーム設定を設定するには、SpectroSERVER
でデバイスしきい値属性を有効にする必要があります。しきい値変数とリセット レベル変数に 0 を設定することによって、デバイスまたはインターフェースのしきい値を個別に無効にできます。デバイスしきい値設定
デバイスしきい値を設定し、値を一定期間超えた場合にアラームが生成されるようにすることができます。監視対象の値がリセットしきい値を下回るまで、しきい値違反の次のアラームは生成されません。しきい値によるアラーム生成を無効にするには、しきい値に 0 を設定します。
使用可能なデバイスしきい値設定として、CPU 使用率とメモリ使用率があります。それぞれの OneClick 設定にアクセスするには、以下の 2 つの方法があります。
- 選択したデバイスの[情報]タブの[しきい値およびウォッチ]サブビュー
- 属性エディタの[しきい値]-[デバイスしきい値]グループ属性エディタを使用してデバイスしきい値関連の属性を設定する場合、許容しきい値違反時間属性は設定できないので、デフォルト値の 300 秒(5 分)が使用されます。
[しきい値とウォッチ](コンポーネント詳細画面の[情報]タブ内のしきい値サブビュー)では、デバイスにおける CPU とメモリの使用率を算出するのに使用されるソースを表示できます。

例: CPU 使用率のデフォルト設定
ここでは、CPU 使用率のデフォルトのしきい値設定の組み合わせによってアラームがトリガされる仕組みを例を使って説明します。この例は、以下のグラフに図示されています。このアラーム設定のデフォルト設定を以下に示します。
- CPU 使用率しきい値 = 85%
- CPU 使用率リセット = 70%
- 許容しきい値違反時間 = 300 秒
デフォルト設定を使用して、デバイスの CPU 使用率パラメータがしきい値設定である 85% を時刻 Y で超えると、
CA Spectrum
は 300 秒の許容しきい値違反時間タイマを起動します。CPU 使用率は、タイマ動作中にリセット値である 70% を下回りません。
時刻が Y+5 分になると、
CA Spectrum
はこのデバイスの CPU 使用率アラームをトリガします。このアラームが手動または自動でクリアされるまで、
CA Spectrum
は次の CPU 使用率アラームを生成しません。時刻が Y+12 分になると、デバイスの CPU 使用率がリセット値である 70% を下回ります。
CA Spectrum
はデバイスの CPU 使用率アラームをクリアします。図: CPU 使用率のデフォルト設定

インターフェースしきい値設定
使用可能なインターフェースしきい値パラメータを以下に示します。
- 使用率しきい値ポートがアラーム状態になるポート容量のレベルを定義します。
- パケット レートしきい値(パケット数/秒)ポートがアラーム状態になるパケット数/秒を定義します。
- エラー率しきい値アラーム状態になるポートのエラー率を定義します。
- 廃棄率しきい値アラーム状態になるポートの廃棄パケット率を定義します。
上記の属性それぞれに、リセット値と許容しきい値違反時間タイマ属性設定があります。それぞれの OneClick 設定にアクセスするには、以下の 2 つの方法があります。
選択したデバイス インターフェースの[情報]タブの[しきい値およびウォッチ]サブビュー
- 属性エディタの[しきい値]-[インターフェースしきい値]グループ
注:
属性エディタを使用してデバイスしきい値設定にアクセスする方法の詳細については、「しきい値属性」を参照してください。