VCL のサービス品質(QoS)情報の監視

内容
casp1032jp
内容
ネットワークをサービス品質(QoS)対応に設定してある場合は、ATM Circuit Manager を使用して VCL リンク モデルの以下の QoS 情報を表示できます。
  • 接続の QoS クラス。
  • 接続のパフォーマンス情報。たとえば、データを送受信するときのピーク セル レート。
  • 接続でのデータの送受信に使用された帯域幅、および帯域幅の計算に使用されたパラメータ。
注:
CA Spectrum QoS Manager を使用してネットワークの QoS エレメントを設定、検出、管理する方法については、「QoS Manager」セクションを参照してください。
VCL の QoS 情報を監視するには
  1. ナビゲーション画面または[トポロジ]タブを使用して、調査する VCL モデルがあるデバイスを見つけて選択します。
    デバイスに関する情報がコンポーネント詳細画面に表示されます。
  2. [インターフェース]タブをクリックします。
    注:
    インターフェースを右クリックすると、IP アドレスの[すべて展開]または[すべて折りたたむ]オプションを表示できます。
    デバイスの物理および仮想インターフェースがタブに表示されます。
  3. 物理インターフェースを展開して、関連付けられたリンク モデルを表示します。
  4. 調べる VCL モデルを選択し、SPEC--infobutton_ICO (選択したモデルのコンポーネント詳細を表示)をクリックします。
  5. [情報]タブをクリックし、[VCL QoS 情報]を展開します。
    選択した VCL モデルの QoS 情報が表示されます。
  6. (オプション)[帯域幅の計算にピーク セル レート(PCR)を使用]フィールドで[設定]をクリックし、[有効]を選択して、接続のピーク セル レート(PCR)を帯域幅の計算に常に使用することを指定します。
    注:
    または、帯域幅計算に使用するパラメータを QoS クラスに基づいて決定する場合は、この設定を無効にできます。
受信と送信の QoS パラメータ
[VCL QoS 情報]ビューには、以下の受信および送信パラメータの情報が表示されます。
  • QoS クラス
    接続に使用された QoS クラス。
  • QoS ピーク セル レート
    接続がネットワークで 1 秒間に受信または送信できるセルの最大数。
  • QoS 持続セル レート
    接続がネットワークで 1 秒間に受信または送信できるセルの平均数。
  • QoS 最大バースト サイズ
    このリンクにおいてピーク セル レートで連続して送信できる最大許容バースト サイズ(セル数)。
  • QoS タグ付け
    オン(有効)の場合は、セルがサブスクライブされている QoS 契約を確認していないため、セルのセル損失優先度(CLP)ビットがマーク(タグ付け)されています。タグ付けされたセルは他のセルより優先度が低く、トラフィックが輻輳したときにネットワークで削除される最初のセルです。
  • QoS CLPO ピーク セル レート
    接続がネットワークで 1 秒間に受信または送信できる、CLP ビットが設定されたセルの最大数。
  • QoS CLPO 持続セル レート
    接続がネットワークで 1 秒間に受信または送信できる、CLP ビットが設定されたセルの平均数。
  • QoS CLPO 最大バースト サイズ
    CLP ビットが設定されたセルを CLP ピーク セル レートで連続して送信できる最大許容バースト サイズ(セル数)。
帯域幅パラメータ
[VCL QoS 情報]ビューには、接続がデータの送受信に使用できる最大帯域幅が表示されます。
受信帯域幅の計算
受信帯域幅の値
は、接続が 1 秒間に受信できる最大ビット数です。
デフォルトでは、接続の QoS クラスが変数ビット レートの場合、受信帯域幅の値は受信 - QoS 持続セル レートを使用して次のように計算されます。
Receive Bandwidth (bits per second) = (Sustained Cell Rate (cells per second) * 53 (bytes per cell)) * 8 (bits per byte)
接続の QoS クラスが他のクラスの場合、受信帯域幅の値は受信 - QoS ピーク セル レートを使用して次のように計算されます。
Receive Bandwidth (bits per second) = (Peak Cell Rate (cells per second) * 53 (bytes per cell)) * 8 (bits per byte) Transmit Bandwidth Calculations
送信帯域幅の計算
送信帯域幅の値
は、接続が 1 秒間に送信できる最大ビット数です。
デフォルトでは、接続の QoS クラスが変数ビット レートの場合、送信帯域幅の値は送信 - QoS 持続セル レートを使用して次のように計算されます。
Transmit Bandwidth (bits per second) = (Sustained Cell Rate (cells per second) * 53 (bytes per cell)) * 8 (bits per byte)
接続の QoS クラスが他のクラスの場合、送信帯域幅の値は送信 - QoS ピーク セル レートを使用して次のように計算されます。
Transmit Bandwidth (bits per second) = (Peak Cell Rate (cells per second) * 53 (bytes per cell)) * 8 (bits per byte)
帯域幅計算でのピーク セル レート(PCR)の使用
QoS 情報ビューの[帯域幅の計算にピーク セル レート(PCR)を使用]設定を使用すると、帯域幅計算の実行方法を指定できます。
デフォルトでは、この設定は無効になっており、受信帯域幅と送信帯域幅の値はこのトピックで前述したように計算されます。一方、この設定を有効にすると、帯域幅の値は次のように計算されます。
  • QoS ピーク セル レートの受信および送信の値が指定されている場合は、ピーク セル レートが帯域幅の計算に常に使用されます。
  • QoS ピーク セル レートおよび QoS 持続セル レートの受信および送信の値が指定されていない場合は、帯域幅は IF 速度の値に設定されます。