UCS 認定機能

内容
casp1032jp
内容
CA Spectrum
 UCS 認定機能には、以下の機能があります。
  • 自動デバイス ディスカバリとモデリング -- UCS コンポーネントのモデルを作成し、ブレード モデルと任意の常駐 ESX ホストの間の関連性を保持します。
  • 接続 -- UCS システム コンポーネントの正確な物理(レイヤ 2)トポロジ マップを生成します。
  • 障害管理の強化 -- 徴候的なアラームの認識と抑制、およびプロキシ管理を使った障害分離の支援を行います。
  • 専用 UCS ビュー -- UCS 固有データを表示します。
  • インテリジェントなトラップ転送 -- 個々の UCS コンポーネントでアラームを生成できます。
  • シャーシ管理(非 UCS 固有) -- 
    CA Spectrum
     の豊富なシャーシ管理機能セットを活用します。
自動化されたデバイス ディスカバリとモデリング
認定では、UCS AIM をホストしている Host_SystemEDGE モデルを作成することで、UCS システム コンポーネントが自動的にモデリングされます。このモデルは Cisco UCS Manager として識別できます。このモデルは、UCS AIM MIB が検出されると、cacucsaimApp のアプリケーション モデル タイプを作成します。次に、このアプリケーション モデルは、ファブリック インターコネクト、シャーシ、ブレード、サービス プロファイルなど、UCS システム コンポーネントを作成します。
注:
ファブリック エクステンダ、電源、メディア アダプタ、インターフェースなど、すべての UCS コンポーネントがモデリングされるとは限りません。
次に、任意のブレード上にある、以前モデリングされた ESX ホストに関する検索が実行されます。このハードウェアとソフトウェアの関係を表示できるようにするため、対応するブレードと ESX モデル間の関連付けが作成されます。
最後に、各 UCS システムを表すコンテナ モデルが作成されます。これらのモデルは、
CA eHealth SystemEDGE
 ホストと同じコンテナ(ユニバースなど)に常駐します。各コンテナは、UCS システム コンポーネントの論理的トポロジのグループ化を提供します。
UCS 環境からステータスとモデリング情報を収集するために、UCS AIM MIB は定期的にポーリングされます。ポーリング間隔の設定に関する詳細については、「UCS 認定機能」を参照してください。
重要:
任意のランドスケープでは、UCS AIM が同じ UCS システムを監視する、複数の Host_SystemEDGE モデルをモデルリングできません。この設定は、サポートされていません。
UCS AIM をホストする Host_SystemEDGE が仮想デバイスの場合、対応する仮想テクノロジー AIM をホストする Host_SystemEDGE よりも前にモデリングを行ってください。そうでないと、仮想テクノロジーの物理ホスト コンテナの内部に UCS コンテナが誤って作成されます。この状況は、
CA Spectrum
 の障害分離アルゴリズムを中断させます。
UCS コンテナ モデル
UCS コンテナを表すために、
CA Spectrum
 は、シャーシ ロゴの付いた標準的なコンテナ アイコンを使用します。UCS コンテナには CiscoUCSContainer というモデル タイプがあります。各コンテナは、単一の UCS システム(最大 2 つの FI および 40 のシャーシ)のトポロジ上重要なモデルをすべて収集します。UCS コンテナの内容は変更できません。
UCS コンテナは、次のイメージとして表示されます。
SPEC--UCS Architecture
次のイメージでは、UCS Container の内容の例について説明します。
SPEC--UCS Architecture
UCS Fabric Interconnect モデル
UCS ファブリック インターコネクトは、
CA Spectrum
の標準スイッチ アイコンを使用します。このデバイスが IP アドレスまたはディスカバリによってモデリングされ、その NX-OS SNMP エージェント(デフォルトでは無効)が有効な場合、CiscoUCSFabricInterconnect というモデル タイプが作成されます。そうでない場合、UCS 自動ディスカバリによって、Ping 可能なモデルが作成されます。このモデルには、デバイス インタフェースも、アップストリーム デバイスへの接続も含まれません。IP アドレスのモデリングは、UCS ディスカバリの後に発生する可能性があることに注意してください。その場合、Ping 可能モデルが CiscoUCSFabricInterconnect モデルに置き換えられます。
UCS Fabric Interconnect モデルは専用の UCS OneClick ビューをサポートし、UCS Fabric Interconnect のトラップとアラームのターゲット モデルです。
UCS シャーシ モデル
UCS シャーシは、
CA Spectrum
 の標準シャーシ アイコンを使用し、CiscoUCSChassis というモデル タイプがあります。OneClick の[コンポーネント詳細]パネルの[インターフェース]タブは UCS シャーシ用に拡張されています。シャーシ内にブレードが表示され、ブレード管理に役立ちます。
また、UCS シャーシは、
CA Spectrum
の障害分離機能を拡張し、連結したハードウェア リソースのアラーム相関を提供します。
UCS シャーシ モデルは、専用 UCS OneClick ビューをサポートします。またこのモデルは、UCS シャーシのトラップとアラームのターゲット モデルです。
UCS ブレード モデル
UCS ブレードは
CA Spectrum
 でモデリングされますが、ファブリック インターコネクト スイッチやシャーシとは異なり、親 UCS コンテナの内部にも、
CA Spectrum
のトポロジの他の場所にも表示されません。ただし、各シャーシの UCS ブレードはシャーシの[インターフェース]タブにリスト表示されます。UCS ブレードには、CiscoUCSBlade というモデル タイプがあります。
CA Spectrum
 は、ブレードと、そのブレード上に常駐している ESX ホストの間の関連付けを自動作成します。この関連付けは、以前モデリングした ESX ホストの検索を実行して、UUID (Universally Unique Identifier)値を取得することで実行されます。その後、ブレード UUID が調べられます。一致が見つかると、ESX ホスト モデルはブレード モデルと関連付けられます。自動関連付けがサポートされているのは、ESX ホストだけです。
CA Spectrum
 はブレード(ハードウェア)から ESX ホスト(ソフトウェア)への関係を理解し、拡張された障害分離機能を介して、この情報を活用します。ブレードで障害が発生したため ESX ホストと通信できない場合などに、意味のあるアラーム詳細が表示されます。
関連付けが作成されると、シャーシ モデルの[インターフェース]タブで、ブレード モデルが X ホスト モデルに置き換えられます。
SPEC--UCS Architecture
UCS ブレードを対応する SNMP エージェント モデルに手動で関連付け、ブレード(ハードウェア)とエージェント(ソフトウェア)との関係を表示することもできます。
UCS ブレード モデルは、専用 UCS ハードウェア ベースの OneClick ビューをサポートします。このビューには、以下の種類の情報が表示されます。
  • CPU の負荷、メモリ、ストレージの使用率などの統計情報
  • イメージ インベントリ(BIOS とファームウェア)および BIOS H/W 設定
  • ブレード サーバの物理インターフェース
  • サービス プロファイルの詳細
UCS ブレード モデルは、UCS ブレード トラップおよびアラーム用のターゲット モデルです。
UCS サービス プロファイル モデル
Cisco Unified Computing System でプロビジョニングされるブレード サーバは、サービス プロファイルによって指定されます。サービス プロファイルとは、サーバおよびその LAN と SAN ネットワーク接続のソフトウェア定義です。UCS サービス プロファイルには、CiscoUCSServiceProfile というモデル タイプがあります。
サーバ、ネットワークおよびストレージ管理者は、サービス プロファイルを作成します。サービス プロファイルは、Cisco UCS 6100 Series Fabric Interconnects に保存されます。サービス プロファイルをブレード サーバ上に展開する場合、UCS マネージャは、ブレード サーバ、そのネットワーク アダプタ、ファブリック エクステンダおよび Fabric Interconnect を自動設定し、サービス プロファイル内で指定された設定をサポートします。
CA Spectrum
 は、UCS マネージャによって定義されるサービス プロファイルごとに、モデルを作成します。これらのモデルは、サービス プロファイル モデル クラスの検索オプションが含まれる [OneClick ロケータ]タブから表示できます。さらにサービス プロファイル詳細も、さまざまな OneClick ビューに表示されます。UCS AIM をホストしている Host_SystemEDGE モデル上で、[Cisco UCS マネージャ]、[管理対象環境]、および[サービス プロファイル情報]オプションをオンにします。その後、Host_SystemEDGE が管理する UCS システムのすべてのサービス プロファイルの名前、ID、説明、関連付けられているブレード、および各種ステータスを確認できます。
SPEC--UCS Architecture
また
CA Spectrum
 は、各 UCS マネージャ シャーシにインストールされている各ブレードに関連付けられているサービス プロファイルを表示します。
SPEC--UCS Architecture
UCS サービス プロファイル モデルは、UCS サービス プロファイル アラームのターゲット モデルです。
接続
UCS Fabric Interconnect モデルは、アップストリーム デバイスとシャーシ内のブレード サーバ間の境界切り替えノードを提供することで、接続に加わります。
UCS Fabric Interconnect からのアップストリーム
Fabric Interconnect インターフェースからのアップストリーム接続は、標準ブリッジ テーブルを介して実行されます。これらの接続では、以下の手順を必要とします。
  • Fabric Interconnect での、ネイティブ NX-OS SNMP エージェントの有効化
  • IP アドレスまたはディスカバリによる、デバイスのモデリング
UCS Fabric Interconnect からのダウンストリーム
UCS Fabric Interconnect からその構成シャーシへのダウンストリーム FCoE 接続は、標準的な
CA Spectrum
 L2 接続として表示されます。これらの接続はプログラム的に作成されるもので、標準的なブリッジ テーブルや UCS MIB によって作成されるものではありません。
障害管理の強化
UCS 用に強化された障害管理では、次のような 2 種類のアラームが用意されています。
  • 障害アラーム
    • L2 可用性に関する問題を示します。
    • 特別な相関ロジックで強化されます
  • プロキシ ロスト アラーム
    • 更新された UCS 情報を、
      CA eHealth SystemEDGE
       UCS AIM ホストから取得できないことを示します。
    • ホスト自体のプロキシ利用不可アラームを含んでいます。
UCS の障害管理拡張機能には、シャーシ レベルおよびブレード レベルの可用性アラームと、インフラストラクチャと環境の問題を示す、トラップ生成アラームが含まれます。
UCS は、次のようなアラーム相関の利点を活用します。
  • 根本原因の特定
  • 無関係なアラームの抑制
  • 根本原因に対する症状の関連付け
  • 影響の表示
UCS アラーム相関は、シャーシ レベルと UCS システム レベルの両方で発生します。
シャーシ レベルのアラーム相関は、障害(接続切断)アラーム発生時のシャーシ、そのブレード、およびすべての SNMP ブレード エージェント モデルが含まれるドメインを使用します。これらの各ドメイン エンティティ(つまり、シャーシ、ブレードおよび SNMP ブレード エージェント)に対して、接続が切断された場合、単一のシャーシ ダウン アラームがシャーシで生成されます。接続切断アラームの全セットは、これと相関しています。
プロキシ ロスト アラームの場合、シャーシ レベルのアラーム相関で、シャーシとそのブレードを含む、より小さなドメインを使用します。ここで、すべてのブレードのプロキシ ロスト アラームは、シャーシのプロキシ ロスト アラームと相関しています。
UCS System レベルのアラーム相関は、
CA eHealth SystemEDGE
 ホスト、FI および子シャーシ、およびブレードを含むドメインを使用します。
CA Spectrum
 と
CA eHealth SystemEDGE
ホスト間で通信が切断された場合、プロキシ ロスト アラームはすべての FI、シャーシおよびブレードに存在します。プロキシ利用不可アラームは、ホストに存在します。
すべてのコンポーネントに対するプロキシ ロスト アラームは、ホストのプロキシ利用不可アラームと相関しています。これらの相関は、階層的に実行されます。プロキシ利用不可アラームはそれ自体、通信障害の理由を示すアラームに関連しています。たとえばこのアラームは、接続切断、管理の喪失、または保守モードを示します。次に、このトップレベルの重要アラームは、アラーム ウィンドウ内に表示されます。
根本原因の分離例
根本原因の分離は、以下の例にように行われます。
  • UCS シャーシの電源が誤ってオフにされると、ブレード(およびブレード上で実行されているサービス)が影響を受けます。そのため、すべてのブレード上の個別の接続切断アラームは、シャーシの障害を特定するシャーシ ダウンアラームと相関しています。
  • CA Spectrum
     は、
    CA eHealth SystemEDGE
    ホストとの接続を失います。そのため、すべての FI、シャーシおよびブレード上のプロキシ ロスト アラームは、ホストのプロキシ使用不可アラームと、階層的に関連付けられます。
SPEC--UCS Architecture
シャーシとブレードの可用性アラーム
シャーシの可用性アラームには、シャーシ ダウンおよびブレード ステータス ダウン(シャーシ ダウンと相関関係がある)があります。
ブレードの可用性アラームには、ブレード削除およびブレード障害(ブレードは存在するが、障害状態)があります。これらのアラームは両方とも、親シャーシ上の既存のブレード ステータス不明アラームに関連付けられています。ブレード モデルはデフォルトでは、ブレードの交換できる有効期間は 2 時間で失効するという点に注意してください。
サービス プロファイル アラーム
サービス プロファイルの詳細をすべて表示するだけではなく、各サービス プロファイルの
CA Spectrum
 モデルも作成します。
CA Spectrum
 は、積極的にサービス プロファイルの状態を監視し、各サービス プロファイルの動作状態に基づいてイベントとアラームを生成します。
トラップ生成アラーム
UCS は、トラップが生成するアラームをサポートしています。このアラームは、インフラストラクチャと環境の問題を示しています。適切な場合、識別子が使われます。例には Blade Added、Blade Removed、Power Supply Inoperable、Temperature Warning などがあります。
専用 UCS ビュー
専用 UCS ビューは、以下のデバイス タイプ(かっこ内の項目)に対して使用できます。
  • CA eHealth SystemEDGE
     ホスト(Cisco UCS Manager)
    このビューには、管理対象環境のテーブル ビューが含まれます。
  • ファブリック インターコネクト(Cisco UCS スイッチ)
  • シャーシ(Cisco UCS シャーシ)
  • ブレード(Cisco UCS ブレード)
  • サービス プロファイル(N/A)
OneClick ビューは、メモリ DIMM、メザニン カード、Fabric Interconnect エクステンダ、インターフェースなど、ハードウェアの詳細を表示します。
SPEC--UCS Architecture
インテリジェントなトラップ転送
UCS トラップはすべて UCS AIM から生成されるため、 ホストから
CA Spectrum
CA eHealth SystemEDGE
に到達します。このため、
CA Spectrum
 は適切な UCS コンポーネントに関するイベントまたはトラップを生成するため、転送メカニズムを使用します。コンポーネントが適切かどうかの決定は、トラップ変数値を検証することで実現されます。該当するコンポーネントが見つからない場合、トラップ イベントは
CA eHealth SystemEDGE
 ホストでアサートされます。
SPEC--UCS Architecture
シャーシ管理
UCS は、
CA Spectrum
で利用可能な豊富なシャーシ管理機能を活用します。
  • ブレード/SNMP デバイスの手動での関連付け
  • ブレードと管理対象デバイスの表示
  • ロケータ検索
詳細については、「Certifications」の「Support for Chassis Devices」セクションを参照してください。
ブレード/SNMP デバイスの手動での関連付け
ブレード/SNMP デバイスの手動関連付けは、シャーシの 1 つのブレードを SNMP 対応のブレード エージェント モデルにバインドします。この関連付けにより、エージェント モデルからシステム/シャーシの場所への迅速な決定が可能になります。SNMP モデルは UCS コンテナには移されませんが、シャーシの[インターフェース]タブのブレードではこの処理が実行されます。
この統合を支援するため、SNMP エージェント モデルがシャーシ障害相関関係に組み込まれます。ブレード/エージェントの関連付けによって、シャーシ ベースのロケータ検索による SNMP モデルの識別も可能になります。
SPEC--UCS Architecture
ブレードと管理対象デバイスの表示
関連する SNMP デバイスを含めることで、拡張された[インターフェース]タブには、シャーシのブレードと管理対象デバイスが表示されます。
SPEC--UCS Architecture
ロケータ検索
シャーシ ベースの検索は、[ロケータ]タブのシャーシ ノードの下に一覧表示されます。これらの検索により、シャーシとそのコンポーネントを迅速に特定できます。
検索には以下のものが含まれます。
  • すべてのシャーシ
  • すべてのシャーシ管理対象デバイス
  • すべてのモジュール
  • 管理対象デバイス - シャーシ名
  • モジュール - シャーシ名
Cisco UCS AIM ポーリングの制御
ネットワークの問題のトラブルシューティングまたは Cisco UCS Manager のパフォーマンスのチューニングを行う場合、Cisco UCS AIM(cacucsaimApp)ポーリング レートを変更して頻度を増減してください。Cisco UCS AIM アプリケーション モデルで Poll_Interval 属性を設定することにより、ポーリング レートを設定できます。
以下の手順に従います。
  1. OneClick を開き、[ナビゲーション]ペインの[ロケータ]を選択します。
  2. [アプリケーション モデル]を展開し、[デバイス IP アドレス]をダブルクリックします。
    [検索]ダイアログ ボックスが表示されます。
  3. [デバイス IP アドレス]フィールドに Cisco UCS Manager の IP アドレスを入力し、[OK]をクリックします。
    Cisco UCS Manager のアプリケーション モデルの一覧がコンテンツ画面に表示されます。
  4. cacucsaimApp アプリケーション モデルを選択します。
    アプリケーション モデルの詳細がコンポーネント詳細画面に表示されます。
  5. [コンポーネント詳細]ペイン内の[情報]を選択します。
  6. [CA Spectrum モデリング情報]を展開します。
  7. [ポーリング間隔(秒)]フィールドの[設定]をクリックし、新しい値を入力し、Enter キーを押します。
    注:
    [ポーリング間隔]値を任意の数から 0 に変更すると[ポーリング]フィールドも[オフ]に設定され、UCS AIM ポーリングが無効になります。[ポーリング間隔]を 0 に設定し、[ポーリング]フィールドを[オン]に設定した場合、UCS AIM ポーリングは、Cisco UCS Manager デバイスに対して設定されているポーリング間隔を使用して続行されます。
    Cisco UCS AIM ポーリング レートが設定されました。