Cisco ASA (Adaptive Security Appliance)デバイスのフェールオーバ

Cisco Adaptive Security Appliance (ASA)デバイス ファミリは、あらゆる分散ネットワーク環境のあらゆるフォーム ファクタ(スタンドアロン アプライアンス、ブレード、および仮想アプライアンス)の ASA デバイス向けのエンタープライズ クラスのファイアウォール機能を提供します。また、ASA ソフトウェアは、他の重要なセキュリティ技術と統合して、進化し続けるセキュリティ ニーズに対応する包括的なソリューションを提供します。Cisco ASA デバイスは、包括的な次世代ネットワーク セキュリティ サービスを活用する、エンタープライズ クラスのステートフル ファイアウォールの組み合わせを提供します。
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Cisco Adaptive Security Appliance (ASA)デバイス ファミリは、あらゆる分散ネットワーク環境のあらゆるフォーム ファクタ(スタンドアロン アプライアンス、ブレード、および仮想アプライアンス)の ASA デバイス向けのエンタープライズ クラスのファイアウォール機能を提供します。また、ASA ソフトウェアは、他の重要なセキュリティ技術と統合して、進化し続けるセキュリティ ニーズに対応する包括的なソリューションを提供します。Cisco ASA デバイスは、包括的な次世代ネットワーク セキュリティ サービスを活用する、エンタープライズ クラスのステートフル ファイアウォールの組み合わせを提供します。
Cisco ASA (Adaptive Security Appliance)デバイスのフェールオーバにより、CA Spectrum には以下の機能が追加されました。
  • プライマリおよびセカンダリ デバイスを識別し、モデル名にテキストを追加します。
  • プライマリ デバイスがスタンバイ状態になった場合にアラームを生成します。
  • ASA デバイスのステータスをアクティブ/スタンバイまたはアクティブ/アクティブに変更します。
  • Cisco ASA ファイアウォールのフェールオーバ状態の変更をポーリングして検出します。
  • フェールオーバが発生した場合、接続を検出してトポロジを更新します。
CA Spectrum は、Cisco ASA ファイアウォール デバイスで Network Configuration Manager (NCM)機能をサポートしていません。
 
Cisco ASA ファイアウォール デバイス フェールオーバ シナリオの前提条件:
  • 2 つの Cisco ASA ファイアウォールは、
    プライマリ
    モードおよび
    セカンダリ
    モードです。これは、プライマリ ファイアウォールが
    アクティブ
    であるのに対して、セカンダリ モードのファイアウォールは
    スタンバイ
    であることを意味しています。
    以下の図を参照してください。左側の ASA デバイスはプライマリ(アクティブ)デバイスであり、右側のデバイスはセカンダリ(スタンバイ)デバイスです。
    ASA_1.png
  • フェールオーバが発生すると、2 つのファイアウォール デバイスは設定を切り替えます。
  • つまり、これらはその管理 IP アドレスも切り替えます。この管理 IP アドレスは、Spectrum で両方のデバイスをモデリングするために使用されます。
  • アクティブ インターフェースの MAC アドレスも切り替えられます。
その結果、このようなフェールオーバが発生すると、IP アドレスの切り替えのため、Spectrum のモデリング情報は不正確になります。
ASA_2.png
予期される結果
  • プライマリ デバイスでフェールオーバが発生すると、セカンダリ ファイアウォール デバイスが
    アクティブ
    になり、プライマリ ファイアウォール デバイスが
    スタンバイ
    になります。
  • デフォルト値が True に設定されている場合、トポロジ ビューで、「
    _Primary
    」および「
    _Secondary
    」が自動的にモデル名に追加されます。 
Cisco ASA ファイアウォール デバイスがダウンするか、または管理者ユーザによって手動でスタンバイに設定されると、以下のイベント シーケンスが発生します。
  1. プライマリ ASA デバイスの状態が
    アクティブ
    から
    スタンバイ
    にオンに変わります。
  2. メジャー アラーム「
    プライマリ ユニットは現在スタンバイです
    」がプライマリ デバイス上でトリガされます。
    ASA_Alarms.png
  3. プライマリ ASA デバイスが再び
    稼働中
    になるか、手動で
    アクティブ
    状態に設定されます。
    アラーム「
    プライマリ ユニットは現在スタンバイです
    」がプライマリ デバイス上でクリアされます。
  4. デバイスのハードウェア ステータスを確認するには、選択された
    プライマリ Cisco ASA デバイス
    [情報タブ]
    に移動して、
    [Cisco ASA]
    -
    [ファイアウォール]
    サブビューを展開します。
    ハードウェア ステータスに基づいて、デバイスが
    アクティブ
    /
    スタンバイ
    かどうかを識別できます。
    [コンポーネント詳細]
    -
    [情報タブ]
    -
    [Cisco ASA]
    に、Cisco ASA デバイスに関する以下の情報が表示されます。
    ASA_Hardware_Status.png
  5. デフォルト値が True に設定されている場合、各ポーリング間隔の後に、モデル名(
    _primary
    または
    _secondary
    付き)がデバイス名に追加されます。 
注:
Cisco ASA デバイスの場合、デフォルト ポーリング間隔は 300 秒から 60 秒に変更されます。
[ポーリング間隔(秒)]
属性値を 60 から 300 に変更した場合、モデル名の変更は 300 秒後に反映されます。
注:
CA Spectrum 10.2.2 リリースでは、属性 suffixFWModeToModelName/0x00215325 が導入されます。この属性のデフォルト値は、デバイス モデル タイプ CiscoASA 上で TRUE に設定されています。そのため、デバイス モデル名に対して追加されたファイアウォール モード(_Primary/_Secondary)の既存の機能は同じままです。
この値が FALSE に設定されている場合、追加されたファイアウォール モード(_Primary/_Secondary)は、デバイス モデル名には追加されません。したがって、ファイアウォール モードがすでにデバイス モデル名に追加されている場合は、次のポーリング サイクルでデバイス モデル名から削除されます。